視聴者からのご意見

2024年10月に視聴者から寄せられた意見

2024年10月に視聴者から寄せられた意見

衆議院選挙についての報道や開票特番に多くの意見が寄せられました。

2024年10月にBPOに寄せられた意見の総数は2,527件で、先月から334件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 86.9% 電話12.1% 郵便・FAX 1.0%
男女別は、男性 54.9% 女性 25.6% 無回答 19.5%で、世代別では10代 2.2% 20代 13.5% 30代 23.3% 40代 21.2% 50代 16.9% 60代 10.2% 70歳以上 2.9%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。10月の個別送付先は25局で、意見数は835件でした。放送全般に対する意見は269件で、その中から15件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

10月27日に行われた衆議院選挙の事前の報道や開票特番に対して多くの意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は38件、CMについては2件でした。

青少年に関する意見

2024年10月中に青少年委員会に寄せられた意見は64件で、前月から2件増加しました。
今月は「表現・演出」が31件と最も多く、次いで「要望・提言」が25件で、以下、「言葉」「食べ物」などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 衆院選前の各党代表の討論や政策紹介の企画などで、扱われない政党がある。呼ぶ呼ばないの基準を明らかにしてほしいと思った。

  • 多くの開票特番で、政治資金の不記載が問題となった候補者の一部に“裏金”を意味する印を付けていたが、不記載が事実であったとしても顔写真に目立つマークを付けて人を区別する演出はあまり気持ちのいいものではなかった。

  • 事件報道で、被害者の自宅や暮らしの様子、犯行の手口などをこと細かに報道することは、類似犯罪の呼び水にならないだろうか。犯罪抑止のためには刑罰の重さや更生の大変さを強く訴えた方がよいと思う。

  • 「闇バイト」「ホワイト案件」などという言葉を使うと若者の警戒心が薄らぐのではないか。強盗傷害、強盗殺人という重大な犯罪だという意識をしっかりと植えつけるように報道してほしい。

  • 災害の状況を伝えた直後に大食いグルメの企画を放送していた。被災地の人の心情を想像して番組の構成を考えてほしいと思った。

  • 少子化対策としての子ども手当や学校無償化、育休の充実などの政策は大きく取り上げられるが、一方で高齢者の介護、家族によるケアの苦労などの話題は取り上げられることが少ないと感じる。高齢化に伴う諸問題への対応を強く促すような報道をしてほしい。

  • ニュースを伝える際にBGMを付けている番組がある。ニュースの原稿が聞き取りにくくなるのでやめてほしい。

  • 週刊誌報道やSNS上に流れる情報だけで作られているのではないかという番組が多いと思う。テレビ番組もコタツ記事化してゆくのだろうか。

  • 開票特番とプロ野球日本シリーズを1つのチャンネルで同時に放送していたがどちらにも集中できなかった。開票特番はほとんどすべての局で放送しているので日本シリーズをしっかり見せるチャンネルがあってもいいと思った。

  • 時代劇を増やしてほしい。中国や韓国で作られた時代劇は地上波でもBSでも放送されているが、日本で新たな時代劇が作られないのは悲しい。時代劇は子供たちが日本の歴史に親しむ機会にもなる。時代劇の制作と放送を望む。

  • 大手芸能事務所から他の事務所へ移籍したタレントの扱い方が不自然に小さいと感じられる番組がある。

  • ロケバス内での性加害の疑いで書類送検されたお笑いタレントに「メンバー」という呼称を付けるのはおかしいと思う。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組のドッキリ企画で、若手芸人の部屋に侵入してエアコンのリモコンを隠して操作できないようにした。夏場のエアコンは熱中症予防に必要で、なければ発症して死亡するリスクがある。放送には不適切な企画だと思う。

  • バラエティー番組のドッキリで、理髪店で洗髪中に芸人の顔面が水の中に押し付けられるシーンがあった。見ていてまったく笑えない。いじめのような行為を、面白おかしく放送しないでほしい。

【「要望・提言」】

  • 特撮ドラマの男性キャラクターが変身する際、腹部を露出させる演出がある。必然性のある演出だろうか。一部の視聴者層に性的な訴求を狙ったものではないのか。肌の露出で男性を性的な見世物にしてよいと、子どもに植え付けるのは大変問題がある。

  • バラエティー番組での芸人によるトークで、ギャンブル好きで芸人仲間から借金しているのをネタにすることがよくある。ギャンブルも借金もネタになるようなものではなく、青少年の教育上、好ましくないと思う。

【「言葉」に関する意見】

  • 特撮ドラマの男性キャラクターに「地獄に落ちろ」というせりふがあった。いくら敵が卑劣だといっても、正義のキャラクターが言ってよい言葉ではないし、子どもへの悪影響が心配される。

【「食べ物」に関する意見】

  • バラエティー番組のドッキリ・コーナーで、ふつうの食べ物に気づかれないように辛みや酸味を加えて、出演者に食べるのを競わせた。食べ物を粗末にしているし、仕掛けられた側が無理に食べているのを見るのは気持ちよいものではなかった。