視聴者からのご意見

2020年10月に視聴者から寄せられた意見

2020年10月に視聴者から寄せられた意見

不妊治療に関して不適切な発言をしたタレントへの批判や、幼少女への性的嗜好をネタにした芸人への批判が多く寄せられた。

2020年10月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,650件で、先月と比較して944件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール84%、電話14%、郵便1%、FAX1%。
男女別は男性35%、女性42%で、世代別では40歳代27%、30歳代25%、50歳代20%、20歳代15%、60歳以上11%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は延べ1,882件【59局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、24件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

昼の番組で、不妊治療に関して不適切な発言をしたタレントへの批判や、夜の番組で、幼少女への性的嗜好をネタにした芸人への批判が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は74件、CMについては31件あった。

青少年に関する意見

10月中に青少年委員会に寄せられた意見は110件で、前月から1件増加した。
今月は「表現・演出」が33件、「暴力・殺人・残虐」が17件、「要望・提言」が8件、「いじめ・虐待」と「低俗、モラル」がそれぞれ6件と続いた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 新型コロナの報道について、夕方のニュースになると、「今日、東京で新たに新規感染者が○○人確認された」と、いまだに新規感染者のみを報じている。入退院数、検査人数、陽性率は一切報じない。詳しいことはネットで調べればいいと、まるで視聴者に丸投げしているとしか思えない。新規感染者だけでは何の報道にもなっていない。報道機関としての役割を放棄しているように感じる。

【番組全般・その他】

  • ロケ番組において、出演者がマウスシールドやフェイスシールドを付けて収録するケースが多い。特にマウスシールドが目立つが、「ウイルス感染予防の観点からは不合格である」と、多くの専門家から指摘されている。人が少ない場所での収録であれば、出演者のみにリスクが及ぶだけだが、ある程度の街中での収録では、飛沫リスクは避けられない。おそらく顔を見せたいがための対応だろうが、放送では使用しないほうがいい。感染予防にはマスクの有効性がほぼ確立しているのだから、影響力を考え、見本となるよう遵守すべきだ。

  • 昼の番組を見た。次のバスまであまり時間がないなら、飲食店に入らなければいいのに、店の人に急いで作らせた料理に少ししか口をつけずに店を後にするシーンがあった。食べ方も急いでかきこむ感じで、代金は払ったものの最後まできちんと食べないなど、店に失礼だ。見るに堪えないのでチャネルを替えた。この時間帯は多くの世代の人たちが見ている。食事のマナー、食品ロス、店への気配りに欠けるなど、道徳的にどうかと感じた。

  • 芸人が、小児への性犯罪者を仲間であるとし、さらに同じ性的嗜好をもつ自分たちは、世間から虐げられている被害者であるという趣旨の発言をしていた。また、それを出演者一同が笑うという番組の流れだった。実際の被害者たちがどれだけの傷を負っているかの想像力もなく、何気なしにこの番組を見ていた視聴者の中には、これを笑い話のネタにしていいのだと感じる人たちもいることと思う。れっきとした犯罪を、嬉々として笑い話にする内容は、許されることではない。

  • 昼の番組で、不妊の原因についての不適切なコメントがあった。専門的な知識を持たないタレントが、何を根拠に断言できるのか。不妊治療で苦しんでいる女性たちがいることを忘れないでもらいたい。

  • GoToトラベルのおかげで、高級ホテルのエグゼクティブルームが、普段は一泊14万円のところ、特別価格と税金の補助で一泊55,000円になるという話題。「これはお得ですね」と、出演者たちは大喜びしている。一泊55,000円の宿泊ができる人たちに、税金の補助が必要なのか。

  • 夜のニュースで、新型コロナの感染拡大以降、東京・品川駅の朝の通勤風景を流している。いつも、いやだなと思いながら通るのだが、ついに今日、自分の足元が映ってしまった。もし、顔が出ていたらと思うとぞっとする。テレビに映りたくない人の気持ちはどう考えているのか。

  • どこの局も同じ話を一日中繰り返している。それも新型コロナなど、気が滅入る話題ばかりでうんざりする。私は、寝ている時間以外、テレビ画面と向き合っているが、番組があまりにつまらないので、ビデオばかり見ている。何とかしてほしい。

  • BSの番組を見た。町の中華店を訪ね歩く番組だが、今回は、東京都練馬区が舞台。レギュラー出演の芸人とその店の店員は、今年閉園した遊園地「としまえん」の思い出話で盛り上がっていた。都市開発によって消えゆく昔ながらの人情の温かみを、下町のノスタルジーとともに、じんわりと味わうことができた。飲酒を

  • 扱う点で、「青少年には見せるべきではない」という意見もあると思うが、温かい人情に触れることができる番組こそ、青少年に見てもらいたい。近年、放送倫理の劣化が叫ばれているが、このような良質な番組もあることを知ってもらいたい。

【ラジオ】

  • FMの夜7時からの番組は、社会問題や政治などを取り上げる内容だが、一部の常連リスナーによるコメントが、徐々に誹謗中傷化している。いろいろな問題について、異なる意見が交わされることは健全だと思うが、一部のリスナーが、自分と意見が異なる相手に対して、個人攻撃と思われるようなコメントを投稿することが多々見られる。また、ナビゲーターに対して攻撃的なコメントをするリスナーもいる。何年もこの番組を聞いているが、ここ最近、エスカレートしているようで怖い。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 深夜のトーク番組で、アイドルおたくをネタとする芸人が自分はロリコンで応援しているアイドルは14~17歳。自分の仲間がアメリカでGPSを付けられていると面白おかしく話していた。しかしGPSを付けられているということは犯罪者のはずで、このように軽々しく話すことではない。性被害にあってPTSDに苦しむ子どもたちもたくさんいる。性に対する問題意識が低すぎる。

【「差別・偏見」に関する意見】

  • ドッキリ番組において、男性先輩芸人が男性の後輩に言い寄るという同性間のセクハラ、パワハラを放送していた。男女であればセクハラとして放送できない事を同性であれば笑えるかのように放送するのは、同性間セクハラを矮小化している。また同性愛者=セクハラをするかのような偏見を助長する表現だ。子どもが見る時間帯であり、LGBT当事者の子どもたちへの影響は深刻ではないか。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • グロテスクで残忍なシーンが多く、子どもが見ることのできない深夜に放送していたアニメをゴールデンタイムで放送するのはいかがなものか。鬼の首を切り、血しぶきが上がる。子どもに見せていい内容ではない。

【「食べ物」に関する意見】

  • 路線バスを乗り継いで旅をするバラエティー番組でカレー屋を訪問してカレー三食とグラタンを注文。しかし次のバスまでの時間がないからと最初に来た一食を4人でつつき、さっさと店から出て行った。料理も無駄になったし、作ってくれた人への感謝の気持ちもなかった。お金を払えばよいという問題ではない。子どもも見る時間帯なのでこのような企画はやめてほしい。

【「推奨番組」に関する意見】

  • 『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)は、毎回感心やら可愛いやらで楽しませてもらっている。出演者と素晴らしい才能の子どもの会話も楽しく、この子たちは日本の宝だとうれしくなる。視聴者はこのような番組を期待していると思う。