視聴者からのご意見

2024年6月に視聴者から寄せられた意見

2024年6月に視聴者から寄せられた意見

東京都知事選に関する報道に対してさまざまな意見が寄せられました。

2024年6月にBPOに寄せられた意見数は1,844件で、先月から166件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 84.8% 電話 14.2% 郵便・FAX計 1.0%
男女別は、男性 59.7% 女性 23.2% 無回答 17.1%で、世代別では10代 1.2% 20代 8.6% 30代 20.0% 40代 21.5% 50代 22.4% 60代 14.9% 70歳以上 3.6%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。6月の個別送付先は38局で、意見総数は592件でした。放送全般に対する意見は180件で、その中から12件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

6月20日告示7月7日投開票の東京都知事選に関する報道に対して、候補の紹介のあり方や出演者のコメントなどを含めてさまざまな意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は29件、CMについては12件でした。

青少年に関する意見

6月中に青少年委員会に寄せられた意見は75件で、前月から15件増加しました。
今月は「要望・提言」が26件と最も多く、次いで「報道・情報」が18件、「表現・演出」が15件と続きました。

意見抜粋

番組全般

  • 選挙報道にあたっては、投票率を上げるために「選挙に行きましょう」「投票しましょう」という呼びかけをしてもよいのではないか。低投票率を嘆いて批判するだけでは改善しない。投票を促すようメディアが積極的に呼びかけてほしい。

  • 都知事選報道。特定の2人の一騎打ちの構図に仕立てた報道が多いように感じる。全員をまんべんなく紹介することは難しいかもしれないが、もう少し工夫ができないものだろうか。

  • 都知事選、ほとんどの番組は50人を超える候補者のうち特定の4人の紹介にとどまり、他の候補には触れていないと思う。ネットを見ればいいと言われるかもしれないが、テレビなどでももっと情報を提供してもよいのではないか。

  • スタジオの出演者が特定の候補者について何らかのコメントをする際には、公平性やバランスに配慮するなどの慎重さが求められるのではないかと感じた。

  • 殺害された高校生の顔写真を何度も繰り返し使用するのはなぜだろうか。加害者側よりも使用の頻度が高いと感じる。死者の名誉は守らなくてもよいのか疑問に感じるし、残された家族の気持ちを思うといたたまれない。

  • 分布を緑色と赤色で分ける図が使われていたが、色覚異常を持つ自分にとっては分かりにくい画面だった。図表などを画面で使う際には、通常の人とは色の見え方が違う人に対する配慮をしていただきたい。

  • 人気ドラマの再放送の一場面で、出演者だった元アイドルグループ5人の顔写真が黒塗りされていた。ひどい。メンバーを傷つけるだけでなく、他の出演者や関係者に対して失礼だと思う。いまだに忖度が続いているのか。

  • 原作者が死亡したドラマについて、当該放送局と出版社の調査結果が公表されたが、改めて第三者機関が検証を行う必要があると感じた。

  • 毎年恒例の大型チャリティー番組の放送決定が発表されたが、昨年明るみになった不祥事についてのお詫びを、番組出演者であるアナウンサーにさせたことについて、局は本当に反省しているのだろうかと違和感を覚えた。

  • インターネットで視聴者や聴取者と交流をすることが可能になった。放送は一方的に情報を伝達する媒体だが、オンライン上でコミュニティーをつくり、交流する場を設けて視聴者・聴取者との連携を図ると面白いと思う。間接的に制作に参加できることで番組に対する熱意や愛情、信頼関係が生まれるだろう。ビジネスとしても成立するのではないか。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • バラエティー番組のドッキリ企画で、放尿を模した行為をするのは非常に不快だった。子どもが模倣していじめをする可能性がある。いじめを助長するような放送はやめてほしい。

  • 報道番組の企画で入浴を特集し、小学生の男の子の尻に薄いぼかしを入れて放送した。女の子にやったら大騒ぎだが、男児相手なら問題なしとするのは男性軽視であり、「男なら見られてよい」との間違った認識を社会に広めてしまう。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 報道番組で、高齢者による交通事故で友だちがはねられるのを見た6歳女児にインタビューした。心のケアが必要な相手に事故の様子を尋ねるのは酷ではないか。トラウマになるのではないかと思う。

  • 報道情報番組で、公立高校に男女別学がある埼玉県で共学化の議論があることを特集。男子校への偏見が強く、番組では女子校の共学化には触れない。男女別学、共学双方のメリット、デメリットを議論しないので、別学が悪者にされた印象だ。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、出演者の先輩芸人が後輩芸人に強く揶揄(やゆ)されたことに立腹して、後輩の髪の毛をつかんで引き倒した。後輩芸人が暴力を受ける様子はとてもかわいそうで不快だった。

【「言葉」に関する意見】

  • 「やばい」(の語源)は江戸時代の犯罪者の隠語だ。いまではだれもがどこでも使うが、かつては時代劇で極悪人が使うイメージがあって、普通の人が使う言葉ではなかった。テレビではせめて、CMやアナウンサーのコメントで連発するのは控えてほしい。

【「食べ物」に関する意見】

  • バラエティー番組で、トレーニング中の俳優や芸人の背中に熱々のおでんを置くドッキリがあった。やけどを負わせる気か。食べ物を粗末にして笑いを取ろうとするのはいかがなものか。