2024年11月に視聴者から寄せられた意見
兵庫県知事選をめぐる各社の報道、情報番組に多数の意見が寄せられました。
2024年11月にBPOに寄せられた意見の総数は2,426件で、先月から101件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 85.6% 電話 13.7% 郵便・FAX 0.7%
男女別は、男性51.6% 女性29.7% 無回答18.6%で、世代別では10代1.7% 20代9.2% 30代20.4% 40代23.2% 50代23.9% 60代10.4% 70歳以上3.1%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。11月の個別送付先は25局で、意見数は866件でした。放送全般に対する意見は301件で、その中から18件を選び、会員社すべてに送りました。
意見概要
番組に関する意見
不信任決議案採択、知事失職を経て11月17日に行われた兵庫県知事選を報じる情報番組、報道番組に対して多くの意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は46件、CMについては13件でした。
青少年に関する意見
2024年11月中に青少年委員会に寄せられた意見は60件で、前月から4件減少しました。
今月は「要望・提言」が27件と最も多く、次いで「表現・演出」が18件で、以下、「報道・情報」などが続きました。
意見抜粋
番組に関する意見
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17日に行われる兵庫県知事選についての各社の番組。前知事ひとりを集中的に批判していて公平性を欠いていると感じる。個人攻撃、ネガティブキャンペーンのように見える。
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17日の兵庫県知事選をめぐるマスコミ各社の報道とネットのサイトやSNS上の情報との隔たりが大きすぎて、何を信じたらいいのか分からなくなってしまう。
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兵庫県知事選に向けての新聞・テレビ各社の報道が一方的ではないかと感じている。記者クラブ制度による既得権益を守りたいがためではないかと勘ぐってしまう。
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兵庫県知事選の結果を伝える番組。通常の当選報道と比べテンションが低いと感じられる番組がいくつかあった。大手メディアの敗北などという発言もあったが、メディアはいったい何と戦っていたのだろうか。
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兵庫県知事選が終わったが、パワハラ疑惑や公益通報の問題についての結論はまだ出ていない。百条委員会も続いている。引き続き詳細な取材と報道を続けてほしい。
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兵庫県知事選報道で公益通報制度をめぐる議論があるが、事実関係を整理して問題があるとすればどの点なのかなどを、冷静に客観的に伝えてほしいと思う。また、スタジオの専門家やゲストには異なる意見を述べる人を選びバランスを取ってほしい。
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兵庫県知事選をはじめ政治問題についてはキャスターやコメンテーターは発言の真意がきちんと伝わるよう言葉を選んで丁寧に説明してほしいと思う。
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アメリカ大統領選報道。多くの番組で民主党の候補に勝たせたいかのようなコメントや解説が目立つ。日本全体で応援しているかのように誤解されないかと心配だ。
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強盗事件の報道で被害に遭った住宅を上空から撮影したり侵入経路である割れた窓などを映したりするのは必要なことだろうか。再度の被害を招く危険性に注意を払ってほしいと思った。
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参議院議員の自宅の火災を撮影した視聴者映像。逃げ遅れた人と思われる姿が映っていてショックだった。ご家族の心情を思うと言葉もない。あの映像を使う必要性が本当にあったのか、もう一度考えてほしい。
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参議院議員の自宅の火災。炎のそばで動いている人の映像を使ったことに強い違和感をもった。当事者への配慮がまったく無いし、映像を見た視聴者の心も傷ついたと思う。映像を使用するという判断は軽率だったのではないか。
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大物お笑いタレントが裁判を終結させたが、まるで週刊誌記事が事実であったと認めているかのような報じ方をしている番組が多く偏っていると感じた。
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性加害報道があった大物タレントが訴訟を取り下げたが、彼を画面で観ることにはまだ抵抗がある。
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メジャーリーグや兵庫県知事選の話題も結構だが、ほかにも知るべきニュースがたくさんあるはずだ。報道番組、情報番組の構成を再点検してほしい。
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世界の衝撃映像やアニマル映像といった、借りものの映像だけに頼ったバラエティーが多すぎると思う。異なる番組で何度も放送された映像も多い。面白くない。
青少年に関する意見
【「要望・提言」】
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子どもや若年層が楽しめる番組を充実させてほしい。どこの局も特定の層に向けた番組ばかりの印象だが、それ以外の人も楽しめるようにしてほしい。放送局が積極的に新規層を開拓するべきだ。
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高校生をメインに取り上げた番組で、「好きな人に告白」という内容があり、不快感を覚えた。高校生カップルが成立すると手をつなぐ、ハグするという場面が放送された。自分はそのような光景を見るのが苦手なので、多くの人が見る時間帯での放送は避けてほしい。
【「表現・演出」に関する意見】
- バラエティー番組で、クイズに解答できなかった女性アイドルに「ビリビリ椅子」の罰ゲームをやらせていた。嫌がって逃げようとするのを無理やりやらせるのは、もはやハラスメントだろう。
【「報道・情報」に関する意見】
- 報道番組で家庭内暴力の生々しい様子の映像が流された。画面をモザイク処理していても、その様子はわかる。子どもたちには見せたくない。暴力の様子は絶対に放送すべきではないと思う。
【「低俗・モラルに反する」】
- バラエティー番組で、男性トイレに入った芸人を特定の便器に誘導するためごみで使用不能にしたうえで、おしっこに見立てたぬるま湯を全身にかけるドッキリがあった。便器にごみを捨てるなど非常識すぎる。食事中の視聴者もいるだろう。モラルに反する番組だ。