テレビ朝日『スーパーJチャンネル』審議入り
放送倫理検証委員会は11月8日の第143回委員会で、テレビ朝日の『スーパーJチャンネル』について、審議入りすることを決めた。
対象となったのは、テレビ朝日が2019年3月15日、夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』で放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画で、この企画に登場したスーパーの買い物客4人は、取材ディレクターの知人だったとして、テレビ朝日は記者会見を開き謝罪した。
当該企画は、業務用の食品などを扱うスーパーマーケットを紹介し、買い物客が業務用の商品を購入する事情など、それぞれの生活の様子を描いている。制作はテレビ朝日の関連会社に業務委託されており、取材したのは別のプロダクションから、この関連会社に派遣されていたディレクターで、一人でカメラも回しロケ取材を行っていたという。
委員会は、当該番組の制作の経緯を知る必要があるとして、テレビ朝日に報告書と同録DVDの提出を求めたうえで討議し、審議入りを決めた。
神田安積委員長は、「取材対象者が担当ディレクターの知り合いであったということで放送倫理違反の疑いがあり審議入りした」と話している。
委員会は今後、当該放送局の関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める。