第221回-2020年1月
視聴者からの意見について…など
2020年1月28日、第221回青少年委員会をBPO第1会議室で開催し、7人の委員全員が出席しました。
委員会では、12月1日から1月15日までに寄せられた視聴者意見について意見を交わしました。
前回委員会からの継続「討論」案件として、バラエティー番組で、お笑い芸人が女性アイドルグループをプロデュースする企画について、「未成年の女性を食い物にしたような内容で非常に不快になった」「芸人がセクハラやパワハラを行い、それをエンターテインメントとして放送していることに嫌悪感を覚えた」などの意見が寄せられた件について全委員が、連続企画の全部の回を視聴したうえで議論しました。その結果、青少年委員会として、青少年に対する影響という観点から、この放送が問題があるのかどうか、さらに検討する必要があるとして、次回委員会で再度「討論」を継続することになりました。
1月の中高生モニターのリポートのテーマは「年末年始に見た番組について」でした。25人から報告がありました。
モニターからは、大みそかの恒例の音楽番組ついて、「私はビートたけしさんの"浅草キッド"を聞いて驚きました。力強い声がホールに響きわたり、何かを考えながら懸命に歌っている姿はどの歌手の方にも負けないくらい輝いていました。…この番組を見て、今まで好きだった歌はより好きになったし、今まで興味を持っていなかったものも『いいな』と思えるようになりました。それぞれの歌手の方が一生懸命に歌っている様子は見ていてたくさんの人が新しい年も頑張ろうと思うと感じました」、同じ番組について、「初の試みとしてAIで復活したAI美空ひばりさんが登場していましたが、人間味があまりなく、怖かったです。美空ひばりさん自身が歌っている様子ならまだしも、AIで復活したものの需要が果たしてそんなにあるのか、それをあの番組で流すほどなのか疑問に思いました」、大みそかのバラエティー番組について、「"新しい地図"の人たちを出してくれてうれしかった。普通は出演者の予告は一切されない番組なのに、今回に限り知らされた理由が気になった。しかし、ずっと応援してきたファンにとっては一足早くお年玉をもらったような気分だったと思う。これからも地上波にたくさん出てほしい。今年はマンネリがなくなって新鮮なネタが多く、楽しく見られた」、同じ番組について、「最近は笑いのネタとしては過激過ぎる、とか危険だという理由で多くのバラエティー番組が面白くなくなってきている気がしますが、この番組は毎年本当に面白いと思います。しかし、家族と見るには気まずいようなネタが割と早い時間に放送され少し複雑な気持ちになりました」、また、自由記述として、元日の、テレビについて放送局の壁を越えてトークを繰り広げる番組について、「今年から(テレビ番組ばかりではなく)ネットを含めた動画コンテンツでのランキングになりました。この番組を見てテレビ関係者もネット動画コンテンツを意識していると初めて知りました。テレビ局の中でもテレビの未来を考えていることがうれしかったです。やはり、プロのテレビとネットの共生についての議論はすごかったです。…テレビに希望を感じることができたので制作者の気持ちをもっと伝える場があってもいいのではないかと思いました」などの意見が寄せられました。委員会では、これらの意見について議論しました。
次回は、2月25日に定例の委員会を開催します。
議事の詳細
- 日時
- 2020年1月28日(火)午後4時30分~午後6時30分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
今後の予定について - 出席者
- 榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、菅原ますみ委員、中橋雄委員、吉永みち子委員
視聴者からの意見について
人間・悪魔・天使などが同居する架空の世界の風俗店を男性主人公が渡り歩く深夜のアニメに対して、「性的な内容となっていて、このようなアニメが年齢制限もなく青少年が見られる現状に憤りを感じる」「深夜アニメではあるが、ファンタジーとはいえ風俗店を男性が評価しており、女性キャラクターを蔑視している」「アニメなのに風俗と下ネタばかりで子どもに悪影響がある」などとの意見が寄せられました。
これに対して委員からは、「気持ち悪いから、下品だからという視点での評価については、言論・表現の自由との関連で非常に慎重にしなくてはいけないと思う」「遅い時間帯の子どもの視聴については、保護者にも配慮してもらうという民放連の規定も踏まえて検討する必要がある」「昔はテレビの深夜時間帯は大人のものという切り分けができたが、今はネットで24時間いつでも見られるため、社会的な時間の分け方の状況が変わってきている。そういう変化をどう捉えたらいいのか考えさせられる」「テレビは子どもだけを視聴者として対象にしているものではないので、深夜帯に大人向けのアニメを、表現の自由の範囲内で放送することはできるというスタンスでテレビ局は制作しているのだと思う」「制作する人や原作者の過激化というのが、アニメには限らないので、これがじわじわと深夜から普通の時間内に入ってくることには気をつけておくべきだ」といった意見が出されました。この件に関しては、これ以上話し合う必要ないとなりました。
<継続「討論」番組について>
一人の男性お笑い芸人が女性アイドルグループのプロデュースをするというバラエティー番組の企画において、お笑い芸人が選ぶ側の立場を利用して、選ばれる側の若い女性に好き放題振る舞うような演出に対して、「世の中を知らない若い女の子が見れば、権力がある人には媚を売らないといけないと思うだろう」「未成年の女性を食い物にしたような内容で不快になった」「女性がバカにされているよう。子どもたちや若者の本当に頑張りたい子が見ていてつらいのではないか」などとの意見が寄せられた件について、連続企画のすべての回を委員が視聴してうえで、「討論」が継続して行われました。
委員からは、「視聴した子どもたちは、自分が選抜される立場になったときに、決定権を持ったものによるセクハラとかパワハラをうまくすり抜けたり、我慢しなくてはいけないというメッセージを与えているのではないか」「リアリティーショーっぽく見せて、その中にパワハラ・セクハラを入れていく。それを見ている子ども、特に女の子から見たらこういうのが世界のあり方なのかと思ったりすることにつながらないか」などの意見の一方、「すべてが作られたものだというふうに思っているので、どこが問題かというのは非常に難しいと思う」「すべての回を視聴すると、最初の過激性はなくなっており、普通のバラエティー番組の範囲かなという印象がある」「1回目だけを見たときと、全部の回を見るのでは位相が変わってきている。最後の回まで見ると、懲罰的なものも含めてメッセージになりえる。1回ごとで評価するのか、全体を見てするのかによって異なる」といった意見も出ました。
この番組に関しては、青少年委員会として、青少年に対する影響という視点から、問題があったのかどうか、さらに議論をする必要があるとして今回結論を出さず、次回委員会で討論を継続することになりました。
中高生モニター報告について
34人の中高生モニターにお願いした1月のテーマは、「年末年始に見た番組について」でした。また「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組について」の欄も設けました。全部で25人から報告がありました。
「年末年始に見た番組について」では、全部で12番組について報告がありました。複数のモニターが取り上げたのは2番組で、『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)に11人が、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ)に4人が感想を寄せています。
「自由記述」では、番組や制作者への思い、最近のニュースへの関心を記述するモニターが多数いました。
「青少年へのおすすめ番組」では『はじめてのおつかい 爆笑!30年記念スペシャル』(日本テレビ)を5人が、『世界は教科書でできている』(NHK 総合)を3人が、『スーパープレミアム 涙のおもてなしスペシャル』(NHK BSプレミアム)を2人が取り上げています。ひとりで2つの番組を報告したモニターもいました。
◆委員の感想◆
【年末年始に見た番組について】
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)「AIの美空ひばりさんが怖かった」というモニターがいた。これは、近年AIというのが話題になっていて、そのことについて家庭で話してもらいたいという制作側の意図もあったのではないか。『紅白歌合戦』は、その年のことを振り返り、家族でいろいろ話す機会を提供しているという部分があると思う。
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)歌合戦の意味合いが薄れているように感じるという意見があったが、私もそう感じている。勝敗が最後の数分で決まるために曖昧になっている。このモニターはどうしたらいいか考え、「投票のタイミングを増やしたり、ルールを変えたり、技術をフル活用して新しい時代に合わせて進化していってほしい」と期待を寄せている。このような意見をぜひ制作者に届けたい。
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『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ)「いい出来事も悪い出来事も面白く変えるのがこの番組のいいところ」という意見があった。ある種の浄化作用のようなものを子どもも感じていると知った。
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『マツコ"毒舌"観察!!50日間で女性の顔は変わるのか!?』(日本テレビ)で、自信や環境で人は良い方向に変われるというメッセージが伝わり面白かったと評価したモニターがいたが、その一方で同じモニターが、およそ2時間のこの番組の後半部分に、前半で見たのと同じような映像が何回も流れていたのでもう少しテンポアップしたほうがいいのではないかという指摘をしている。モニターが感じた良い点も改善したほうがいいと思う点も、制作者に伝えたいと思った。
【自由記述について】
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現代社会の授業で、ニュースでいろいろなもののイメージが操られていると聞いたということで「ある政党の議員が良くないことをしたというニュースばかりを今まで見てきたから、その政党は悪いと思っていたけれども、そういえばその政党の良いニュースは見たことがない」ということを書いてきたモニターがいた。視聴者はニュースをどう受けとめ、どう把握するかに注意を払う必要があるというメディアリテラシーの内容で非常に興味深かった。
【青少年へのおすすめ番組について】
- 『はじめてのおつかい 爆笑!30年記念スペシャル』(日本テレビ)どこかの年齢までは自分が子どもになった気分で見ていて、ある年齢からは逆に自分が親になったような気分でこの番組を見るという。見守られる側から見守る側へいつの間にか成長していることに気づいたという感想になるほどと思った。
◆モニターからの報告◆
【年末年始に見た番組について】
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)2020年の東京オリンピックに向けて、歴代のオリンピック曲メドレーから始まりました。画面に映し出された映像もさまざまなスポーツ選手の真剣な表情や笑顔、涙。記憶に新しいものも多く、それぞれの曲とともに振り返ることができました。(東京・中学2年・女子)
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)全体を見るととても面白い番組だったのですが、白組の歌手の多くが同じ事務所に所属しているアーティストだったり、歌う曲が去年の曲ではなく昔の曲が多かったのが少し残念でした。『紅白歌合戦』が今年を振り返る番組ではなく視聴率をかせぐための番組に近くなっているなぁと感じました。(北海道・中学2年・女子)
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)はじめて紅白歌合戦を見ました。私はビートたけしさんの“浅草キッド”を聞いて驚きました。力強い声がホールに響きわたり、何かを考えながら懸命に歌っている姿はどの歌手の方にも負けないくらい輝いていました。この歌はコンビを組んでいたときの相棒を想って書いた歌と紹介されていました。それを知って何かを考えながらというのは相棒だった人のことを考えて歌っているのだろうと思いました。今まではゆっくりとした歌は好きではないなと思っていたけれどこの歌を聞いてそう思わなくなりました。『紅白歌合戦』を見て、今まで好きだった歌はより好きになったし今まで興味を持っていなかったものも「いいな」と思えるようになりました。それぞれの歌手の方が一生懸命に歌っている様子は見ていたたくさんの人が新しい年も頑張ろうと思えると感じました。(兵庫・中学3年・女子)
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)初の試みとしてAIで復活したAI美空ひばりさんが登場していましたが、人間味があまりなく怖かったです。美空ひばりさん自身が歌っている様子ならまだしも、AIで復元したものの需要が果たしてそんなにあるのか、それを大晦日の紅白で流すほどなのか疑問に思いました。(東京・高校1年・女子)
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)今年の紅白はラグビー色を押し出し過ぎたかなと思います。ラグビーは昨年とても盛り上がったし世間の関心も高いと思います。でも、前半からインタビューを積極的に行ったり、カメラで切り取られていたりしていて「え、またラグビー?」と思うときがありました。でも、ステージ上での「ビクトリーロード」は素晴らしかったです。あと、ここ最近NHKホールのステージ以外で歌を歌ったり、中継や録画が多いです。CGもあります。そこは問題ないのですが、それにより別のカメラの映像が映し出されたりするなどのミスが増えたように感じます。もし見たい歌手の場面でミスがあると悲しいので、生放送という場ですが減ってくれると嬉しいです。(鳥取・中学3年・女子)
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『第70回紅白歌合戦』(NHK 総合)2019年の集大成を飾るにふさわしい内容だった。毎年大晦日は、紅白歌合戦を家族全員で視聴することにしている。今までは家族全員で見ていても、必ず誰かは飽きてしまっていた。それに対し、今回は全員で見て楽しめる内容だったと思う。強いて挙げるならば現在の状態では「歌合戦」の意味合いが薄れているように感じる。紅組白組に分かれて歌を披露することは問題ないと思うが、歌合戦の勝敗が最後の数分で慌ただしく決まるため、やや曖昧である。投票のタイミングを増やしたり、ルールを変えたりするなどの変更をするべきだと思う。これから5Gを筆頭にインターネットの技術革新が進む。したがって、それらの技術をフルに活用して新しい時代に合わせて進化していってほしい。(東京・高校1年・男子)
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『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ)吉本興業が犯した不祥事を笑いに変えたのは賛否両論あるが自分は良かったと思った。“新しい地図”の人たちを出してくれて嬉しかった。ふつうは出演者の予告は一切されない番組なのに、今回に限り知らされた理由が気になった。しかし、ずっと応援してきたファンにとっては一足早くお年玉をもらったような気分だったと思う。これからも地上波にたくさん出てほしい。今年はマンネリがなくなって新鮮なネタが多く楽しく見ることができた。(愛知県・中学2年・女子)
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『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ)大晦日は毎年ガキの使いを見ています。僕的には今年のが一番面白かったです。良い出来事も悪い出来事も面白く変えるというのがこの番組のいいところだと感じました。(大分・高校2年・男子)
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『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ)毎年欠かさずに家族で見ている番組でとても楽しみにしていました。最近は笑いのネタとしては過激過ぎる、とか危険だという理由で多くのバラエティー番組が面白くなくなってきている気がしますが、毎年、この番組は本当に面白いと思います。しかし、家族と見るには気まずいようなネタが割と早い時間帯に放送され少し複雑な気持ちになりました。6時間という長い放送時間であっても退屈するような時間が一秒もないくらいずっと笑いっぱなしの年越しでした。今年話題になったラグビー日本代表の選手が出演されていたり、吉本興業のスキャンダルの自虐ネタも印象的でした。長く続いている面白い番組なのでこれからも毎年続いてほしいと思いました。(石川・高校2年・女子)
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『NHKスペシャル 死闘の果てに 日本vs.スコットランド』(NHK 総合)キーワードとなったのは”same page(同じ絵)”という言葉です。「この試合、このチーム、このメンバー、この相手ならどう動くべきか」という質問への答えが全員同じになり、同じ戦い方・過程をイメージすることが大切であり、決して体形が大きいわけではなく、むしろ劣る日本ならではと言える「イメトレ」のようなものなのだと思います。たった1枚の同じ絵を見るために何百日にも及ぶ合宿を行い、試合に全身全霊で臨むというのは本当に本当にラグビーが好きでないとできないことなのだと感じました。私は今まであまりラグビーに興味を持ってきませんでした。ルールがあまりよく分からなかったり痛そうだったりするからです。ですが、そんなことよりも本当にラグビーが大好きで、世界の壁に大きな穴をあけた日本代表選手の皆さんにとても興味がわいた番組でした。(福岡・中学2年・女子)
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『50日間で女性の顔は変わるのか』(日本テレビ)タイトルのそのままの実験のようなことって、やってみたくても絶対できないことだし、You tubeでもそういった検証をよく見ますが、ここまでの規模でやっているのはなかなかないから、これこそテレビがやるべきことかもしれない!と思いました。変わったものだけを紹介するのではなく、リアルな変化を放送しているのも好感が持てるなと思います!結果から、年齢や性別にかかわらず、自信や周りの環境などで人は変わることができるんだなとあらためて認識することができました。ただ、番組の構成は特番で時間が長いこともあり、視聴者は最後のほうは疲れてくるのに、後半にかけてVTRが長くなっているのがちょっと気になりました。CMにいくときにこれからやるVTRをちょっと流したりすると、4回くらい同じ映像を見ることになってしまうのでもう飽きてしまうなと思います。もう少しパンパン進んでいってもいいなと思いました。(神奈川・高校1年・女子)
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『クイズ!ドレミファドン!2020新春SP』(フジテレビ)1月より始まるドラマの出演者の方々が本気でクイズに答えている様が面白かったです。特に今回はドラマの主題歌のイントロクイズもあり、出演者の方々自らが出演したドラマの主題歌は答えようと必死になっている姿や答えられなかった人をいじるやり取りなどが面白かったです。ただ、途中のサビトロクイズ(サビを聞いて曲名を答える)のコーナーで出てきた曲がその後のイントロクイズのコーナーでもう一度出てくるということがあったのですが、やはり同じ曲を2度出すというのは良くないのではないかと思います。私自身は少しガッカリしました。(愛媛・高校2年・女子)
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『第53回新春!爆笑ヒットパレード2020』(フジテレビ)たくさんのお笑い芸人さんが出演していて見る側も飽きることなく元日から楽しく過ごすことができました。ですが、毎年、ネタとネタの間に挟んでいる企画の内容に疑問を持っています。元日からヒヤヒヤするような中継をしなくてもよいと感じました。(神奈川・高校1年・女子)
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『第61回輝く!日本レコード大賞』(TBSテレビ)年の締めくくりにふさわしい大盛り上がりのイベントだったと思います。しかし、良い面だけではありませんでした。ネットでは賛否両論の声が見られました。たしかにレコード大賞の審査基準は曖昧と言わざるを得ない節があります。よって提案といたしましては、テレビリモコンのデータ放送を通じて視聴者の投票を反映できるようにすると視聴者自身に主体性が生まれると思います。(石川・高校2年・男子)
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『チャンネルはそのまま!』(テレビ朝日)たまたまテレビをつけたら始まったのがこの番組。母が北海道出身だったのでなんとなく興味が湧いて見はじめたが、最終的に全話見終えるほど久しぶりの面白いテレビドラマだったと思う。テレビ制作の裏側をコミカルに描いているところが好きだ。テレビ離れが進む中で、ツイッターのトレンド1位にもなっていたし、テレビにあまり関心のない層にも幅広く受けたのかなと思った。続編もぜひ作って欲しいなと思う。(東京・高校3年・女子)
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『ぐるナイ!おもしろ荘』(日本テレビ)毎年この番組に注目している。その理由としては、今年ヒットしそうな芸人さんの情報を早くに得られるし、何より本当に面白いからだ。新人さんをはじめまだ世の中に知れ渡っていないにもかかわらず、キレのある個性的なネタはお笑い好きの私にとってはたまらない。(佐賀・高校3年・女子)
【自由記述】
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最近のドラマは、『3年A組』が放送されてから、社会に問題を問いかけるようなミステリー?サスペンス?的なものが増えていると思います。ドラマは面白いのですが、ずっと同じようなジャンルのドラマばかりだと飽きてしまうような気がします。(東京・中学1年・女子)
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ゴーン氏が逃亡した件についてよくテレビで取り上げられているのを見ます。こうした大きな出来事は、さまざまなテレビ局の番組でいくつもの情報や異なる意見を知れるので良いな、と思いました。(兵庫・中学1年・女子)
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現代社会の授業でニュースでいろいろなもののイメージを操られているという話を聞いた。たしかに私は、特定の政党の議員が良くないことをしたなどマイナスのことばかりをニュースで見ていたから、その政党のどこが良いのだろうと思っていたが、思い返してみれば、その政党の良いニュースを見たことがない。ひょっとしたら私の知らないところで良いことをしていたのかもしれないと思った。だから、多くの人の目につくニュースで偏った情報が流されていることは良くないと思うし、ニュースで見たからといってすぐに信用するのも良くないと思った。(群馬・高校1年・女子)
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なかなかテレビを見る時間がない中で少しだけ見たニュースがあります。それは大学入試制度についてです。国語の記述の採点にはやはり人間なので公平にはなかなかいかないものだと思います。いくら採点者を訓練するとはいえ、その採点で今後の人生が大きく左右されると考えると、僕もあまり導入を肯定できません。未来を担う若者の学力をはかるための制度だとは思いますが、文科省も受験者の立場に立ってもう少し考えてほしいです。(埼玉・高校1年・男子)
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歌番組で曲をテレビ用に編集していることを疑問に思う。もちろん番組中ですべての曲をフルで放送することは無理だと思う。そのための最低限の編集はやむを得ないと考える。しかし、一部の曲はあまりにも短く編集され過ぎていて、その曲の良さが薄れているときがある。このような状況は、改善されるべきであると思う。(東京・高校1年・男子)
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テレビ番組のインターネット同時配信が始まろうとしているようですが、個人的にはこれは良いことだと思います。というのは、インターネットで同時配信すれば今までは地方局の番組を見られなかった人でも見ることができ、面白いと思ってくれるかもしれません。地方局の活性化につながり、ひいては日本社会全体の活性化にもつながる良いことだと思います。(愛媛・高校2年・女子)
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『新春TV放談2020』(NHK 総合)を見ました。テレビについて局の壁を越えトークが繰り広げられます。毎年、テレビ番組のジャンルごとのランキングをもとに話し合われますが、今年からネットも含めた動画コンテンツでのランキングになりました。この番組を見てテレビ関係者もネット動画コンテンツを意識していると初めて知りました。テレビ局の中でもテレビの今後について考えられているのだなと知りました。私はテレビ局の人がテレビの未来を考えていることがうれしかったです。やはりプロのテレビとネットとの共生についての議論はすごかったです。現場で動いている人はやっぱり違うなと思いました。この番組で考えを知れて、テレビに希望を感じることができたので制作者の気持ちをもっと伝える場があってもいいのではないかと思いました。(鳥取・中学3年・女子)
【青少年へのおすすめ番組】
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『はじめてのおつかい 爆笑!30年記念スペシャル』(日本テレビ)私はまだ中3ですが、泣きながら見ています。おつかいに行く子どもたちの行動の一つひとつが私を泣かせます。正義感を持っておつかいを成し遂げようとする子ども。わが子を心配そうに遠くから見守る親。親が自分の子どもが「ただいま」と帰ってきたときに心の底から子どもを褒めている姿を見ると、親は子を本当に愛しているのだなと感じます。将来、もし自分に子どもができたら一体どんな気持ちになるのか。『はじめてのおつかい』みたいになるのだろうか。まだ子どもの私には想像できません。(鳥取・中学3年・女子)
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『はじめてのおつかい 爆笑!30年記念スペシャル』(日本テレビ)この番組は自分が親になったような気分させてくれます。そして自分にもこんなころがあったのかなぁ~と思い出させてくれます。個人的に好きなのは「あれから?年後」とビフォーアフターを見せてくれるコーナーです。(広島・高校2年・男子)
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『はじめてのおつかい 爆笑!30年記念スペシャル』(日本テレビ)以前までの放送はどちらかというと自分は「子どもサイド」で見ていたが、いつの間には「子どもを見守るサイド」で見ていた。出演者たちが涙する理由が少しだけ分かった気がした。(佐賀・高校3年・女子)
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『世界は教科書でできている』(NHK 総合)私も教科書は役に立たないのではと思っていたが、特に理科の知識が役立つことがあることを知れて面白かった。(群馬・高校1年・女子)
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『スーパープレミアム 涙のおもてなしスペシャル』(NHK BSプレミアム)正直、東京五輪は見たくても受験と重なるため、情報を入れないようにしていましたが、やはり、地元にもオリンピックが来るなら肌で感じたいなと思いました。(神奈川・高校2年・女子)
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『塩野七生と高校生の対話』(NHK Eテレ)対話が行われた理由が1人の高校生だったことに驚きました。テレビを見ていても緊張感や場の空気が伝わってきました。塩野先生が今の若者である私たちに伝えたいことが50分間ぎっしり詰まっていて、とても心に響きました。先生の言葉を文字で表示し強調している部分はとてもいいと思いました。(北海道・中学2年・女子)
調査研究について
担当の中橋委員より、調査研究(「青少年のメディアリテラシー育成に関する放送局の取り組みについて」)に関して、放送局へのヒアリングなど予備調査の進捗状況について報告がありました。
今後の予定について
- 2月15日に開催される学校の先生方と青少年委員会委員との意見交換会についてテーマ、進行等の最終的な確認をしました。
以上