青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第227回

第227回-2020年10月

視聴者からの意見について…など

2020年10月27日、第227回青少年委員会をBPO第2会議室で開催し、7人の委員全員が出席しました。
委員会では、まず9月16日から10月15日までに寄せられた視聴者意見について意見を交わしました。
夜のバラエティー番組において、控室に置かれた手指消毒ボトルから50℃に熱せられたゴマ油が出てくるという芸人相手のドッキリ企画について、「子どもがマネをしたら危ない」「中高生が身近な消毒液を他のものに入れかえたらどうする」などの意見が寄せられました。これについて委員からは、「子どもがマネをしないだろうが、置いてあるものに対して不信感を感じる子どもがいないとも限らない」「“専門家の指導のもと行っている”という表示があるが、具合的にどのような指導なのか気になる」「真面目にコロナに世界中が立ち向かっているときに消毒液を笑いのネタにするのは抵抗感がある」などの意見が出され、次回委員会で「討論」することになりました。
10月の中高生モニターのリポートのテーマは「最近見たドラマについて」でした。26人から報告がありました。
モニターからは、裏社会に伝説を残した極道が、足を洗って専業主夫になって大奮闘するコメディドラマについて、「一人一人のキャラクターを目立たせながら毎回すっきりとした終わりを迎えているので非常に分かりやすく視聴しやすいドラマになっていると思います。極道の世界のシーンもきちんとあるので主夫だけではない主人公の魅力が表現されていると思います。特に効果音がかみ合っているので、お話をより伝わりやすいものにしていると思います。テロップをもっと使ってもコメディー感は減少しないと思います」、資産家の遺産相続をめぐるミステリードラマについて、「私は本を読んでから実写映画やドラマを見ます。ドラマと本では違った面白さがあり、2倍面白く感じられます。最近若者の活字離れが進んでいると聞きます。私は本が原作のドラマや映画を作ることで、本を読む人が増えると思います」、薬剤師を主人公にした医療ドラマについて、「私はこのドラマでいつも感動するシーンがあります。それは最初に主人公のナレーションで入院している患者さんがオープニングソングとともに紹介されていくシーンです。このような始まり方をするドラマを今まで見たことがなかったので新鮮に感じ、これからドラマが始まるのだなという高揚感も高まってきます」などの意見が寄せられました。委員会では、これらの意見について議論しました。
次回は11月24日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2020年10月27日(火)午後4時30分~午後6時30分
場所
放送倫理・番組向上機構[BPO]第2会議室(千代田放送会館7階)
議題
視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
今後の予定について
出席者
榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、菅原ますみ委員、中橋雄委員、吉永みち子委員

視聴者からの意見について

夜のバラエティー番組で、新型コロナ対策の手指消毒用ボトルに50℃以上に熱した油を入れ、それを知らずに使用したタレントが熱さに驚き、さらにそのボトルが爆発しタレントが油まみれになるというドッキリ企画に対して、「子どもが見て消毒液は怖いと思うかもしれない。“新しい生活様式”をこのような危険な企画に使うのは問題だ」「中高生などが身近にある消毒液を他の物に入れ替え、違った被害が出たらどうする」「専門家の指導のもと行っているとテロップが出たが、あまりに危険。子どもがマネをしたりイジメに使おうと思ったら恐ろしい」といった意見が寄せられました。
これに対して委員からは、「消毒液を笑いの道具に使ったのは良くないと思う。真面目にコロナに世界中が立ち向かっているときに笑いのネタにするのは抵抗感がある」「危なく見える演出のときに“専門家の指導”という表示を入れているが、どのような専門家なのか。具体的にどのような指導を受けているのか表記してもよいのではないか」「子どもがマネをしないだろうが、置いてあるものに対して不信感を感じる子がいないとも限らない」「見た子どもにボトルから何か熱いものが出たという記憶が残ったとすると、子どもによっては怖がるかもしれない」などの意見が出されました。
この件については、次回委員会で、全委員が番組を視聴し、「討論」することになりました。

中高生モニター報告について

33人の中高生モニターにお願いした10月のテーマは、「最近見たドラマについて」でした。「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組」の欄も設けました。全部で27人から報告がありました。
「最近見たドラマについて」で複数のモニターから感想が寄せられたのは4番組でした。『極主夫道』(読売テレビ/日本テレビ)を4人が、『NHK連続テレビ小説「エール」』(NHK総合)と『日曜劇場「半沢直樹」』(TBSテレビ)、『ルパンの娘』(フジテレビ)をそれぞれ3人が、『35歳の少女』(日本テレビ)と『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ)をそれぞれ2人が取り上げていました。それ以外のモニターは異なる番組について記述し、全部で16番組について報告がありました。
「自由記述」では、放送局に対し、「ドラマのスピンオフが有料配信されることに疑問を持っている」「CM前後の映像が同じでしつこすぎると感じることがある」「番組改編で放送時間などが変わる場合にはもっとアピールしてほしい」などの意見や要望がありました。また、「番組の個性をどう出すかが大事だと思う」という声も寄せられました。
今月は、新型コロナウイルスに関して記述したのは3人でした。そして、芸能人の自殺報道について書いたモニターも2人いました。
「青少年へのおすすめ番組」では、複数のモニターから感想が寄せられたのは5番組でした。『ダーウィンが来た!「敵か味方か?謎の巨大ゾウ」』(NHK総合)を6人が、『アメトーーク!3時間SP』(テレビ朝日)を4人が、『世界一受けたい授業 2時間スペシャル』(日本テレビ)を3人が、『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)と『出川哲朗のちょっと電動キックボードで』(テレビ東京)をそれぞれ2人が取り上げていました。

◆委員の感想◆

  • 【最近見たドラマについて】

    • 『極主夫道』(読売テレビ)もう少しテロップ多用してもいいのではないかという意見があって、とても現代的な印象を受けた。

    • 『ルパンの娘』(フジテレビ)新型コロナウイルスによる新しい生活様式が描かれていて、登場人物の「自粛疲れだな」などのセリフがとても笑えた、と書いたモニターがいた。ある種の共感を覚え、自分の生きる現実の世界でのつらさがドラマによって少し癒やされたのだろうという印象を受けた。

    • 『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ)「医療ドラマは暗くなりがちだが、このドラマは明るい気分で見ることができた」と感想を寄せたモニターに共感した。明るい雰囲気の中で、毎回2人ほどの患者さんのドラマを描き、作り切ったという点で、よくできたドラマだったと思う。

    • 『彼女が成仏できない理由』(NHK総合)漫画家になることを夢見て来日したミャンマーからの留学生が主人公であるこのドラマを見て、ミャンマーの言葉や文化を知ることができるところが面白いと感じてくれたモニターがいた。ミャンマーの留学生の視点で見たら日本がどう見えるかということも考える機会になったようで、興味深く感想を読んだ。

    • 新型コロナウイルスの影響を受け続ける世の中を反映して、コメディー的な仕掛けが、多くのモニターにとても好意的に受け入れられていると感じた。

    • 原作のあるドラマは必ず原作を読んでから見るというモニターが、「ドラマには原作に書かれていないことも描かれるので、ドラマと本とは違った面白さを感じて2倍楽しんでいる」と書いていた。確かに、原作で感じた世界とドラマの世界にはギャップがある。必ず原作を読んでドラマに挑む姿勢、すごいと思った。

    • 最近のドラマの中では様々な職業や職場が描かれている。もしかしたらドラマと現実は少し異なることもあるかもしれないが、子どもたちがいろいろな職業について知るという意味ではそのようなドラマを作ることが大事で、制作者は面白いところに目をつけたという気がしている。

    • 「現実はそうではないけど、そうなるといいな」という内容をドラマで描くことによって、人々の気持ちが変化して現実が少しずつ変わっていく。ドラマはそんな力を持ちうるのではないかと思う。

  • 【自由記述】

    • CM前と明けで内容を繰り返すことについて、「時間稼ぎのような気がしてらない」という意見が来ていた。放送局からすると、ある意味の視聴者サービスで途中から見ても内容が分かるようにという配慮なのだが、視聴者からすると、それが時間稼ぎではないかと思うことがある。だからこそ、このモニターの意見は1つの問題提起であり、放送局には、CM前と明けで本当に内容を繰り返すことがいいのか否かをきちんと検証してもらいたい。

    • 新型コロナウイルスに関して、「現在の1日の感染者数は学校が休校していたころよりも多いのに報道は少なくなっていて、危機感が薄れてきていると感じる」と言うモニターがいて鋭い指摘だと感じた。再放送でもいいから、せめて感染予防の呼びかけを続けるなどの必要があるのではないかという提案、放送局に伝えたい。

    • 注射の映像を流すのは控えてほしいという要望があった。日本の報道はいろいろと、かなり配慮されているが、注射のシーンが気になる人も、気にならない人もいるという中で、放送はどうあるべきかという意見は、興味深い。少数ではあるが、注射の映像を見ただけで意識をなくす人もいる。マイノリティをどう守るか。難しいテーマだが、考えなければいけない。

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)を視聴したモニターが、「今のことだけではなくて未来のことを展望したり、昔を振り返ったりするようなところがメディアとしての意義だろう」という感想を寄せていた。面白い意見だと思い、興味深く感じた。

◆モニターからの報告◆

  • 【最近見たドラマについて】

    • 『極主夫道』(読売テレビ)コント的な要素とキャラ濃い目のキャストで家族と笑いながら見ました。まず、ドラマを見て思ったのは、「母に感謝しよう」ということです。主人公の龍が「主夫(婦)は誰よりも早く起きて、家事して、子どもの世話をして、気づけば深夜0時や」と言ったとき、母のありがたみを実感しました。母は見えないところでたくさんのことをしてくれていて、とても感謝します。(宮城・中学1年・女子)

    • 『極主夫道』(読売テレビ)1人1人のキャラを目立たせながら毎回すっきりとした終わりを迎えているので非常に分かりやすく視聴しやすいドラマになっていると思います。極道の世界のシーンもきちんとあるので主夫だけではない主人公の魅力が表現されていると思います。特に効果音がかみ合っているので、お話をより伝わりやすいものにしていると思います。テロップをもっと使ってもコメディー感は減少しないと思います。(埼玉・中学2年・女子)

    • 『極主夫道』(読売テレビ)原作の漫画でストーリーを読んでいて気になっていた物語が実写化したと聞き、このドラマを視聴しました。近所間のやり取りに「そこにもし元ヤクザの専業主夫がいたら」という普通は遭遇することのない情景がプラスされた特殊な空気がうまく表現されていて、とてもユニークでほかの作品にはない面白さだと思いました。家の外では強い龍が妻の前では弱いなど現代社会のあるあるのような風景も盛り込まれていて思わずクスッと笑ってしまうシーンも多々ありました。また、ところどころに豆知識がちりばめられていて、ケチャップの付いたTシャツのシミを重曹を使って落としていく方法や、タンスの隙間などに入った取りづらいほこりを取る方法など日常の生活でも役立つ情報も組み込まれていてとてもためになることが多くありました。これからどんなストーリーや豆知識が出てくるのか見るほどに楽しみになってくる作品だと感じました。(茨城・高校3年・男子)

    • 『NHK連続テレビ小説「エール」』(NHK総合)毎日楽しみに視聴していますが、ストーリーもついに終戦を迎え、人々に心の変化が表れ、描かれるようになってきました。終戦を機に我に返り、戦争の後悔をする様は、感慨深いものがありました。人の後悔・過ちというものは、視聴者に強く印象を残すものだと思いました。また、戦争によって家々が倒壊したシーンでは、ヒロインのお母さんの歌うシーンがありましたが、歌を用いることによって悲しみが一層伝わってきて、言葉以上に、歌の力に圧倒されました。音楽の力の大きさが伝わってきました。現在のところでは、主人公祐一は戦後まだ音楽家として立ち直れず、音楽との関係を断とうとしています。そこで今後、どのような人が祐一に声をかけ、前を向かせてくれるのか展開が楽しみです。後悔の後に、自分は何ができるのかを考え、行動するところが、ドラマとしても山場だと思うので、それを踏まえ今後も視聴していきたいと思います。(東京・高校2年・女子)

    • 『ルパンの娘』(フジテレビ)面白かったのは、ドラマの中で、いつもだったら家族みんなで泥棒に入るのに、コロナの影響を受けて、父親だけが泥棒に入り、家族はその様子をリモートで見て参加するという場面です。ドラマの世界でも、コロナの現状が反映されていて、母親が「リモートで泥棒に参加なんてしたくないわ」「一体、いつまで自粛していたらいいのよ」とか、祖母が「自粛疲れだな」とか、父親が「自粛明けにふさわしいお宝か」とか言うセリフがあって、とっても笑えました。(長崎・中学1年・女子)

    • 『ルパンの娘』(フジテレビ)私は内容を全然知らなかったのでコメディーものと知らず、始めからネタのオンパレードというような感じで、いろいろなところにツッコミ要素があり、思わず1つ1つ突っ込んでしまいました。時事ネタや分かりやすいネタがあったり、細かいネタも言葉尻にクセが強かったり、挙げきれないほどたくさん詰まっていました。一緒に見ていた母と、これが何のネタだと見つけ合うのも楽しかったです。(千葉・高校1年・女子)

    • 『日曜劇場「半沢直樹」』(TBSテレビ)実際の日本でもこのような事が起きているのではないか、日本の裏世界を風刺しているのではないかと思った。半沢直樹には、自分が出向や解雇されるかもしれないという思いに負けず、悪いことは悪いと訴えられる力があり、すごいと思った。現実世界にも半沢のような人が必要だと思った。政治や証券など、難しいことが多い内容だったが、歌舞伎役者が多く出演していて、歌舞伎の技法を取り入れた演技や、顔芸、面白い台詞などが多く、飽きずに毎週楽しく見ることができた。(長野・中学2年・男子)

    • 『日曜劇場「半沢直樹」』(TBSテレビ)学校の先生が見ているというので見たらすごく面白かった。銀行員として筋を通す半沢がかっこいい。自分もこのような人になれたらいいなと思った。本当にこんな理不尽なことが行われているのか分からないけど、どんな場所でも半沢のように筋を通すなどのモットーを持ちたい。(東京・高校1年・女子)

    • 『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ)薬剤師というお仕事がどのような仕事か興味を持ったのでこのドラマを見始めました。このようにドラマから職業を知れることはいいと思います。(岐阜・中学2年・女子)

    • 『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ)私はこのドラマでいつも感動するシーンがあります。それは最初に主人公のナレーションで入院している患者さんがオープニングソングとともに紹介されていくシーンです。このような始まり方をするドラマを今まで見たことがなかったので新鮮に感じ、これからドラマが始まるのだなという高揚感も高まっていきます。医療系のドラマはどうしても重くなってしまいがちですが、このドラマは命の大切さを伝えながらも明るい気分で見ることができたように思います。なぜかを考えてみたところ、登場人物のキャラクターに理由があるように思いました。視聴者が親しみを感じられるキャラクターとドラマの内容とのバランスが良いのだと思いました。(東京・高校1年・女子)

    • 『彼女が成仏できない理由』(NHK総合)ミャンマーの言葉や文化を知ることができる部分がたくさんあって面白いです。主人公がひったくりにあったり、コンビニで立ち読みしている人を見たりして、日本に来る以前に抱いていたイメージとの差に落ち込む場面や「自分の国の良いところは自分で見つけろ」というセリフにハッとさせられました。(宮城・高校3年・女子)

    • 『日曜劇場「危険なビーナス」』(TBSテレビ)私は本を読んでから実写映画やドラマを見ます。ドラマと本では違った面白さがあり、2倍面白く感じられます。最近若者の活字離れが進んでいると聞きます。私は本が原作のドラマや映画を作ることで、本を読む人が増えると思います。(岡山・中学2年・女子)

    • 『火曜ドラマ「この恋あたためますか」』(TBSテレビ)最近のドラマや映画を見ていて感じるのが、コメディー要素が増えてきているということだ。このドラマも面白い掛け合いがあったり、おかしな行動をしたり、思わず笑ってしまう仕掛けが盛りだくさんだった。今の時代は見ていてつらいなー、いやだなーと思う内容よりもコメディーが多く、笑いが多い作品が求められていると感じた。今の世の中はコロナなどにより、大声を出して笑う機会が減ってしまっているように感じる。だからこそ、家の中で大声を出して笑いたいと思うのではないだろうか。また、この作品を見ていて仕事と関連付けている内容のドラマが増えているとも感じた。こうした背景にはキャリア教育の推進があるのだろうか。このドラマもコンビニ運営のために働く、商品を開発する人や、実際に作っている人など多くの人たちの姿が描写されている。これらをみて、僕が「これはうまい」だの「ちょっと高い」だの言っているコンビニの商品たちはこんなにたくさんの人が関わっているのだと知ることができた。(群馬・中学3年・男子)

    • 『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ)今も収束のめどが立たない新型コロナに関連した連続ドラマは私が知る限りは初めてなので、新鮮な気持ちで視聴しました。「テレワーク」「ソーシャルディスタンス」など、コロナ禍で生まれた新しい生活様式の場面も多く取り入れられ、とても共感・親近感がわきました。主人公は身の回りの男性たちを食べ物に例えるのですが、その表現の仕方が独特で単純に面白かったです。放送では、その男性たちの周りに文字で表示させて、その演出も面白さを引き立てていました。主人公が「産業医」というところから、感染予防に関する豆知識(専門家監修の元)など、ちょっとしたミニコーナーなども設けると、視聴者の注目も浴びやすいかなとも思いました。(熊本・高校2年・男子)

    • 『相棒season19』(テレビ朝日)今作で19作品目で昔から人気のあるドラマだと思いました。みんな個性が強く、主役に負けない癖を持っていて魅力的です。主人公の右京さんのとてもうまい紅茶の注ぎ方や特命係のおなじみの名前の木札が昔から変わらずあってとてもなじみ深いと思いました。(秋田・中学2年・男子)

    • 『24 JAPAN』(テレビ朝日)1話が1時間、24話で1日を作っているドラマで、視聴している時間と物語の時間が一致しているので見ていてとても緊張感を感じさせるドラマだった。1話完結のドラマとは全く違う、全話つなげないと最後まで分からないドラマも面白いなと思った。(東京・高校1年・男子)

    • 『ドラマパラビ「だから私はメイクする」』(テレビ東京)もともと原作を知っていたので見始めました。原作を知っているとき、原作のイメージと違うと見るのを断念してしまうのですが、この作品は原作のキラキラした感じを残しつつ現実味をより持たせているのでとても見やすかったです。また、この作品はオムニバス形式で1話ごとに主人公やストーリーが変わるのでどの回から見ても楽しめることも魅力の1つだと思いました。オムニバス形式の作品は1話で完結してしまうので尾を引かないきれいな形で終われるかが重要だと思うのですが、きれいにまとまって終わっていたので後味も良かったです。(愛知・高校1年・女子)

  • 【自由記述】

    • 東京オリンピックが、来年に延期になっていますが、そのころに日本が落ち着いていたとしても、外国はまだ第2波とか来ているので、どうなるのだろうと気になります。テレビでオリンピックの様子が放送されるのが楽しみですが、どうなるのかな…早く、コロナが終息して、いつもの生活が来てほしいです。(長崎・中学1年・女子)

    • ドッキリなどで事故物件や幽霊など、午後6時から10時の時間帯に怖いものはテレビで流さないでほしいです。(山形・中学2年・女子)

    • 新型コロナウイルスについて。現在の1日の感染者数は、学校が休校していた頃よりも多いが、テレビではあまり報道されておらず、危機感が薄れてきていると感じる。せめて感染予防の呼びかけを続けるなどする必要があると思う。(長野・中学2年・男子)

    • ニュースなどで注射の映像を流すのは少し控えてほしいと思いました。注射の映像は人によっては不快に感じる人もいると思います。注射の映像以外にも代用できる映像はないのかなと思いました。(埼玉・中学2年・女子)

    • 10月になり、番組が改編されています。ニュース番組が延長されたり、人気バラエティー番組がなくなってしまったり、深夜番組が強化されたり。番組が終わってしまうと寂しく感じますが、仕方ないことなので、視聴者も新しい番組編成に慣れていきたいと思います。そして、番組側も放送時間が変わることをもっとアピールしてもらいたいと思います。(愛知・中学2年・女子)

    • 最近のドラマはスピンオフを有料のアプリで配信していて、時によってはそのスピンオフが本編でのカギを握る場合もあって、有料のスピンオフを見ている人と見ていない人との差が出てしまうのではないかと思います。なぜ最近有料配信のスピンオフが増えたのでしょうか。(東京・高校1年・男子)

    • ドラマやバラエティー番組でよく見かけるのが、つながりを分かりやすくするためなのかコマーシャル明けにコマーシャル前の映像を再び流す構成です。全ての番組ではありませんが、時々「もういいよ」と思うくらい前にさかのぼって流すのは時間稼ぎのような気がしてなりません。(東京・高校1年・女子)

    • 最近のドラマはネタ系のものが多いなと思いました。日本のコメディーもとても面白いと思うけど、テンポ感によっては、私はすぐに飽きてしまうものもあるなと感じます。やはりお笑いには間やテンポがつきものだなぁと思いました。また番組によって差をつくることや個性をどう出すかも大事なように思います。(千葉・高校1年・女子)

    • 芸能人の自殺のニュースのことですが、影響の大きな方の自殺についてたくさん報道するのはどうかと思いました。また、たとえ影響が大きくなくてもセンシティブな内容なので扱いを考え直していただきたいです。(神奈川・高校2年・女子)

    • 『日曜劇場「半沢直樹」』(TBSテレビ)を見てから、経済や会社のことについて報道などで見ると、前より少し興味がわくようになりました。(岡山・中学2年・女子)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『ダーウィンが来た!「敵か味方か?謎の巨大ゾウ」』(NHK総合)ゾウにまつわる興味深い映像がふんだんに使用されていて教育によい番組だと思いました。ナレーションも分かりやすくタイミングが良いのですっと頭に入ってくる感じがしました。豆知識のようなコーナーもあり、その動物に興味を持てるような番組構成になっていていいなと感じました。(埼玉・中学2年・女子)

    • 『ダーウィンが来た!「敵か味方か?謎の巨大ゾウ」』(NHK総合)ゾウがメスだけで群れをなしている、体は一生大きくなり続けるなど、知らないことばかりで勉強になりました。群れに付きまとうオスは、実は遠くからメスの群れを見守っているという理由に驚きました。その姿は印象的でどこか人間と似ていると感じました。人間がゾウたちの住みかを脅かしたりするといった問題にも触れていて、環境問題も考えさせられました。動物たちの生態は発見が多く、とても興味深いのでこの番組は大好きです。(沖縄・中学3年・男子)

    • 『アメトーーク!3時間SP』(テレビ朝日)私は「踊りたくない芸人」という企画が好きで楽しみにしていたが、何回も企画をしていくうちにどんどん出演者たちが上達して、笑うというよりはすごいなぁと思ってしまう方が多かった。それでも面白い部分はたくさんあって、とくに今回から参加した芸人さんが面白かった。運動神経悪い芸人という企画でもそうだが、自分の苦手という個性をあえて出して全力でそれに挑むからこそ私たちも笑ってしまって楽しいのだろうと思った。(東京・高校1年・女子)

    • 『アメトーーク!3時間SP』(テレビ朝日)この番組は家族で見ていました!「踊りたくない芸人」はそれぞれ動きが独特で個性があってすごく面白かったです(笑)『アメトーーク!』は、何となくいつやっているか分からないけど、やっていると「おっ!今やってるんだ!」とレア感を感じていつも見てしまいます。嫌な感じのしない、「芸人」の面白さが出ていておなかを抱えて笑ってしまいます。(千葉・高校1年・女子)

    • 『世界一受けたい授業 2時間スペシャル』(日本テレビ)今回は、発想を変えただけでこんなにも売れた商品を解き明かしてくれる内容となっていました。いいアイデアを思いつくには柔軟な考え方と、自分だけでなくほかの人にも楽しんでもらえるような商品を考えることが重要であることを知りました。(高知・高校3年・男子)

    • 『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)自分と同い年の高校生がサッカーに打ち込み、プロを目指す姿は、同い年とは思えないほど大人びて見えました。近い未来活躍すると思われる「金のタマゴ」を紹介する企画は、後にその人が活躍するようになったときにこれが秘蔵映像となったり、現在からこの番組をきっかけに応援が増えたりと、プラスな効果がたくさんあって良いと思いました。今を時めく人に焦点を当てると視聴率は上がるかもしれませんが、未来を時めくであろう人を紹介したり、逆に昔を振り返ってみたりするのも、メディアとして大切なことなのだろうと思いました。(東京・高校2年・女子)

    • 『出川哲朗のちょっと電動キックボードで』(テレビ東京)いつもの電動バイクとどのようなところが違ってくるのだろうと思い視聴しました。見てみると以前の電動バイクの際は充電が切れたとき運ぶのが苦労になっていたのがキックボードに変わったことによって充電場所を探す際にもスムーズに移動ができるように改善がされていてとても良いと思いました。また、車体が小さくなったことで裏道などの道もスムーズに運転でき、新しい発見ができる旅になっていたと思いました。また、このコロナ禍の状態に合わせてキャストの方はフェイスシールドを着用したり、いつもは訪問したお宅に番組のオリジナルシールをプレゼントしているところをオリジナルマスクに変えたり、この時代に合わせて番組が進化しているということが感じられました。(茨城・高校3年・男子)

    • 『テレメンタリー2020 全力!青春ダンス~部活とコロナの300日~』(名古屋テレビ放送)三重高校ダンス部に密着したドキュメンタリー番組です。同じ高校生とは思えないエネルギー、行動力に驚かされました。ダンス部員のみなさんがアポロシアターの舞台に立つという1つの目標に向かって一生懸命努力する姿がとてもまぶしかったです。番組中、コロナウイルスのせいで様々なことができなくなったときもみなさんが前を向いて頑張る姿は多くの人に元気を与えると思いました。(愛知・高校1年・女子)

調査研究について

担当の中橋雄委員より、調査研究(テーマ「青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組みについて」)に関し、進捗状況について報告がありました。

以上

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