「青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組みに対する調査研究」
青少年のメディア・リテラシー育成は放送局にとって、ますます重要な課題となっています。この調査研究は、青少年のメディア・リテラシー育成に関しての各放送局の取り組みについてアンケート調査と聞き取り調査を行い、その実態を明らかにするとともに今後の在り方を展望することを目的に2019年~2021年の3年間にわたり実施されました。
調査内容
青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組みに対する調査研究
【WEB版PDF】
◆目次◆
- はじめに
- 序章 本報告書の構成
- 第1章 放送局によるメディア・リテラシー活動の20年
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- 1.1 放送局とメディア・リテラシーの出会い
- 1.2 NHKによるメディア・リテラシー活動の歩み
- 1.3 民放連会員社によるメディア・リテラシー活動の歩み
- 1.4 「送り手のメディア・リテラシー」という視点
- 第2章 「青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組み」に関するアンケート調査
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- 2.1 アンケート調査の概要
- 2.2 取り組みの概況
- 2.3 局内見学、スタジオ見学
- 2.4 番組制作体験、ワークショップ
- 2.5 モニター制度
- 2.6 出前授業
- 2.7 教材制作
- 2.8 番組制作
- 第3章 ケーススタディ ―実践者の声に学ぶ
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- 3.1 広報局お客様フロント部の展望 -テレビ朝日
- 3.2 SDGs推進と連動した取り組み -北海道テレビ放送
- 3.3 「夏休みテレビジャック」10年の成果 -鹿児島テレビ放送
- 3.4 助成事業を積極的に活用 -山口放送
- 3.5 ショッピングモールを舞台としたメディア・リテラシー実践 -岡山放送
- 3.6 「情報の海の泳ぎ方」 -日本テレビ放送網
- 終章 課題と展望
- おわりに
- 資料
※WEB版は、掲載用に一部編集しています。
青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組みに対する調査研究
年次報告会に先立って3年間にわたり行った調査研究の結果を、中心となってまとめてきた中橋雄委員と飯田豊氏(立命館大学産業社会学部准教授)が説明しました。
日 時: 2022年3月16日(水) 午後1時45分~2時45分
場 所: 千代田放送会館(オンライン開催)
■報告者:
中橋 雄(なかはし ゆう)
【青少年委員会委員】
1975年生まれ。日本大学文理学部教育学科教授。関西大学大学院総合情報学研究科博士課程後期課程修了・博士(情報学)。株式会社博報堂、福山大学、独立行政法人メディア教育開発センター、武蔵大学に勤務した経歴をもつ。専門分野は、メディア・リテラシー論教育の情報化に関する実践研究、教育工学。著書に、『メディア・リテラシー論(単著)』『メディアプロデュースの世界(編著)』『映像メディアのつくり方(共著)』など。
飯田 豊(いいだ ゆたか)
1979年生まれ。広島県出身。立命館大学産業社会学部准教授。専門分野はメディア論、メディア技術史、文化社会学。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。メディアの技術的な成り立ちを踏まえて、これからのあり方を構想することに関心があり、歴史的な分析と実践的な活動の両方に取り組んでいる。著書に『テレビが見世物だったころ』、『メディア論の地層』、『新版 メディア論』(放送大学教材、共著)などがある。