北海道放送『今日ドキッ!』参議院比例代表選挙の報道に関する意見
2020年4月8日 放送局:北海道放送
北海道放送は参議院選挙公示前日の2019年7月3日、夕方のローカルワイド番組『今日ドキッ!』で、比例代表選挙に立候補を予定していた特定の政治家に密着取材した様子を放送した。委員会は9月、放送の内容が他の立候補予定者との公平・公正性を害し放送倫理違反となる可能性があり、制作に当たってこれまで委員会が指摘してきた諸問題が検討された形跡がないなどとして、放送に至った経緯等を検証するために審議入りした。
審議の結果、委員会は、比例代表制度では自分の住む都道府県に関わりなく立候補者や政党・政治団体に投票できるにもかかわらず、本件放送は公示日の前日に約5分間にわたって特定の立候補予定者のみを取り上げて視聴者に強く印象づけるような編集をし、有権者に誤解を与え比例区の投票行動を歪めた可能性があるとして、選挙報道に求められる公平・公正性を害したことが、放送倫理に違反していると判断した。
2020年4月8日 第35号委員会決定
目 次
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- 1 『今日ドキッ!』の制作体制
- 2 本件放送の制作体制と放送までの経緯
- 3 放送後の局の対応
- 4 再発防止策
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- 1 不十分な放送基準の理解
- 2 継承されない選挙報道の注意事項
- 3 多忙な選挙担当デスク、余裕のない記者
2020年4月8日 決定の通知と公表
通知は、2020年4月8日午後1時30分に電子メールにて行われ、午後2時30分からBPOのウェブサイトに委員会決定の全文を掲載して公表された。なお記者会見の開催は見合わせた。
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2020年12月11日【委員会決定に対する北海道放送の対応と取り組み】
委員会決定 第35号に対して、北海道放送から対応と取り組みをまとめた報告書が2020年12月7日付で提出され、委員会はこれを了承した。
北海道放送の対応
目 次
- 1.委員会決定の報道と社内周知について
- 2.問題の確認と対応について
- 3.委員会決定と社内アンケートの実施
- 4.番組審議会への報告と審議
- 5.再発防止に向けて
- 6.BPO放送倫理検証委員会との勉強会
- 7.おわりに