青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第238回

第238回-2021年9月

千葉県八街市児童5人死傷事故報道における同級生へのインタビューについての討論で委員長コメントを公表…など

2021年9月28日、第238回青少年委員会を千代田放送会館会議室およびオンラインで開催し、7人の委員全員が出席しました。
千葉県八街市の児童5人死傷事故の取材での被害児童の同級生へのインタビューについて討論した結果、委員長コメントを公表することにしました。
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議にあたり、東海大学文化社会学部教授の水島久光氏からお話しをお聞きするとともに質疑応答を行いました。
また、8月後半から9月前半までに寄せられた視聴者意見について議論し、続いて9月の中高生モニター報告(テーマ:「オリンピック・パラリンピック関連番組について」)を検討しました。中高生モニターの「自由記述」では、「NHK以外の放送局でももっとパラリンピックの中継をしてほしいと感じた」という意見が複数のモニターからありました。
委員会ではこれらの意見について議論しました。
最後に今後の予定について話し合いました。
次回は、10月26日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2021年9月28日(火)午後4時30分~午後7時20分
場所
千代田放送会館会議室およびオンラインで開催
議題
八街市児童5人死傷事故報道における同級生へのインタビューについての討論
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議
 (水島久光東海大学文化社会学部教授からのヒアリング)

視聴者からの意見について
中高生モニターについて
今後の予定について
出席者
榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、佐々木輝美委員、沢井佳子委員、
髙橋聡美委員、中橋雄委員、吉永みち子委員

八街市児童5人死傷事故報道における同級生へのインタビューについての討論で委員長コメントを公表

千葉県八街市の飲酒運転による児童5人死傷事故の取材で、被害者の同級生へのインタビューを放送した番組について委員会で複数の放送局に対し、取材の目的・保護者等への許諾の取り方・チェック体制・2005年の「『児童殺傷事件等の報道』についての要望」の認識状況、などを文書にて問い合わせをし、その報告メモを基に討論を進めました。
事件直後のインタビューが子どもに与える影響とともに、2005年時には顕著ではなかった問題として、放映された画像と発言が、SNSや画像メディアとして記録、加工され拡散配信されてしまう可能性が大きくなったという事が挙げられました。今回の取材では保護者と本人にインタビューの同意を得たということですが、インタビュー画像が記録加工され、長い期間にわたって拡散配信されていく可能性についてまで説明したかどうかが重要なポイントの1つとして討論されました。子どもがPTSDになる、後のいじめの対象になる、あるいは、大人になってからもその発言を引きずる等の可能性もあるので、放送局には再考をお願いしたいとの意見が出されました。
以上を踏まえて、事故の被害者周辺の未成年者への取材の在り方に関し、取材や放送時に留意すべき点について、《委員長コメント》を出すこととなりました。

委員会の議論を受け、榊原委員長から、次のような《委員長コメント》が出されました。《委員長コメント》とは、「審議」には進まないが、青少年委員会の委員長として、特に注意してもらいたい点、配慮してほしい点などを述べたものです。

2021年10月6日

通学中に起きた児童の死傷事故についての未成年者への取材のあり方に関する
《委員長コメント》

放送と青少年に関する委員会
委員長 榊原 洋一

 千葉県八街市で通学中の児童が自動車事故によって死亡した事件をめぐる複数の報道番組等において、亡くなった児童の友人に対して行われた取材の方法について、視聴者から以下の例のような意見が多数寄せられました。

  「死亡事故による深い悲しみの中で、故人についてインタビューする行為は、事故によるトラウマを想起させ二次被害に繋がることがあり、専門家でも慎重な対応が必要である。」「(事故被害者の通っていた)学校では、事故の翌日、子どもたちの心のケアのために休校にしている。(中略)あれを見た他の子どもや保護者の心は考えなかったのか。」

 特に子どもの顔を映しながらの取材の中で、犠牲になった子どもを想起させる一連の質問に加えて、亡くなった子どもへの複雑な気持ちを誘導的に引き出すような質問がなされたことに、批判が向けられていました。同級生の死という特に子どもにとって心理的ショックの大きい時期に、痛ましい記憶の想起によるPTSDなどを起こしかねない取材のあり方に大きな問題があったと考え、青少年委員会では本件について、討論を行いました。

 衝撃的な事件や事故の報道については、2002年に青少年委員会は米国での同時多発テロの映像による子どものPTSDの懸念から、「衝撃的な事件・事故報道の子どもへの配慮」を求めた提言を行っています。さらに2005年には、「児童殺傷事件の報道」についての要望を出し、その中で「被害児童の家族・友人に対する取材」に関して「家族や友人等への執拗な取材、特に児童へのインタビューは、悲惨な事件によって打ちひしがれた心をさらに傷つけることにもなりかねず、また親しい者の死を悼む子どもの心的領域に踏み込む行為であるので、慎重を期すよう要望したい」とより踏み込んだ要望をしています。

 今回の事故によって犠牲になった子どもの友人に対して行われた取材は、まさに2005年の要望が十分に反映されていなかったことを示したものだと考えます。番組の制作者は委員会の作成した質問書への回答の中で、2002年、2005年の青少年委員会の提言や要望を知っていたこと、また冒頭の誘導的に見える質問も意図したものではなかったという回答が得られていますが、結果としてインタビューを受けた子どもの心的領域に踏み込んでしまった事は否めません。

 今回の顔を映しながらの取材には、2005年時には想定されなかったもう一つの大きな問題があります。それは放映された画像と発言が、SNSや画像メディアとして記録、加工され拡散配信されてしまう可能性がある事です。今回の取材では保護者と本人にインタビューの同意を得たという回答を得ていますが、インタビュー画像が記録加工され、長い期間に亘って拡散配信されていく可能性についてまで説明したかどうかは明らかではありません。誘導的に引き出されたとしても、事故に巻き込まれた犠牲者に対する複雑な感情を発言している映像を、インタビューを受けた子どもやその友人が繰り返し見る事による人間関係の障害や、本人の呵責の念などの深い心理的ダメージにつながる危険性は看過できません。

 特に今回の友人である子どもへのインタビューが、本来事故の報道番組の伝えるべき中核的な内容であったのかという点に照らし合わせると、今回のインタビューそのものの必要性にさえ疑問を感じます。

 報道に関わる全ての番組制作者の方々には、是非2002年、2005年の青少年委員会の提言、要望を再読し、衝撃的な事件や事故に係る子どもへのインタビューに細心の注意を払っていただくとともに、報道番組で伝えるべきコンテンツについて改めて再考をお願いしたいと思います。

以上

「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議
2009年のBPO放送倫理検証委員会第7号意見書「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」作成の経緯等について -水島久光東海大学教授

現在進行中の「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての審議の参考とするために、7号意見書をとりまとめた経緯等を伺いました。
今から12年前である2009年のBPO放送倫理検証委員会第7号意見書「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」には、社会状況が悲痛な停滞感のある中では嘲笑的な笑いの構造がどんどん進んでいくのではないか、みんなでそれを笑わなければいけないような同調圧力が生まれ、それが暴走して一人の人間を攻撃するとか、社会がそうした風潮に染まっていく危険性が、SNS等の発展と共に進むのではないかと指摘されていました。(同意見書P.12)
当時の放送倫理検証委員として同意見書の作成に携わり、また、社会心理学の立場からコミュニケーション学を専門とする東海大学文化社会学部教授の水島久光氏から、同意見書を出した当時の経緯及び議論状況並びにその後の放送界の変化についてお話しを伺い、その後質疑応答を行いました。
水島教授の指摘された点を参考に、審議を続けていくことになりました。

視聴者からの意見について

8月後半から9月前半に寄せられた視聴者意見について議論しました。
男性アイドルが冷水を浴びる修行を体験、水着が溶けて全裸になるという企画に対し、「いじめ・セクハラだ」「学校のプールで真似されて悲しむ生徒がいないことを願う」等の意見が寄せられました。
委員からは、「了解してのことのようには見えるが、それをいじめに繋がる印象を受ける人もいるだろう」「今回も男性だが、女性ではまずあり得ない。その辺の課題もある」との意見が出されました。
大掛かりなセットで傾斜の付いたレール上を、バーベルがゴロゴロと転がってきて、そのバーベルの棒を足のすねで受け止める、その痛みに耐える足のすね最強ナンバーワンを決めるという企画に対し、「エスカレートすれば骨折する」「苦悶している様を笑うのは余りにも酷い」という意見が寄せられました。
委員からは、「リアクション大会のようなもの」「巨大なセットを使っており、マネできないような、ある種防御線を張っている」等の意見が出されました。
大きな巨大風船をかぶって、柑橘系の液体を吹きかける銃で撃ち合って、その風船を割るという企画について、「子ども達が真似したら窒息などの重大事故に繋がりかねない」「注意喚起は小さい文字でされていたが、子どもはそんな所は読まない、見た目だけで真似をする」等の意見が寄せられました。
委員からは、「一般人にはマネできない」「安全対策もきちんと取られている」等の意見が出されました。
劇場版アニメが話題となった作品のゴールデン帯での放送について、「流血、残虐なシーンが多すぎる」「人を食べたり、腕がもげたり、ひどく暴力的でグロテスクな画が多くて大変不快」等の意見が寄せられました。
委員からは、「映画も大ヒットして、受け入れられているのでは」「注意しながら見てくださいということも、世の中的には了解されている」等の意見が出されました。
クイズ番組のルールで、部屋の中の”あるもの“を100回動かすと解答できるという設定になっており、それが「金魚の泳ぐ水槽」だったのですが、「生き物にストレスをかける行為だ」「動物虐待ではないか」等の声が寄せられました。
委員からは、「直接金魚を苦しめるものではない」等の意見が出されました。
以上は「討論」等に入ることはありませんでした。
催眠術をかけて記憶をなくさせて、トイレで爆竹を鳴らすというドッキリを何度も仕掛けてループにはめる企画に対して、「芸人に催眠術をかけて記憶を消し、何度も同じドッキリを仕掛けて皆で大笑いしていた。人の記憶を操作するなど倫理的に許されない」「いじめやパワハラは仕掛ける側が“いじめじゃないよ”と言い逃れすれば、一日中どころか一生ループが止まらない」等の意見が寄せられました。
委員からは、「民放連の放送基準 第3章 児童および青少年への配慮 (20)に催眠術を取扱う場合は、児童および青少年に安易に模倣させないよう特に注意するようにとされており、ドッキリであるとしても、催眠術をかけること自体の演出もいかがなものか」「民放連の放送基準に注意規定があることを確認しているのか」等の意見が出され、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」の審議の中で、引き続き議論することとなりました。

中高生モニター報告について

35人の中高生モニターにお願いした9月のテーマは、「オリンピック・パラリンピックの関連番組について」でした。「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組」の欄も設けました。全員から報告がありました。
「オリンピック・パラリンピックの関連番組について」で複数のモニターから意見が寄せられたのは6番組でした。『東京2020オリンピック 開会式』(NHK総合)に6人から、『東京パラリンピック総集編』(日本テレビ)に4人から、『東京2020パラリンピック 閉会式』(NHK総合)と『東京2020パラリンピック あさナビ』(NHK総合)、『ハートネットTV「パラマニア」』(NHK Eテレ)、そして『ジャンクSPORTS』(フジテレビ)にそれぞれ2人から報告がありました。
「自由記述」では、今月もオリンピックに関連して記述したモニターが最も多く、複数のモニターから上がった内容は、「NHK以外の放送局でももっとパラリンピックの中継をしてほしいと感じた」「オリンピック・パラリンピックの開催とコロナ感染者数の増加は関係があったのか否か気になる」というものでした。今回は、ドラマや報道番組などについて、個別の番組名を挙げて感想を書いたモニターがいつもより多くいました。また、BPO青少年委員会で「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」が審議入りしたことについても複数の意見や感想が寄せられました。
「青少年へのおすすめ番組」では、『よるドラ「古見さんは、コミュ症です」』(NHK総合)と『サザエさん』(フジテレビ)にそれぞれ9人が、『東大王 ★クイズに青春を捧げた夏・・・高校日本一決定★』(TBSテレビ)に3人が、『ロッチと子羊~迷えるあなたに哲学を~』(NHK Eテレ)と『高校生いいeeeee!STAGE:0 2021 eスポーツ甲子園』(テレビ東京)にそれぞれ2人が感想を寄せています。

◆委員の感想◆

  • 【オリンピック・パラリンピックの関連番組について】

    • パラリンピックがテレビで多く放送され、意見交換する番組も出てくるようになった。中高生モニターの報告にあったように、心のバリアフリーを進めるために、これからも考え続けていかなければいけないことだと思う。

    • オリンピックやパラリンピックの開会式、閉会式、試合といった大会自体を中継する以外の番組で、選手の素顔を知ることができるなど、オリンピックにまつわる内容について評価しているモニターが少なくなかった。そのような関連する番組もひとまとまりとして、モニターたちはオリンピックやパラリンピックに対する印象を作っているのだと感じた。

    • 「パラリンピックについて、全ての放送局でもっと放送すべきではないか」という意見が多かった。確かにそうだと思った。

    • 複数のモニターがオリンピックの開催がコロナの感染にもたらした影響をしっかりと分析し、マスコミで取り上げてほしいという意見を寄せていたのが気になった。

    • 同世代の選手の活躍がモニターに大きな感動を与えたということがよく分かった。

  • 【自由記述について】

    • 「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について、モニターの声も参考にしながらしっかりと審議していきたい。

◆モニターからの報告◆

  • 【オリンピック・パラリンピックの関連番組について】

    • 『東京2020オリンピック 開会式』(NHK総合)実況の人が全ての国の紹介をしてくれていて、それがあることで退屈せずに楽しめた。短い時間での紹介、すごいと思った。(中学3年・女子・京都)

    • 『東京2020オリンピック 開会式』(NHK総合)オリンピックの開会式の最高視聴率が56.4%というニュースを見て、「テレビ離れ」とよく言われるけれど、テレビで放送される内容が面白くないからテレビを見る人が少なくなっているのではないのかなと思いました。(高校1年・女子・大阪)

    • 『東京パラリンピック総集編』(日本テレビ)パラリンピックはあまり見ていなかったが、試合や開会式について上手にまとめていて良いと思いました。演出方法については、このような番組は障害のある人も多く見ると思うので、その人たちにももっと分かりやすい番組にするために、手話をつけたりするなどの工夫をすると良いと思いました。(中学1年・男子・岩手)

    • 『東京パラリンピック総集編』(日本テレビ)他の番組ではパラアスリートの苦労がクローズアップされている印象があったのですが、この番組ではそういう演出があまりなく、選手のお茶目な部分が見られてパラアスリートに対する見方が少し変わりました。(高校2年・女子・神奈川)

    • 『東京2020パラリンピック 閉会式』(NHK総合)閉会式にはテーマがあり、パフォーマンスを通して伝えていたのですが、少し自分には(パフォーマンスだけでは)伝わらないところもありました。ですが、アナウンサーが「これはこういったことを伝えている。こんな意味がある」と話されていたので、とても分かりやすく伝わりました。(高校1年・男子・群馬)

    • 『東京2020パラリンピック あさナビ』(NHK総合)最初は、オリンピックやパラリンピックには、あまり興味がありませんでした。ですが、今回見た番組では、『小林よしひさ』という、前に『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)出ていた体操のお兄さんが『ユニバーサルリレー』の見どころやルールを説明していました。『おかあさんといっしょ』は自分も幼い頃に長い間見ていたので、小林よしひささんが説明しているというところにひかれて、見ることにしました。自分のほかにも、小林さんがテレビの情報番組に出ているということにひかれ、番組を見た人は少なくなかったのではないでしょうか。(中学2年・女子・大分)

    • 『ハートネットTV「パラマニア」』(NHK Eテレ)パラリンピック競技を見るどんな世代の人にもどんな競技なのかが分かる表現の工夫がされているなと思いました。古舘伊知郎さんがたとえの表現を使って「ゴールボール」の試合を分かりやすく説明していたからです。専門的な用語で話されても絶対に分からないと思うけど、自分でも意味の分かる言葉を使って説明されることで、「ゴールボール」について少しは分かるようになりました。そしてクイズ形式で問題が出題されるので視聴者も一緒になって考えやすいのかなと思いました。(中学3年・女子・宮崎)

    • 『ジャンクSPORTS』(フジテレビ)オリンピックの閉幕翌日にメダリストの皆さんが集合するという生放送の企画だった。MCの浜田さんがメダルを取る前から長期にわたって密着してきた選手も多くいて、ずっと応援していた選手の快挙を番組が称えるという姿勢がとても温かくて良いと思う。メダリストになってからではなく、選手の卵の時から応援しているような関係性だからこそ、本音や裏話が聞けたりして興味深く見ることができた。(高校1年・女子・京都)

    • 『東京2020オリンピック スケートボード 女子ストリート』(NHK総合)日本人歴代最年少で金メダルを取ったのはとても感動しました。数多くの競技を見ましたが、この種目がいちばん心動かされました。(中学2年・男子・東京)

    • 『東京2020オリンピック スケートボード 男子ストリート』(NHK総合)オリンピックで私がいちばん夢中になって見たのは、スケートボード男子ストリート、女子ストリートです。どちらもリアルタイムで視聴できました。まだ結果を知らない中で日本の若い選手を応援して、どちらも「金メダルを取れた!」瞬間の感動を味わうことができました。(高校2年・女子・埼玉)

    • 『NHKスペシャル「TOKYOカラフルワールド~香取慎吾のパラリンピック教室~」』(NHK総合)全てを包み込むという意味のインクルーシブを実現した社会「カラフルワールド」を目指すにはどうすれば良いかを話し合う番組でした。日常においては、水泳の選手が討論の場で話したように、まだまだ車いすに対応していない乗り物や施設が多くあり、その影響で、行動までが制限されてしまう場合があります。ゲストの中学生も話していましたが、人や社会がバリアフリーになっていないのも原因だと考えられます。障がい者のことを一方的に助けるという認識ではなく、お互いに助け合えているという認識から、心のバリアフリーも進んでいくのではないかと思います。(中学1年・女子・東京)

    • 『スポーツ×ヒューマン #私のTOKYO「陸上・新谷仁美」』(NHK-BS1)アスリートも人間であり守るべきものがあって、たくさんの葛藤に苦しんでいるということが分かり、アスリートの気持ちとなって考えることができました。(中学3年・女子・富山)

    • 『情熱大陸「阿部詩・阿部一二三」』(TBSテレビ)メダリストの私生活を取り上げていた。なかなか知ることができないことなので、貴重な機会だったと思う。このように人となりを深く知ることができる番組はとても魅力的だと思った。(高校3年・男子・東京)

  • 【自由記述】

    • パラリンピック観戦の話が、私の中学にも来て、結局はなくなってしまいましたが、テレビのニュースで、実施した学校が報道されていました。その時、参加した児童や生徒たちが競技場に入っていく姿にぼかしが入っていて、まるで悪いことをしているような演出の仕方に感じました。そもそも、入っていく途中の様子を映像にしなくてもいいのではないかと思います。もし私が参加したときにこのように報道されていたら、少し悲しく、不快に感じると思います。(中学1年・女子・東京)

    • 東京での開催ということで、オリンピックもパラリンピックもリアルタイムで競技を視聴する機会がありました。3年後のパリでも、競技の結果だけではなく、ぜひどちらも中継してほしいと願います。また、パラリンピックが終わっても、その時だけで終わらずに、継続してパラリンピック選手を応援することができるような環境を作ってほしいです。(中学3年・女子・宮崎)

    • 東京オリンピックはNHK、民放どちらも放送していたけど、パラリンピックはNHKしか放送しないんだとびっくりしました。民放で「パラリンピックは明日から」と言っていたり、ニュースなどでパラリンピックを取り上げたりしていたのに、なぜ放送しないんだろうと思いました。(高校1年・男子・群馬)

    • オリンピックの開催とコロナ問題は今回切っても切れないものだと思います。開催についての是非は各メディアで取り上げられていましたが、それに比べると開催した結果、コロナ感染の影響がどのようなものだったのかがあまり取り上げられていないように感じます。(高校1年・女子・東京)

    • オリンピック・パラリンピックでは同世代の選手の活躍も目立ち、感動しました。(高校1年・女子・東京)

    • 自分はオリンピックを開催して良かったと思った。開催前は確かに疑問のある大会であったし、国のプライドのために自国民を危険にさらすのか…とも思ったが、閉会して思ったのはスポーツの素晴らしさであり、史上最多のメダルを取ることができたなどの輝かしい成果である。確かにこの大会によって感染者数が増えたと言ってしまえばその通りで反論することもできないが、オリンピックによって励まされた人がいたことや、人に与えた影響も計り知れない。(高校1年・男子・神奈川)

    • 最近、夏休み、その後のオンライン授業で在宅ということもあって、朝ドラを見ることが多くなった。『おかえりモネ』は気象情報番組の作られる様子が描かれていて、それを垣間見るようで面白い。(中学3年・男子・静岡)

    • 高校野球や高校生クイズなど、高校生の青春である番組が変わらず今年も放送されて良かったと思う。部活も制限されて目標がなくなっている中、こういう高校生たちの目標になる番組が放送され、本人たちだけでなく視聴者も元気をもらえた。(中学3年・女子・京都)

    • 『日曜劇場「TOKYO MER」』(TBSテレビ)コロナ禍医療現場で働いている方々へのエールとみんなで協力して乗り越えることの大切さがとても伝わるドラマでした。コロナと闘う方々とそれを支援する私たちが結集することで、コロナに打ち勝つ力になると思います。このドラマを通じて多くの人にこの思いが届くことを願います。(高校2年・女子・静岡)

    • 『BPO青少年委員会は8月24日、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」を審議入りすることを決めた』という報道が広くなされました。BPOの青少年モニターの一員として、モニターが果たす役割や責任の重さを改めて感じました。(高校3年・男子・長崎)

    • 審議入りについて。面白いエンタメを失わず、さらに人をなるべく傷付けないように発展する方法がないだろうか、と思っている。(高校3年・女子・東京)

    • 今月は自宅のテレビが壊れて、画面が映る時と映らない時があり、とても困りました。その時、私たちはテレビで天気予報や地震速報、感染状況などのニュースの情報を手に入れていて、テレビは日々の娯楽というだけでなく、日常生活を支える情報源だと感じました。また、テレビはスマホなどの電子機器の普及率の差によるデジタルディバイドを埋めるほどの、幅広い世代の情報を伝える媒体という役割を果たしていることを改めて実感しました。(高校3年・女子・静岡)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『よるドラ「古見さんは、コミュ症です」』(NHK総合)学校のマドンナなのにコミュ症、金髪なのに小心者など、個性豊かなメンバーでおくる物語という設定がとても面白いと思ったし、さまざまな人の考えから物事を見ることができて良い番組作りだと思った。(中学1年・男子・岩手)

    • 『よるドラ「古見さんは、コミュ症です」』(NHK総合)「普通」って何なんだろうと考えさせられるドラマだった。(中学3年・女子・京都)

    • 『よるドラ「古見さんは、コミュ症です」』(NHK総合)フツーじゃないことで避けられたり、避けてしまったり、葛藤する描写に共感できました。出演者が実際の高校生より年齢が高いため生々しさがなく、コミカルになっていて良いと思いました。(高校2年・女子・神奈川)

    • 『サザエさん』(フジテレビ)温かいキャラクターで、見ていてとても明るくなるアニメだと思う。祖母も大好きで、いろんな年代の人に親しまれていることは他のアニメと比べてとても凄いと思った。これからも放送を続けてほしい。(中学2年・男子・長崎)

    • 『サザエさん』(フジテレビ)久しぶりに視聴してみて、ほのぼのとした独特の世界観でとても懐かしい気持ちになりました。エンディングのサザエさんとのジャンケンはいくつになってもやってしまいます。(中学3年・女子・富山)

    • 『東大王 ★クイズに青春を捧げた夏・・・高校日本一決定★』(TBSテレビ)東大王は、本当に超難問ばかりで見ていて面白い。私は、その問題に日常の雑学を取り入れてみてはどうだろうかと思う。視聴者の人たちが日常の雑学について触れることでクイズで知識を増やせるし、学校で友だちとの話のネタにもなるため、そのようなジャンルの問題を試験的に取り入れてみてはどうだろうか。(中学2年・男子・神奈川)

    • 『ロッチと子羊~迷えるあなたに哲学を~』(NHK Eテレ)学生の悩みを誰かに話すことで解決できる可能性もあるよと示し、かつ哲学という少しとっかかりにくいことも一緒に学ぶことができるという設定はとても面白かったです。また、テロップや説明のイラストがカラフルでかつ分かりやすく、大事な情報をインプットしやすかったです。しかし番組の進行のテンポ感が少しもたついているように感じ、見ていてあまり楽しめませんでした。(高校3年・女子・静岡)

    • 『高校生いいeeeee!STAGE:0 2021 eスポーツ甲子園』(テレビ東京)eスポーツの高校生大会を放送するのはとても新鮮で良かったです。高校生が頑張っていることを報道される機会が増えるといいなと感じました。(高校3年・女子・福岡)

    • 『BS1スペシャル「甲子園で輝きたい~女子高校球児の夏~」』(NHK-BS1)番組で3チームの軌跡を見て、それまで意識したこともなかった女子野球について俄然興味が湧いた。競技人口が増えない限り厳しいかもしれないが、いつか男子と同じく決勝以外でも甲子園球場の地を踏めるようになる日が来ればと願うばかりである。(高校1年・男子・東京)

以上

委員長コメント一覧