青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第241回

第241回-2021年12月

「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議…など

2021年12月20日、第241回青少年委員会を千代田放送会館会議室で開催し、6人の委員が出席しました。
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について引き続き審議しました。
前回までの当委員会での勉強会や放送局との意見交換会を踏まえて検討を続け、次回以降は原案を起草して議論することにしました。
11月後半から12月前半に寄せられた視聴者意見には、お笑い芸人を落し穴に落としたまま長時間放置するドッキリ企画に対して、「真似をして子どもが倉庫などに鍵をかけたまま同級生を閉じ込めて帰ってしまうイジメなどに発展しないか心配」「芸人が合意していたと局側は言うだろうが、力の弱い芸人はそれに対して反論はできない」などが、また、愛犬の目の前に用意されたご馳走を我慢させるバラエティー番組に対して、「犬を猛烈に睨みつけ、強制的に餌を食べさせないように仕向けている」「怒号により制御させるのは虐待だ」などが寄せられました。
委員会ではこれらの視聴者意見について議論しました。
また、前回の委員会で、ある県のマスコットキャラクターが主人公のアニメ番組で、その幼い主人公が叔父と一緒に競輪場に行き、競輪の賭け方について詳細に説明される内容に対し、放送局の制作体制や考査について問い合わせることとした事案は、当該放送局からの報告を踏まえて議論しました。
12月の中高生モニターリポートのテーマは「最近見たニュース・報道・情報番組について」でした。33人から報告がありました。モニターからは、(月)~(金)ベルトの朝の情報番組について、「少し憂鬱な朝に楽しくなるような情報を提供してくれるのはありがたいです。また、暗い報道をするコーナーもありますが、その報道に対して議論をすることがないので淡々と進み、すぐ明るいコーナーに戻ります。どんよりした気分を引きずることがないので、朝の時間にぴったりだと思っています」などの意見が寄せられました。
委員会ではこれらの意見について議論しました。
最後に今後の予定について話し合いました。
次回は、1月25日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2021年12月20日(月)午後4時30分~午後7時00分
場所
千代田放送会館会議室
議題
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について
視聴者からの意見について
中高生モニターについて
今後の予定について
出席者
榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、沢井佳子委員、
髙橋聡美委員、中橋雄委員、吉永みち子委員

「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議

「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について引き続き審議しました。
前回までの当委員会での勉強会や放送局との意見交換会を踏まえて検討を続け、次回以降は原案を起草して議論することにしました。

視聴者からの意見について

11月後半から12月前半に寄せられた視聴者意見について議論しました。
「お宝さがし」というニセ企画で呼んだお笑い芸人を落とし穴に落としたまま長時間放置するドッキリ企画について、「真似をして子どもが倉庫などに鍵をかけたまま同級生を閉じ込めて帰ってしまうイジメなどに発展しないか心配」「芸人が合意していたと局側は言うだろうが、力の弱い芸人はそれに対して反論はできない」などの視聴者意見が寄せられました。
委員からは、「あきらめずに繰り返し挑戦して脱出に成功するシーンも含まれており、共感や感動を感じられるような場面も見受けられる」という意見があった一方で、「出演者が納得ずくでやっていることは小学校の高学年ぐらいだと理解できるかもしれないが、幼児には困難では」「瞬間の痛みを笑うのではなくて、何度も何度も脱出に失敗する様をみんなで楽しんで見ているようなシーンは、子どもの発達において悪い影響を与える可能性があるのではないかという気がする」「単純に真似るのではなく、逆にゲーム性を分かった上で、相手はこう言えば傷つくと理解して使うこともあり得ると思われ、心配だ」などの意見が出されました。審議中の「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」中の一例として検討することとし、この番組単体で討論・審議などに進むことにはしないことにしました。
飼い犬の目の前に肉を用意し、飼い主の子どもが3分間「待て」を強要する躾もの企画や、飼い主の子どもと犬がペアになり横に様々な肉料理が並べてある直線コースに食欲を我慢してゴールする企画について、「犬を猛烈に睨みつけ、強制的に餌を食べさせないように仕向けている」「怒号により制御させるのは虐待だ」などの視聴者意見が寄せられました。
委員からは、「餌を食べてしまう犬を強制的に止めているようなことはなく、動物虐待とまではいえないように思う」「こうした視聴者意見が寄せられることも放送局は受け止めて欲しい」という意見が出され、議論は終了しました。
前回の委員会で、ある県のマスコットキャラクターが主人公のアニメ番組で、その幼い主人公が叔父と一緒に競輪場に行き、競輪の賭け方について詳細に説明される内容に対し、放送局の制作体制・考査について問い合わせることとした事案は、当該放送局からの報告を踏まえて議論され、これ以上検討する必要がないということになりました。

中高生モニターについて

35人の中高生モニターにお願いした12月のテーマは、「最近見たニュース・報道・情報番組について」でした。いつものように「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組」についての欄も設けました。33人から報告がありました。
「最近見たニュース・報道・情報番組について」では、全部で21番組について報告がありましたが、中でも複数寄せられたのは6番組でした。『THE TIME,』(TBSテレビ)に6人から、『めざましテレビ』(フジテレビ)に3人から、『ZIP!』『news zero』『シューイチ』 (いずれも日本テレビ)、『WBS』(テレビ東京)の4番組にそれぞれ2人から感想が寄せられました。
「自由記述」では、今月のテーマに関連した記述が多く見られ、「朝の忙しい時間帯にいかにしてニュースをわかりやすく伝えるかという工夫、制作者の努力を知った」「グルメや施設紹介などロケコーナーが増えてきているように感じている。嬉しい」など、前向きな感想が寄せられています。また、ドラマへの意見や感想、要望も多数ありました。
「青少年へのおすすめ番組」では、『理想本箱~君たちのガイドブック~』(NHK Eテレ)と『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)をそれぞれ8人が、『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』(日本テレビ)を2人が取り上げています。また、先月の「青少年へのおすすめ番組」の中から、『奇跡のレッスン「小説 重松清 きみの近くに物語はある」』(NHK-BS1)について感想を寄せたモニターが3人いました。

◆委員の感想◆

  • 【最近見たニュース・報道・情報番組について】

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)ネット局と中継する朝の番組というのは久しぶりに見た気がする。「中継でさまざまな地方とつなぐことで、知らない場所について知ったり、地方局のアナウンサーに出会えたり、いろいろな新しい発見ができる」という内容を記述したモニターがいて、地方の人は、地方からの発信でその地方が注目されることをうれしく感じるのだろうと思った。

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)今どき全国を中継でつなぐという番組はあまりないため、この番組はちょっと斬新なのかもしれない。そういうところが今の子どもたちにウケている、評価されているというところが面白い。

    • ニュースにおいては事実がはっきりわからないまま報道されることも多い。勝手な解釈をせず、さまざまな情報を分析しながら読み取っていくことが必要だが、そういうメディア・リテラシーに関することについて記述したモニターがいて興味深かった。

  • 【自由記述について】

    • 報道について、「テレビはインターネットとは違う独自性を考えなければいけないのではないか」という問題意識を書いたモニターがいた。テレビとインターネットは同じような内容が多いと感じ、テレビの報道はインターネットの誹謗中傷や週刊誌と変わらない部分があると疑問を呈している。デジタルネイティブといわれる世代が、インターネットとテレビをどのように区別して視聴しているのか、とても興味深い。もっと深掘りして聞いてみたいと思った。

  • 【青少年へのおすすめ番組について】

    • 『理想本箱~君たちのガイドブック~』(NHK Eテレ)何人ものモニターがこの番組を挙げていた。「死にたいと思ったときに読む本」など、テーマごとにいろいろな本を紹介する番組だというが、「説教くさくない」「考えさせる」「本の続きを読んでみたいと思う」などの感想が寄せられており、面白い番組と受け入れられていた。

    • 『奇跡のレッスン「小説 重松清 きみの近くに物語はある」』(NHK-BS1)モニターの感想を読んで、「当たり前のことなどない」「今を懸命に生きることが大事」など、コロナ禍の中で死生観や人生観のようなことを考えている子どもたちが多いのだなと感じた。

◆モニターからの報告◆

  • 【最近見たニュース・報道・情報番組について】

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)「LIVE NEWS」として画面の左下に常時ニュースがあり、途中から番組を見始めた人にもしっかりと今知りたいニュースを報道していて良いと思いました。(中学1年・男子・岩手)

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)この番組はコメンテーターがいなくてニュースの内容がすっと頭に入ってきた。コメンテーターがいないからこそ一つのニュースにかける時間が短くなり、多くのニュースを取り上げることができるが、一方で、専門的な詳しい内容までは報道できないという面もある。しかし私は、コメンテーターがいなくて多くの情報を得られるほうがいい。ほとんどの番組でコメンテーターがいる中で、いない番組もあるという今の状況が、多くの人のニーズに合っていいと思う。(中学2年・男子・神奈川)

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)この番組の最大の見どころは全国からの中継だと思っています。朝から日本のいろいろなところを見て知ることができ、今はなかなかいろんなところに行けませんが行った気になったり、ここに行きたいという目標も見つけられたりします。(中学3年・女子・奈良)

    • 『THE TIME,』(TBSテレビ)この番組で私が好きなコーナーは「列島リアルタイム中継」です。地域の食べ物や観光スポットなどが紹介されているので、話題性もあるし、ちょっとした旅行気分にもなれるので、見ていてとても楽しく感じます。(高校2年・女子・奈良)

    • 『めざましテレビ』(フジテレビ)「今朝知りたい芸能情報」をたくさん知ることができる番組だと感じます。なんとなく寂しさを感じる朝には、このくらいあっさりとしていて、なおかつキャストさんの笑顔や楽しさを感じられるこの番組がぴったりだと思います。朝から楽しくテレビを見てご飯を食べて学校に行く日は、やはり1日が楽しかったりします。心のケアにもつながる番組ですね!(中学2年・女子・埼玉)

    • 『めざましテレビ』(フジテレビ)めざましドラマ「めぐる。」はすごく心が温まるドラマで、朝ほっこりとした気持ちになれる。2週間といわず、ずっと続けてほしいと思う。(中学3年・女子・京都)

    • 『シューイチ』(日本テレビ)オミクロン株への備え方が取り上げられていました。1人の専門家ではなく、2人の異なる医療の専門家、日本ワクチン学会の理事、アメリカ国立感染研究所の先生の意見が紹介されていました。1人の専門家に話を聞き、結論を提示している番組を見ることもあった中で、このように複数に話を聞いて、ひとつの結論を導いていたのが、説得力があると思いました。週替わりで出てくるコメンテーターは、弁護士、医師、経済ジャーナリスト、教育評論家、元スポーツ選手、タレントなど、さまざまな職種の方がいるので、自分ではわからない立場の意見を知ることもできます。(中学1年・女子・東京)

    • 『ZIP!』(日本テレビ) 少し憂鬱な朝に楽しくなるような情報を提供してくれるのはありがたいです。また、暗い報道をするコーナーもありますが、その報道に対して議論をすることがないので淡々と進み、すぐ明るいコーナーに戻ります。どんよりした気分を引きずることがないので、朝の時間にぴったりだと思っています。(高校2年・女子・神奈川)

    • 『news zero』(日本テレビ) すごいスピードでニュースが流れるので流し見ができない番組だと思った。1日の最後、ニュースのおさらいにはいいかもしれない。スタジオのコメントがほぼなかったので出演者がもったいないと思った。(高校2年・男子・愛知)

    • 『news zero』(日本テレビ) 真珠湾攻撃からちょうど80年という節目の日に近かったので特集がありました。元日本軍兵士の方が、教科書では学ぶことのできない開戦までの経緯や魚雷を発射したときの心情を初めてテレビで明かしてくださり、涙が止まりませんでした。また、取材に行った櫻井翔キャスターの踏み込んだ質問により、当時の状況を深く知ることができたと感じました。(高校3年・女子・福岡)

    • 『WBS』(テレビ東京)視聴するのは今回が初めてだった。視聴者層が時間に追われている社会人であるからか、一つ一つのニュースの要点だけがよく伝わる構成になっており、非常にテンポよく番組が進んでいった。番組開始後、いの一番に消費者物価指数を見せられたときは多少面食らったが、それほど難しいグラフや指数は用いておらず、またニュースの補足としてデータを活用するので、一つ一つのニュースに割く時間が短いにもかかわらず、得られる情報量は他番組のそれより多かった。ニュース自体も経済という観点に特化しているため、普通のニュース番組では見られないような内容のものが見られ、僕自身が政治・経済に興味があるのもあってか、とても楽しめた。(高校1年・男子・東京)

    • 『ニュースウオッチ9』(NHK総合)字幕がとても多く、若い人から高齢者まで理解しやすくなっていた。シンプルなデザインのテロップも見やすかった。(中学2年・男子・長崎)

    • 『Nスタ』(TBSテレビ)イラストやマーク、文字、テロップがシンプルで、気が散ることなくニュースに集中できるのでとても良いなと思いました。(中学3年・女子・富山)

    • 『サンデーモーニング』(TBSテレビ)「風をよむ」というコーナーでは、あまり目にしないような社会的弱者に寄り添った特集や日本で浮き彫りにならない世界の問題などが、かなりの割合で取り上げられている。現代に生きる私たちが知っておかなくてはならない内容ばかりで、若者もこういった特集を見るべきだと思った。最近の情報番組では、ネットや若者の人気に寄り添った内容があまりにも増えているように思う。もちろんそれもあっていいと思うが、ネットで自ら調べないような、テレビだからこそ知ることのできる社会問題や世界の実情を発信していくことも大切なのではないだろうか。(高校1年・女子・京都)

    • 『ニュース 地球まるわかり』(NHK総合)海外に行くこともできず、国内の経済に気を向けがちなので、インドのスラム街の子どもたちなど、海外の様子を見ることができ、少しパンデミックで閉鎖的だった自分の思考を開くことができました。このような国際情勢をわかりやすく取り上げる番組に加え、幅広い年代の視聴者が見る定時のニュースでも、今以上の一定の割合で国際ニュースを取り上げてほしいと思います。(高校3年・女子・静岡)

  • 【自由記述】

    • 朝の忙しい時間にテレビでニュースを伝えるのは難しいと思う。視聴者はいろんな事をしながらなので、テレビをずっと見ていられないからだ。だけど、いろんなテレビ局がいろんな人に情報を伝えるためにいろんなことをしているんだなと思った。テレビ局の努力が伝わってきた。現代はインターネット上のメディアでもニュースを見ることはできて便利だけど、これからもテレビ局には頑張ってほしいと思う。(高校1年・男子・群馬)

    • 最近、芸能人や話題の人のプライベートにまで踏み込んだような、ネットに寄せた内容が多いな、と感じる。ついつい見てしまうのだが、時折、コメンテーターが想像の域で本当のことのように話し、執拗な取材で傷ついているという報道を知ると「やっている事はインターネットの誹謗中傷や週刊誌と変わらないのでは?」とさえ思ってしまった。裏付けの取れた情報ならともかく、それを大きく事実のように報じることは、テレビはある程度で留めておくほうが良いのではないかと思う。(高校1年・女子・京都)

    • 最近、テレビの企画とYouTubeで見る企画が似ていると思うことがあった。私はこのことに関してネガティブな印象は抱いていない。YouTubeと似た企画をテレビでもやることで多くの人の関心を集めることができる上に、テレビの規模でYouTubeの企画をやればより面白いものが作れると思うからだ。また、最近この逆のパターンもよく目にする。テレビとYouTubeという利用者が多くて同じような需要のあるもの同士、企画が似ることは双方にとって良いことだと思う。(高校1年・女子・埼玉)

    • 番組によっては、加害者の親族のコメントや被害者の名前や写真を出しているので、その家族がとても気の毒で心配だ。(高校2年・女子・埼玉)

    • 最近地震が多いのは不安だけれど、落ち着いて話すアナウンサーやその周りのディレクター、カメラマンの作る報道で少し安心することができる。また情報番組でどのように備えることができるのかなどを知って、自分で備えていけば安心できるので、テレビの報道で安心を得られているのだなと痛感する。また一方で、『NHKスペシャル「パラレル東京」』など地震についての番組でその脅威について学ぶことができるので、テレビは災害のさまざまな面を伝えているなと感じる。(高校2年・女子・東京)

    • 今までたくさんのドラマを視聴してきましたが、その中でも恋愛ドラマについて思ったことがあります。それは、どの恋愛ドラマも女性目線のものが多いということです。視聴者は女性が多いことはわかりますが、男性目線の恋愛ドラマも新鮮で面白いのではないかと思います。(中学3年・女子・富山)

    • NHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』は、受験生である自分にとって英語の勉強になるかなと気楽に見始めたのですが、日本の戦前戦後の過渡期の時代、どれだけ多くの国民が犠牲になり人生を変えられたのかと思いを馳せ、自分はなんて平和な時代に生きているのだと感謝の気持ちが溢れてきます。これから三代に渡って物語が展開するとのことで、ますます目が離せません。(高校3年・男子・長崎)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『理想本箱~君たちのガイドブック~』(NHK Eテレ)私たち10代が感じている悩みや不安などに答える一冊を見つけてくれるものでした。今回のテーマが「もう死にたいと思ったときに読む本」と聞いてドキッとしました。私たち10代は死にたいと思ってしまうことがある人が多い年代であり、問題にもなっています。そんな私たちの救いになると思いました。(高校2年・女子・静岡)

    • 『理想本箱~君たちのガイドブック~』(NHK Eテレ)青少年の悩みに破天荒に答える本、スクールカーストの中でもがく主人公を通して自分自身の価値を考えさせる物語本、悲しみそのものについてのエッセイなど多様なジャンル、しかもあえて自殺をメインに取り扱ったわけでない本を選んだのは驚きだった。どの本も説教くさくなく、番組内での劇や、朗読のおかげで本の雰囲気がつかめるので、本をあまり読まない昨今の青少年でも本にとっつきやすい形になっていた。(高校1年・東京・男子)

    • 『理想本箱~君たちのガイドブック~』(NHK Eテレ)紹介方法が最も印象的だった。「映像の帯」と呼ばれる部分である。帯というと、大抵この世で本にしかついていないものだが、「映像の帯」は映像という形式をフル活用して、ある本ではドラマのように、またある本では舞台のように作中の世界が描かれていた。本という単体だとテレビには向かないメディアと、テレビの本業である映像とがうまく掛け合わせて作られていて、これは「テレビ番組にしかできないこと」なのではないかと感じた。(高校3年・女子・東京)

    • 『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)私たち世代のさまざまな博士が出てくる番組です。みんな個性的な趣味を持っていて面白いです。同じ世代なので刺激を受けるし、勉強にもなります。(中学3年・女子・奈良)

    • 『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)今回のテーマは昭和の家電。まだ生まれていないのにも関わらず、詳しすぎる人たちにたくさんのことを教えてもらった。“子どもが大人に教える”前代未聞の番組で、斬新で、毎回見たいと思わせてくれる魅力があると思う。(高校1年・女子・京都)

    • 『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)家電を通して、いかにすごいスピードで家電(おそらく日本全体も)が成長したかがわかりました。中には失敗といえるものもありましたが、昔の人の発想力の素晴らしさを感じました。(高校1年・女子・東京)

    • 『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』(日本テレビ)ほとんど知っている芸人だが、年1回の勝負ネタがここで見られるのがうれしい。煽りVの曲もセンスがいいので見どころである。せっかく豪華な審査員がいるのでもっとネタについてのコメントを見たいと思った。(高校2年・男子・愛知)

    • 『奇跡のレッスン「小説 重松清 きみの近くに物語はある」』(NHK-BS1)当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではないということが心に響いた。コロナウイルスが流行し始めてからよく言われていることだが、今この瞬間が当たり前ではないということを言われ、改めて自分が死ぬまでの一瞬一瞬悔いなく生きることは難しいが、気持ちだけでも楽しむ気持ちを持って生きていきたいと思った。(中学2年・男子・神奈川)


以上

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