第273回-2024年11月26日
視聴者からの意見について…など
2024年11月26日、第273回青少年委員会を千代田放送会館BPO第一会議室で開催し、榊原洋一委員長をはじめ7人の委員が出席しました。吉永みち子副委員長は欠席でした。
10月後半から11月前半までの1カ月の間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
11月の中高生モニター報告のテーマは「最近見た教育番組(役に立った、勉強になった番組など)について」でした。
委員会ではこれらの視聴者意見や中高生モニター報告について議論しました。
最後に今後の予定について確認しました。
議事の詳細
- 日時
- 2024年11月26日(火)午後4時00分~午後7時00分
放送倫理・番組向上機構BPO第一会議室(千代田放送会館7階) - 議題
- 視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
今後の予定について - 出席者
- 榊原洋一委員長、飯田豊委員、池田雅子委員、佐々木輝美委員、
沢井佳子委員、髙橋聡美委員、山縣文治委員
視聴者からの意見について
10月後半から11月前半までの1カ月の間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
バラエティー番組の企画で、ピンポン球を上半身はだかの男性芸人に高速で打ち付け、どこまで痛みに耐えられるかを検証したところ、視聴者から「(芸人は)かなり痛がっていて、いじめやリンチを彷彿させる」との意見がありました。また別の企画では、理髪店の洗面台に水を張り「水攻め」と称して、ターゲットの男性芸人の顔を水面に押し付けるドッキリがあり、「子どもが真似したら死につながる」などの意見が寄せられました。
担当委員は「前者の企画は打ち付けた球が弾け散って芸人が悲鳴を上げ、しゃがみこんだところで検証が終わっているが、スタジオゲストのタレントが『(もっと高速で打ち付け当該芸人が)砕け散るのを見たかった』と言って笑い、それを受けた進行役の芸人らも同意して笑う、という流れだった」と述べ、委員会が2022年4月に公表した「『痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー』に関する見解」で問題を指摘したとおりの展開だとしました。また「後者の企画は実際に拷問や殺人に用いられるような方法であって、子どもの模倣を誘発する懸念がある」と指摘しました。
ある委員は「模倣という観点からはどちらも可能性がある。前者のピンポン球をたとえばゴルフボールに換えれば危険度は一気に上がる。後者の『水攻め』は大人の宴会芸にあるような印象で、どれだけ顔をつけていられるか、ぎりぎりまで耐えるということを問題と見るかどうかだろう」と述べました。
別の委員は「前者は(球を受ける)芸人が覚悟を決めてやっているのが(視聴者に)分かるが、後者の場合、ターゲットの芸人本人はおそらく事前に了解していると思われるが、視聴者にはそう映らず、不意打ちされたように見えるため残酷に感じられたのではないか」としました。
さらに別の委員は「(番組制作者には)コンプライアンスに挑戦しているところがある。裏返して言えば、制作者は視聴者に対してある種の信頼感を持って、分かる視聴者には分かってもらえるという前提で制作しているが、そこに認識のずれがあるのではないか。(バラエティーを見るうえでの)『お約束がありますよね』という前提で制作者は番組を作っているものの、そこはどうも(多くの視聴者とは)共有されていない気がする」と説明しました。
議論の結果、この番組の問題については引き続き「討論」を進めることになりました。このほかに大きな議論になる番組はありませんでした。
中高生モニター報告について
11月のテーマは「最近見た教育番組(役に立った、勉強になった番組など)について」で、合わせて24番組への報告がありました。
複数のモニターが取り上げた番組は『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』『あしたが変わるトリセツショー』(いずれもNHK総合)、『カズレーザーと学ぶ。』(日本テレビ)、『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日)です。
また「自由記述」には今月のテーマに関する意見のほか、選挙関連番組についての意見も寄せられました。
「青少年へのおすすめ番組」では『ブラタモリ』(NHK総合)と『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ)に6人から、『年に1度 自慢デキる家!絶景&グルメが年イチだけ楽しめる家SP』(テレビ東京)に3人から感想が届いています。
◆モニター報告より◆
【最近見た教育番組(役に立った、勉強になった番組など)について】
- 『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK総合)
- 放送時間が35分と短めで、また途中のクイズ場面でのトークも結構面白く、日中視聴するのにはちょうどいい番組だと思いました。建設費などの値段が分かるからこそ次に訪れた時の“見え方”が変わるのがこの番組の良いところですが、「熱海」の放送回は情報が少なすぎて夕方のニュースの特集に似ていたので、もっと値段を表示してほしかったです。(中学2年・男子・東京)
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お金の話は固くなりがちだけれど、ゲストの「最近何にお金を使ったのか」についてのトークは身近に感じられて好きだ。(中学3年・男子・東京)
- 『あしたが変わるトリセツショー』(NHK総合)
- ホームページにトリセツがまとめられていて、番組が終わった後も確認できていいと思った。「きれいな字がかけるトリセツ」や「身長のトリセツ」なども見てみたい。(中学2年・女子・鳥取)
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模型を使った説明、実験、専門家へのインタビューを取り入れていて、また全体的に丁寧なスピード感で説明しているのでわかりやすかった。ゲストが説明映像を見てコメントをするという形は、視聴者もゲストと一緒に説明を聞いているような気持ちで見ることができると思った。(中学3年・女子・長崎)
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『ワルイコあつまれ』(NHK総合)
一番印象に残っているのは「モーツアルトの歴史」です。モーツアルトは幼いころから「神童」と呼ばれていたので莫大な財を残して死んだのだと思っていましたが、モーツアルトの音楽は当時の貴族達にはあまり好かれず最期は貧困の末に35歳で亡くなったという、彼の過去を学ぶことができました。(高校2年・男子・神奈川) -
『ブラタモリ』(NHK総合)
タモリさんは豊かな知識がある方なので、どんどん情報が加えられていくのがよい。また案内人がクイズを出してもタモリさんがすぐに答えてしまうので、他の番組にはないリズム感でよい。羊羹は伏見から全国に広がった名物グルメだと紹介があった。食の歴史を学ぶのは楽しいので、さらに集中して番組を視聴してしまう。(高校2年・女子・青森) -
『ダーウィンが来た!』(NHK総合)
都会で生きる動物を取り上げていて、特に良かったのはペンギンの話題でした。1970年代に船の事故が多発し、重油が漏れ出してペンギンの住処がなくなったというニュースを聞いてむしろ環境問題に興味を持ちました。ペンギンたちを見ながら別の問題にも目を向けられるようになっていて、すごくいい教育番組だと思いました。(高校3年・女子・奈良) -
『3か月でマスターするピアノ』(NHK Eテレ)
初心者と経験者の出演者がいて、バランスが良かったです。また鍵盤と指番号、どこを弾いているのかの印が分かりやすかったです。強弱記号や発想記号(音の表現方法を指示する記号)の意味を解説したあと、アナウンサーの寺田理恵子さんが弾いていましたが、表示通りに弾いている感じが伝わってきませんでした。意味を解説するならしっかりと弾いてお手本を見せてほしいです。(中学1年・男子・山梨) -
『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)
深刻化する海洋プラスチック汚染の話題だった。調査のたびに使う技術を紹介していて、結果を予想しながら視聴することができたし、これからの調査に興味がわいた。市民科学(シチズン・サイエンス)がこれからの研究のキーワードになると紹介されていて、忘れないようにしたい。(中学1年・女子・鹿児島) -
『姫とボクはわからないっ』(NHK Eテレ)
ネットをついつい使いすぎてしまうという“あるある”をドラマで勉強できるところがいいなと思いました。勉強ばかりではなくドラマの要素もしっかりあるため楽しく視聴できました。(中学1年・女子・神奈川) -
『クラシックTV』(NHK Eテレ)
ゲストのセルゲイ・ナカリャコフさんのトランペットは古く、とても大切に使っていることが伝わりました。ゲストの趣味や人柄が伝わるような質問があれば良かったです。また司会の清塚信也さんが明るく楽しい進行をしていて、クラシックの堅苦しいイメージを変えていました。司会者は重要だと思いました。(中学2年・女子・秋田) -
『NHK高校講座 世界史探求』(NHK Eテレ)
出演者の感想が「歴史を学ぶことは大切だと思いました」などといったありきたりなものが多いと感じました。歴史好きな出演者もいる方が刺激になるし面白みも増すと思います。また出演者全員が女性だとジェンダーバランスの観点からも良くないと思いますし、男の子が視聴しにくい(親の前で見るのは恥ずかしいなど)のではないかと思います。(中学3年・女子・東京) -
『最後の講義 選「生物学者 福岡伸一」』(NHK Eテレ)
博士の著書『動的平衡』は昔読んだことがあったが、より新しい動的平衡観を知ることが出来た。我々は「生命の始まり」についても明確な定義をもっておらず、人類全体がこれらを総括して、人生の長さを縮めている傾向があるという議論は衝撃的だった。(高校1年・男子・兵庫) -
『#バズ英語 ~SNSで世界を見よう~』(NHK Eテレ)
堅苦しい英文法ではなく本場の生きた英語やスラングを学べるのでとても面白いです。英語に対する苦手意識が減って英語を使ってみたいと思い、多くの外国人の方とメッセージで話すようになりました。おかげでテストなどの長文読解に手を付けやすくなりました。(高校3年・男子・埼玉) - 『カズレーザーと学ぶ。』(日本テレビ)
- セクハラを訴える裁判例で、罪の判決基準が裁判官の認識による「平均的な女性の感覚」と紹介されていたが、裁判官が男性である場合と女性である場合では、決して平等とは言えないと思う。今の法のあり方が現状に適応しているのかを視聴者に考えさせる作りがとても良かった。(中学2年・女子・埼玉)
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一番興味を持ったのは「立ちながらダイエット」で、運動する時間がない人やあまり運動できない人でも生活の中に取り込みやすいと思いました。新しい気づきを発見するきっかけになるような番組はとてもいいと思います。(高校2年・女子・愛媛)
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『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)
毎週楽しみに見ています。「蜂」がテーマの放送回で特に印象に残ったのは、国分太一さんの「しょうがない」という言葉で、長らく育ててきた巣に蜂が住まなくなったのを見ての言葉でした。あえて自然に近いやり方で対策し、失敗したら潔く諦めるといった国分さんの自然との向き合い方は、環境問題とともに生きる若い人たちにぜひ知ってほしいです。(中学3年・男子・千葉) -
『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日)
専門家がデータを並べて話すよりも、この番組のようにクイズ形式で楽しく話してくれたほうが頭に入ってきます。バラエティー番組でありながら雑学を学べる構成がいいと思います。祖母も一緒に三世代で楽しめました。食事の時間も自然と会話が弾むクイズ番組は、ゴールデンタイムにぴったりです。(中学1年・男子・山形) - 『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日)
- 国民は直接総理大臣を選べないが政党を選ぶことはできるので、政治について考える必要があるとおもった。自分は現在16歳で投票することはできないが、自分が投票する一票が政治に影響する大きさを理解することができた。(高校1年・男子・長崎)
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学校の「公共」の授業でいま政治について勉強している。学習した内容と結び付けながら番組を視聴できたし、親と一緒に議論する良いきっかけにもなった。政治分野に関しては人それぞれ考え方が違うと思うので、池上彰さんとは異なる考え方の人に1~2人出演してもらい、両方の意見を聞いたり討論したりを放送してもおもしろいと思う。(高校2年・女子・東京)
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『Live選挙サンデー 超速報SP』(フジテレビ)
チャンネルを変えながら衆議院選挙関連番組を主に3つ視聴しましたが、石破茂氏のインタビューを他局よりも早く放送すると宣伝していたフジテレビをメインに視聴しました。裏金問題があった議員に“○裏”マークを付けていて、悪いことをした人が相手だとしても悪意を感じました。国の未来や選挙に関心を持てる番組内容にしてほしいです。(中学2年・女子・東京) -
『つたえたい~僕たちは感染症時代を生きている~』(フジテレビ)
新型コロナウイルスや感染症について、私たちが知っていたことの裏側や、この4年間どうなっていたのかなどを知ることができて良かったと思いました。目黒蓮さんが取材した免疫講座は免疫の大切さがよく分かりました。(中学3年・女子・神奈川) -
『令和県民教育大学~そうだったのか!学べる県民学~』(フジテレビ)
バラエティー番組の側面もありちょうどいい教育番組で、みんな自分の住んでいるところが好きなんだと感じた。MCがIPadに追加情報を書き込む手法はいまどきだと思ったが、他の出演者が違う追加情報を望んでもMCが思ったことを書き込むので、情報には各自の主観が入るのだと感じた。(高校3年・男子・東京) -
『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京)
情報がコンパクトにまとめてあり分かりやすかったです。舞台は建設中の高度140mほどのビルでした。工事現場には所々にカメラがあり、赤と白の大きなクレーンはどんな意味で設置してあるのかなど、関心を持ちながら学ぶことができました。(高校3年・女子・熊本) -
『堀潤激論サミット』(TOKYO MX)
最近の自転車ルールの罰則強化は日常生活でとても感じています。特に驚いたのは、高校生の友人がイヤホンをつけて自転車を運転していたところ警察に呼び止められ罰金を受けたことです。身近なところまで罰則が厳しくなっており、恐ろしく感じます。(高校2年・男子・山口)
【自由記述】
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NHKはよく視聴しますが、平日に高校生向けの講座番組を放送していることを今まで知らなかったので、もっと多くの人に知ってもらうことが大切だと思いました。(高校1年・女子・愛知)
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先日衆議院選挙が行われたが、テレビで関連番組が少なかったと感じた。8月に参加した「高校生モニター会議」で、候補者を平等に扱うことを定めた放送法に委員が言及していたが、世間の衆議院選挙への関心の低さは放送法が足かせになっているのではないかと思った。(高校1年・男子・兵庫)
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10/27の夜、テレビでは選挙特番か野球しか放送していなかった。正直、特番はNHKが放送して、民放ではニュース速報を画面上に流せばいいのにと思った。このような日こそ、いつもと同じようにバラエティー番組を放送すれば視聴率を取ることができるのではないか。(高校2年・女子・東京)
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最近はニュース番組を見ていても番組の意向が加えられているように感じられ、学びたくても学びにくい感じがする。詳しくニュースを解説する教養番組なども活用して物事への理解度を深めたい。(高校2年・女子・東京)
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最近のスポーツ番組は大谷選手の話題に片寄っていると思います。野球の魅力をもっと伝えるには日本シリーズの話題がぴったりだったのですが、どこの放送局もワールドシリーズばかりやっていたので、日本のスポーツをもっと発信していくべきだと思います。(中学2年・男子・東京)
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『年下彼氏2』(朝日放送テレビ)にハマっているのですが、一話15分のオムニバス形式で簡単に見ることができるし毎話面白いので大好きです。もし『3』があったら全国ネットで放送してほしいです。(中学3年・女子・神奈川)
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年末は特番が増えるので楽しみです。『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への旧大手芸能事務所のアーティスト出演が問題視されていますが、その穴埋めとして韓国アイドルグループが出演するのは間違っていると思います。日本の番組なので、もっと日本人歌手を出演させるべきだと思います。(高校3年・女子・栃木)
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「マスゴミ」はネットで時々目にする言葉ですが、そもそもなぜマスメディアがこれほど嫌われているのか疑問に思い原因を調べましたが、はっきりとした理由は分かりませんでした。こうした「不確実な情報」から身を守り「確実な情報」を手に入れるためのマスメディアが「不確実な情報」に批判されている。さらに不可解なのは「メディアは何を求められているのか」がわからないことです。変な言葉が蔓延する現代こそ、メディアの質と信頼が求められていると思います。(中学3年・男子・千葉)
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青森県と岩手県の放送局には「テレビ局が薦める青少年へのおすすめ番組」をもっと増やしてほしい。地元局が何を薦めているのか知りたいし番組を視聴したい。(高校2年・女子・青森)
【青少年へのおすすめ番組】
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『ブラタモリ』(NHK総合)
数年ぶりに視聴しました。タモリさんが「三差路だ。大好き」とすごく興奮していたのですが、なぜそんなに三差路が大好きなのか理由が分かりませんでした。タモリさんは僕にはわからない様々なものに興味があり、素敵なことだと思いました。(中学1年・男子・山梨) - 『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ)
- 「地面」についての知識は全くありませんでしたが、想像以上にお金がかかり、労力もかかる大変な仕事だと知りました。素晴らしい商品の開発にもかなりの時間と努力を費やしたと紹介されていたので、私も何事もすぐに結果を求めないで頑張りたいと思いました。(高校2年・女子・岐阜)
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森永卓郎さんが好きで毎週録画している。またMCの加藤浩次さんの、視聴者プレゼントの数を増やすための社長とのやり取りが特に好き。年上の社長を嫌な気持ちにさせず「増やしたい」と思わせる言い方がすごい。(高校3年・男子・東京)
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『年に1度 自慢デキる家!絶景&グルメが年イチだけ楽しめる家SP』(テレビ東京)
初めて知る切り口の番組でよかった。“自慢”というと悪口のような意味に感じるが、本来は違うのかもしれないし誇りに思うのはいいことだと思った。住んでいる地域を誇りに思うことが、番組のタイトルに表現されているのだとわかった。タイトルは制作者からのメッセージだと認識したうえで、これからは番組を選ぼうと思う。(中学3年・男子・東京) -
『サポドリ Support Your Dreams』(青森テレビ)
三沢商業高校の女子バレー部の一生懸命な様子に勇気をもらえた。青春の一ページを垣間みることが出来た。またそろばん音頭を踊りながらスタジオにいるよゐこの有吉晋哉さんと竹内夕己美さんにクイズを出していて面白かった。(高校2年・女子・青森) -
『スパイス!!』(日本海テレビ放送)
「映画の裏側を楽しむ」という特集は、映画を観る前でも後でも楽しめると思いました。「この映画は鳥取県内の本当に色々な場所で撮影されているんです」と紹介した時に、どこで撮影されたのかが分かるマップも一緒にあると良いと思いました。(中学2年・女子・鳥取) -
『新 窓をあけて九州「みんなちがって、みんないい」』(長崎放送)
自分に自信が持てず苦しんだ時期を乗り越えるためにブレイキンから元気をもらう姿を見て、自分も元気が出た。この気持ちを次世代に受け継いでいこうという思いや、より多くの人に楽しんでもらおうという考えに胸が熱くなった。(高校1年・男子・長崎) -
『ナマ・イキVOICE』(鹿児島テレビ)
さつま町の「神の湯 紫尾温泉」が地元で愛されていることがよく分かった。また学校や郵便局がお店や地域の人々が集まる場に生まれ変わっていて、人とのつながりを大切にしていることが伝わってきた。(中学1年・女子・鹿児島) -
『KICK OFF!KAGOSHIMA』(鹿児島放送)
地域のサッカークラブや高校サッカーなどを取り上げて、地域密着のサッカー番組だと感じました。プロチームのハイライトでは、だれが見ても分かりやすいように一つ一つ解説しておりとても見やすかったです。これからもサッカーを盛り上げてほしいです。(高校2年・男子・山口)
◆委員のコメント◆
【最近見た教育番組(役に立った、勉強になった番組など)について】
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「エデュテインメント」という言葉があるが、総じて中高生は「教育番組は面白さがないといけない」と注目しているような感想を持った。
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選挙関連番組についての報告もいくつかあったが、選挙関連番組は親と一緒に視聴している中高生が多いと感じた。
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高校2年生のモニターから「最近の自転車ルールの罰則強化を恐ろしく感じる」と報告があったが、続けて「自転車を運転中は暇なので、学生にとってイヤホンを使えないのはとてもしんどい」とあった。イヤホンを装着しながらの運転は本当に危ないと思う。一方で、今の子どもたちはタイパを重視したり一つの刺激では満足できなかったりして、いろいろなことを“ながら”でやるのが習慣になっているのだと感じた。
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『令和県民教育大学~そうだったのか!学べる県民学~』(フジテレビ)は個人的にとても好きな番組だ。他県の人から勝手なイメージを聞いてそれぞれの県の地図に落とし込むという演出があったが、そもそもその“県(あるいは地域)のイメージ”は結局メディアから得ているものだという点に気づくプロセスには学びの機会がある。また地方局の制作者たちも、キー局からのオーダーに応えていることで地元のイメージを自ら作りあげている面もあり、そこに気づくことにも学びの機会がある。番組を通じていかに学びの機会がつくれるかということで言えば、こういうのも一つのヒントになるし非常にいい番組だと思う。
今後の予定について
次回は2024年12月16日(月)に千代田放送会館BPO第一会議室で定例委員会を開催します。
以上