青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第217回

第217回-2019年9月

視聴者からの意見について…など

2019年9月24日、第217回青少年委員会をBPO第1会議室で開催し、6人の委員が出席しました。(1人の委員は所用のため欠席)
委員会では、まず7月16日から9月15日までの2か月間に寄せられた視聴者意見について意見を交わしました。今月は、2件の番組について討論しました。
バラエティー番組でタレントをモチーフにした全裸の逆立ちした着ぐるみキャラクターが小学校を訪問してなぞなぞを仕掛け、不正解だとおならを発射するという企画について、「裸の男性が逆立ちしてお尻を見せているのは低俗で不快だ」「子どもに見せたくない」などの意見が寄せられました。また、深夜のバラエティー番組で女性アイドルグループのメンバーの顔に、男性タレントのお尻が徐々に近づいてきて、どこまで我慢できるかを競う企画について、「未成年のアイドルの顔にパンツ姿のお尻が近づいてくるのは、セクハラだ」「下品すぎる」などの意見が寄せられました。この二つの番組について、委員全員が視聴し、討論しましたが、今回の委員会では結論を出さず、次回に討論を継続することになりました。
8月の中高生モニターのリポートのテーマは「戦争関連番組(ドラマ・ドキュメンタリーなど)について」でした。24人から報告がありました。
モニターからは、戦争中の庶民の生活をテーマとした情報スペシャル番組について、「この番組内で取材を受けていた人たちの戦争中の想いや好きな人が兵士なので全く会えず、生存していないかもしれない恐怖で仕方がない気持ちなどがすごく理解できます。この番組を視聴し、ますます戦争のことを忘れてしまってはいけないということを学びました」、戦争について考える教養スペシャル番組について、「戦争の風化を防ぐために、ちっぽけな行動かもしれないが私は祖母に話を聞くことを決意した。今回あらためて、中途半端な知識のみで『戦争は絶対に駄目だ』と言っていた自分が情けなく思えた。戦争という大きなくくりで見るのではなく、一人ひとりがいたという認識で見ることの大切さをより心に刻むためにも必ず実行しようと背中を押された番組だった」などの意見が寄せられました。
また、9月のテーマは「夏休みに見たスペシャル番組について」で、20人から報告がありました。
モニターからは、恒例の長時間チャリティー番組について、「アイドルグループ・嵐と3校のブラスバンドが共演する企画は、同年代の高校生が一生懸命にパフォーマンスをしている様子を見て心を打たれました。特に私自身もオーケストラでホルンを吹いているので彼らのパフォーマンスを見て自分も頑張ろうと力をもらうことができました」、俳優・香川照之さんが昆虫の興味深い生態を紹介する教養番組について、「昆虫が100年後には今の1%になっていることにすごく驚きました。人間が自分たちのことだけを考えていてはいけないということがよく分かりました。私も香川さんのように、自分の大好きなことを突き詰めて全力で挑戦できるような人になりたいと思いました」などの意見が寄せられました。委員会では、これらの意見について議論しました。
次回は10月29日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2019年9月24日(火)午後4時30分~午後6時45分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
今後の予定について
出席者
緑川由香副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、菅原ますみ委員、中橋雄委員、吉永みち子委員

視聴者からの意見について

今回は、二つの番組について委員全員が視聴し討論しました。
お笑いタレントをモチーフにした全裸の着ぐるみキャラクターが小学校を訪問して、股の間でなぞなぞを仕掛け、間違えた子どもの顔に向けてオナラを発射するというバラエティー番組の企画に対して、「裸の男性が逆立ちしてお尻を見せているのは低俗で不快。しかも子どもたちが集まる場所でロケを行っている」「小学生の子どもが見ていたがドン引きしていた。二度と子どもに見せたくない」「子どもの顔をお尻に見立てた部分に入れさせるなんて笑えるわけがない」などとの意見が寄せられました。
これに対して委員からは、「裸体着ぐるみがリアルであり、子どもたちの中に性的被害体験者がいた場合には、フラッシュバックも起こる可能性がある。性的虐待は非常に根が深く、人のさまざまな発達とか、精神的な健康に大きな影響を与えかねない」「友達に見られて、みんなに笑われるという屈辱感を与えたり、尊厳を傷つけたりするような演出が、性的なこととつながっている意味で、性的虐待経験があった場合、忘れられないようなシーンになるのかもしれない」
「第二弾で一定の演出上の配慮が見られたが、十分とは思われない」などという意見があった一方、「下品だと思ったが、この表現自体がすごく子どもたちに悪影響があるとは思わない」「作り物だけども、お尻の中に自分が入って行く。でも子どもはすごく喜んで、ニコニコしている。子どもたちがどのようにあれを受けとめたのかというのは、ちょっと分からない」「第二弾も放送されたが、視聴者からの意見を受け演出的な配慮が見られたことは評価したい」という意見がありました。
この件については、今後の放送も含め、次回の委員会で継続して討論することとしました。
深夜のバラエティー番組で、椅子に座る女性アイドルの顔に男性お笑いタレントのお尻が徐々に近づいてきて、どこまで我慢できるかを競う企画に対して、「未成年の女性アイドルの顔面にパンツ姿でお尻を向けて近づくというのはセクハラだ」「アイドルを番組の道具としかみなしていないのか」「未成年にこんなことやらせていいのか。下品すぎる」「女性蔑視的な内容だ」などとの意見が寄せられました。
これに対して委員からは、「メンバーの中には未成年者もいる。適切性を欠いた企画ではないか」「以前同じ企画をアイドルグループの先輩が耐えたのだからあなたも耐えなさいと言うのは、作られた画面であってもセクハラの要件を満たしているのではないか」「演技かもしれないが、嫌がって泣いている姿だから、すごく嫌な感じがしたし笑えなかった」「芸人をいじめて、いじめられて困っている姿を見て笑うという構図のバラエティー番組が多くなっているような気がする」などの意見が出された一方、「出演している時点で演出に同意しているとすれば問題ないのではないか。それに耐性のある人が出演していると見なせると思う」「泣いたような演技をするということは、あの番組で求められていることだから、本当に嫌がっているかどうかは何とも言えない」との意見が出されました。
この件についても今回結論を出さず、次回委員会で討論を継続することになりました。

中高生モニター報告について

今月は、8月と9月のモニター報告について話し合われました。
34人の中高生モニターにお願いした8月のテーマは、「終戦関連番組(ドラマ・ドキュメンタリーなど)について」でした。また「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組について」の欄も設けました。全部で24人から報告がありました。
「終戦関連番組(ドラマ・ドキュメンタリーなど)について」では、複数のモニターが意見を寄せた番組は3番組あり、『NHKスペシャル #あちこちのすずさん』(NHK総合)に6人から、『池上彰の戦争を考えるSP 第11弾 ~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~』(テレビ東京)に3人から、『映画 ひろしま』(NHK Eテレ)に2人から報告がありました。意見が寄せられた番組のジャンルはさまざまでしたが、多くのモニターたちは、戦時中に生きた人たちの経験や思いに自分を重ね、共感している様子がうかがえました。「食料も十分にない貧しい暮らしを強いられた日々の中で楽しさを見つけ、心の居場所を創っていった当時の人々のリアルと強さを感じました」や「それぞれの人生があり、家族がいたことをあらためて感じた。決して戦争のことを忘れてはいけない」など、思いを綴っていました。
一方で放送局に対する要望もありました。「自由記述」で、「自分が幼いころと比べ、多くの放送局で戦争関連の番組が減ったように感じる。面白いこと、時事的なことを伝えるだけがメディアの役割ではない。メディアの意味を今一度考え直してほしい」という声が上がっています。終戦関連以外の記述では、あおり運転のニュースに関する意見が2件ありました。
「青少年へのおすすめ番組」では、『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ)を4人が、『ETV特集 あの夏を描く 高校生たちのヒロシマ』(NHK Eテレ)を2人が取り上げています。

◆委員の感想◆

  • 【終戦関連番組(ドラマ・ドキュメンタリーなど)について】

    • 『NHKスペシャル #あちこちのすずさん』(NHK総合)について、これまで中高生モニターにとっては、戦争はあまりリアリティーがなかったと思うが、番組を見ることで「戦争というものをもっと学ばなければいけない」という気持ちになったという人が多く、意味のある番組だったと思う。

    • 『池上彰の戦争を考えるSP 第11弾 ~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~』(テレビ東京)に寄せられた高校1年生からの感想の中に、「異常を常識にしてしまうメディアの力の大きさを知った」「現代では異常と感じられることが、当時は普通であったのかもしれないと感じるようになった」と書かれていた。この高校1年生は、この番組を見たことで、中途半端な知識で「戦争はダメだ」と口にすることは情けないと感じ、戦争を経験している自分の祖母に体験談を聞いて実際のところを探ろうと行動を始めると言っている。こういう決断、行動力が大事だと思う。

    • 『特集ドラマ マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~』(NHK総合)高校2年生のモニターから「戦争時に受けた心の傷はいつまでたってもいえないことが伝わってきました」という感想が届き、とても深く見てくれたという印象を持った。戦後の年をとった主人公と戦時下の若いときの主人公と、過去と現在を行ったり来たりしながらドラマが作られていて、一人ひとりの人間にスポットライトを当てた物語なので、個人というところに寄せてよく理解できたのではないかと感じた。

    • 戦争があったためにオリンピックに出られなかったというような話について書いたモニターがいて、学校で知ることできないようなことを知ることができたという内容だった。それが一つのテレビの良さ、テレビの意義だと思う。

    • モニターの中に、ひいおばあちゃんの戦争体験を聞いて、自分がどう感じたかも含めてSNSで発信したという高校生がいた。戦争経験者に戦争のときに何をしていたのかを聞いて、それをまたSNSなどで自ら発信して伝えていくという、新しい伝え方を考えているなというふうに思った。

◆モニターからの報告◆

  • 【終戦関連番組(ドラマ・ドキュメンタリーなど)について】

    • 『NHKスペシャル #あちこちのすずさん』(NHK総合)この番組内で取材を受けていた人たちの戦争中の想い、好きな人が兵士なので全く会えず、生存していないかもしれない恐怖で仕方がない気持ちなどがすごく理解できました。今の時代にも戦争が起こっていたら、私たちも間違いなく同じ気持ちになるはずです。今、私たちが平和に過ごせているのは当たり前ではありません。戦争がないからなのです。この番組を視聴し、ますます戦争のことを忘れてしまってはいけないということを学びました。(愛知・中学2年・女子)

    • 『NHKスペシャル #あちこちのすずさん』(NHK総合)戦争が起きていても、戦争に負けずに、おしゃれをしようとしていた女性たちは本当にすごいと思いました。戦争というと「悲しい、苦しい」というイメージばかりだったけれど、この番組を見て、戦争中でも小さな幸せがあったことが分かり、今も昔も人々の気持ちは変わらないなと思いました。(東京・中学1年・女子)

    • 『NHKスペシャル #あちこちのすずさん』(NHK総合)この番組名と内容を見たときに絶対見ようと思ったし、リポートに書こうと思った。なぜかというと、私のひいおばあちゃんは戦争の経験者であり、私は今まで彼女から多くの戦争についての話を聞き、実際にSNSに載せたことがあるからだ。聞いた話の中に、「つらい状況下において私を励ましてくれたのはいつも音楽だったよ」という言葉があった。私は、自分も音楽をたしなむ身として音楽の力をあらためて感じたし、「ひいおばあちゃんが戦時中音楽に救われなければ今、私はいなかったかもしれない。これからは音楽に恩返しをするつもりで音楽の練習をしたい」という内容の投稿をした。「戦争伝承」とは、話を聞くだけではなく、自分の感じた思いも込めて自らも伝えるのが現代のスタイルなのだろう。(佐賀・高校3年・女子)

    • 『NHKスペシャル 全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~』(NHK総合)小学校で少し習いはしたのですが、詳しい内情などは習っていなかったので面白さと驚きと、少し切なさもありました。過去の誤りを受けとめ、まっすぐ考えながら進むことが私たちに求められているのだと感じた番組でした。(福岡・中学2年・女子)

    • 『池上彰の戦争を考えるSP 第11弾』(テレビ東京)同年代で戦争のことを自らすすんで知ろうとする人はいったいどれほどだろうか。身の回りを思い、その数を考えるとぞっとした。戦争の風化を防ぐために、ちっぽけな行動かもしれないが私は祖母に話を聞くことを決意した。それまで戦争を思い出したくないかもしれない、と勝手に祖母の気持ちを決めつけ、その話題を出すのを躊躇していた。今回、中途半端な知識のみで「戦争は絶対にダメだ」と言っていた自分が情けなく思えた。戦争という大きなくくりで見るのではなく、一人ひとりがいたという認識で見ることの大切さをより心に刻むためにも必ず実行しようと背中を押された番組だった。(東京・高校1年・女子)

    • 『池上彰の戦争を考えるSP 第11弾』(テレビ東京)戦争にかかわった一人ひとりの心情や行動を読み解いていて、より「戦争はしてはいけない」と思わされる番組でした。戦争を知らない私たちはこのような番組をこれからも見続けなければいけないと思いました。(北海道・中学2年・女子)

    • 『映画 ひろしま』(NHK Eテレ)この映画には実際に被爆された方々も含め、8万人以上の方々が出演しており、反戦を強く訴える作品になっています。どれだけの年月が経っても心身ともに蝕み続ける原爆や戦争の恐ろしさを本当に痛感しました。戦争で家族を亡くした子どもたちが、平和記念館に訪れた人たちに記念品として、被爆した瓦礫を売っているシーンがありました。自分がこの時代に生きていたらと思うと、言い表すことができないくらい考えることが多くありました。この映画は世界中の人々に、その中でも特により多くの日本人に見てもらうべき作品だと思いました。(奈良・高校3年・男子)

    • 『終戦スペシャル「子どもたちの戦争」』(TBSテレビ)不遇にも戦争孤児となってしまった方々の辛い立場が痛いほど、理解できた番組でした。「セミなんかも食べましたね。はは」と悲しそうに笑いながら過去を回顧して、思い出をぽつぽつと語られていた姿を見ると、戦争がいかに残酷でこの世にいらない戦いであるかを強く感じました。耳をふさぎたくなるような事実が多くありましたが、それ以上に教科書には載せきれない、語り切れない雰囲気が映像とともに伝わり、いつの間にか戦争を知らない世代として、将来を担う若者の一人として、知らなければいけない責任感にかられ、目が離せませんでした。(東京・高校1年・女子)

    • 『NHKスペシャル"ヒロシマの声"がきこえますか~生まれ変わった原爆資料館~』(NHK総合)数年前に改修前の原爆資料館に行ったことがあったので、そのことを思い出しながら視聴しました。この番組は改修後の資料館の展示を紹介しつつ、展示の背景を見ていく番組でした。改修前に比べて遺品が増えたということで、原爆によって起こった惨劇がより一層ダイレクトに伝わってきました。原爆の被害にあった人たちは当たり前に、家族や友人、恋人がいた、という事実をあらためて感じさせる展示であり、特集であったと思います。(神奈川・高校1年・女子)

    • 『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ)「万朶隊(ばんだたい)」という特攻隊に関する番組だった。でも、見ているとき、自分が思っていた特攻隊ではないと気づいた。「特攻隊=体当たりで死ぬ」と思っていた。この隊は「弾丸を当てたら帰ってこい、そして何度も手柄をあげる」だった。その一員の佐々木は奇跡の生還を9度起こした。とにかく生きる。その精神が佐々木の中にあったのだと感じた。戦争はしてはいけない、人の命は物に変えることができないたった一つのもの。何度も多くの人に聞かされてきた。でも、こういった体験談を通じて、あらためて、振り返るきっかけになった。(山梨・高校1年・男子)

    • 『ニュースウォッチ9』(NHK総合)私はドキュメンタリーやドラマなどの戦争関連番組を見ると夜、怖くて眠れなくなるので、新聞やニュースのコーナーなどを見ます。その中で印象に残ったのが、この番組で特集されていたある男性のお話です。その人は戦後生まれで祖父が沖縄戦の指揮者だったそうです。祖父はどのような人だったのか、なぜこのような決断をしたのか、などいろいろ調べ、祖父を知っている人のインタビューも記録し、次の世代に向け発信しているそうです。最近、戦争を経験した人の高齢化で戦争体験を伝える人が少なくなっているので次の世代にどう伝えていくか考えなくてはなりません。そんな中でこの男性は戦争を経験していないけど中高生に講演を行っていました。この番組を見て戦争を経験していない人もこうやって戦争を伝えることができるのだなと実感しました。(鳥取・中学3年・女子)

    • 『NEWS23』(TBSテレビ)女優の綾瀬はるかさんが戦争を体験した人にお話を聞く、という内容でした。今まで「戦争」というと、戦争そのものにしかスポットが当たらなかったというか、頭がいかなかったというか、あまり終戦後のことは知らなかったなと思いました。終戦後は兵隊の方たちは日本に帰って、疎開していた人たちも家族のもとに戻って来られたというようなイメージがありました。でも、やっぱり戦争が"終わった"というよりは戦争に"負けた"わけで、負けた国はまだ悲しい出来事があったんだなと知りました…。(神奈川・高校1年・女子)

  • 【自由記述】

    • 私が幼いころは8月に入るとほとんどの番組で戦争を取り上げていましたが、最近では少しのコーナーの中でしか取り上げられません。戦争の経験者がどんどん亡くなっている状況で、このような報道の仕方では、日本が戦争をしていたということが風化してしまいます。学校の教育ではもちろんですが、メディアを使って正しい情報を教えることが重要だと思います。放送局では視聴率を大切にしているということは以前のBPO会議(中高生モニター会議)で分かりましたが、面白いこと、時事的なことを伝えるだけがメディアの役割ではないと思います。メディアの意味を今一度考え直してほしい。(奈良・高校3年・男子)

    • ゴールデンの戦争関係番組は少ないと感じました。(北海道・中学2年・女子)

    • 悲惨な場面やグロテスクなシーンを見たい訳ではありませんが、すべてモザイクなどで隠してしまうと、一番の悲劇的な場面の歴史を誰も受け継がなくなってしまうと思うので、時間・チャンネルをきちんと設定し、そういう画像を流すと警告した上で報道するべきでは?と思いました。(東京・高校1年・女子)

    • あおり運転のニュースでデマが広がり、デマを広げられた女性がいるというニュースを聞いて驚きました。デマのニュースをインターネット上などで見たときに、目を引く内容に初めは信じてしまいそうになるのは仕方のないことかもしれませんが、本物なのか自分で見極めて簡単に拡散しない、ということは今の時代でとても重要なことだとすごく感じました。(福岡・中学3年・女子)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『クイズあなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ)本当に小学5年生までに習った問題しか出題されないのですが、案外覚えていないものですね(笑)。家族で答えを出し合ったりしてとても楽しめました。(広島・高校2年・男子)

    • 『ETV特集 あの夏を描く 高校生たちのヒロシマ』(NHK Eテレ)ヒロシマの高校生が被爆者と話し合いながら原爆の被害の様子を描いていく姿を追ったドキュメンタリーでした。同世代の高校生たちが頭を悩ませながらも必死に絵を描いていく様子に心を打たれました。(神奈川・高校1年・女子)

    • 『ファン10万人がガチで投票!高校野球総選挙』(テレビ朝日)野球が好きで高校野球も毎年テレビの前で応援している。いつも何かが起こるのが高校野球の醍醐味だと感じる。(山梨・高校1年・男子)

    • 『BS1スペシャル マンゴーの樹の下で~こうして私は地獄を生きた~』(NHK BS1)一括りにできない、そして綺麗事では済ませられない、一人ひとりの物語があり、そのことが伝わってきた。インタビューの合間に言葉に詰まって沈黙が続く場面も放送していて、戦争が一人ひとりに今もなお与え続ける影響というものを感じました。(愛媛・高校2年・女子)

9月のテーマは、「夏休みに見たスペシャル番組について」でした。全部で21人から報告がありました。
「夏休みに見たスペシャル番組について」では、複数のモニターが意見を寄せた番組は2番組あり、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)に8人から、『金曜ロードSHOW! サマーウォーズ』(日本テレビ)に2人から報告がありました。それ以外は別々の番組を取り上げていました。視聴された番組のジャンルは幅広く、モニターそれぞれが自身の興味に従って視聴し、考えを深めた様子がうかがえました。「自由記述」では、3人のモニターが『消えた天才』や『クレイジージャーニー』(ともにTBSテレビ)の問題について触れています。「ありのままを放送すべき。ますますテレビ離れが進みそう」という批判の声がある一方で、「バラエティーでは人を楽しませることが大切。そこまで批判的にならなくてもいいのではないか」という意見もありました。「青少年へのおすすめ番組」では、『ライオンスペシャル第39回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)を4人が『青春舞台2019』(NHK Eテレ)を3人が取り上げています。どちらの番組にも、「同世代が情熱を傾け、ひたむきに頑張る姿に感動した」という共感の声が寄せられています。

◆委員の感想◆

  • 【夏休みに見たスペシャル番組について】

    • 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)について、「感動した。私も頑張りたい」という感想が多い中、別の視点からの感想も寄せられた。「頑張っている人にライトを当てるのはいいけれど、障がい者が日常でどういうところを助けてほしいと思っているのかというような、見ている人が番組が終わってからも使える情報を発信してくれるといいな」というものだが、こういうメッセージがあることも制作者に伝えたい。

    • 『金曜ロードSHOW! サマーウォーズ』(日本テレビ)への感想に、「小さいころから楽しんでいた。高校生になって、いろいろ登場人物の言うことの意味が分かってきて、見方が変わってきた」というものがあった。昔の自分と比べて分かってきた部分に楽しみを感じているようで、その辺りが興味深い。

    • 『熱闘甲子園』(朝日放送テレビ)について書いたモニターがいた。甲子園が気にはなるけど忙しくて、8月の2週間ずっとだとなかなか全部見にくいのかもしれない。私自身、『熱闘甲子園』を見たことがなかったが、見てみると、試合の結果だけではなく、全く中継とは違う観点からいろいろなことを紹介していることが分かった。学校それぞれの甲子園への思い、それぞれの選手の顔とか特徴とかプレッシャーとの闘い方とか、そういうものを取材しているので、「このチームを応援したい」という、そういうダイジェストならではの面白さがあるんだということをあらためて考えた。

    • 『クレイジージャーニー』(TBSテレビ)が大好きだったモニターから、「珍しい生物のレポートをたくさん執筆している爬虫類ハンターが出ていたので、信用していた分、よけいに衝撃的だった。いつも狙っているのは珍しい生物なので、見つけて捕まえるのはそんなに簡単ではないことをありのままに放送してほしかった」という感想が届いた。本当に信用していたからこそ信用を裏切られ、がっかりしたという気持ちがにじみ出ていた。そういう思いを制作者にはかみしめてもらいたい。

    • 生放送の視聴者参加型の番組でリモコンでクイズに答えられるという番組のことや、続きのエピソードみたいなものをツイッターや公式ホームページで見ることができるというような新しいタイプのドラマについて書いたモニターがいた。新しい時代のテレビのあり方について関心があるのかと、いろいろ考えさせられた。

    • 「京都アニメーションの放火事件の実名公表について不満に思っています」という中学校2年生のモニターがいた。いろいろ報道で取り上げられたから、メディアのあり方とか、そういうものについて考える機会になったのだろうと思った。賛否についてはいろいろあると思うが、少なくとも、こういうことを中学生も考える機会があったことが興味深い。みんなで考えていかなきゃいけないことだと思った。

◆モニターからの報告◆

  • 【夏休みに見たスペシャル番組について】

    • 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)嵐と3校のブラスバンドが共演する企画は、同年代の高校生が一生懸命にパフォーマンスをしている様子を見て心を打たれました。特に私自身もオーケストラ部でホルンを吹いているので彼らのパフォーマンスを見て自分も頑張ろうと力をもらうことができました。(神奈川・高校1年・女子)

    • 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)毎年障がいを持った子どもたちがいろいろなことに挑戦しているのが印象に残る。頑張っている人を見ると、自分も何か頑張ってみたいと思えるようになるし、その人を応援したくなると思った。(群馬・高校1年・女子)

    • 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)「頑張っている人」にライトを当てるのは良いことだと思うが、普段、障がい者の方が助けてほしいことなど、番組が終わってからも使える情報を発信すべきだと思う。(島根・高校1年・女子)

    • 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)「24時間駅伝」が一番印象に残りました。練習風景を見て、毎日頑張っていて、本番では見事完走していたので、すごく感動しました。僕じゃそんなに走るのは無理なので、頑張りと辛さが伝わってきました。(大分・高校2年・男子)

    • 『金曜ロードSHOW! サマーウォーズ』(日本テレビ)人のつながりが大切だということ、諦めたらそこで終わってしまうということ、作品を通して強く実感することができました。「人間あきらめないことが大切だよ」という登場人物のおばあちゃんの言葉も、受験生の今の私には印象に残っています。昨年見たときはそんなことは感じなかったので自分の中の変化も個人的に感じられた気がしています。(福岡・中学3年・女子)

    • 『金曜ロードSHOW! サマーウォーズ』(日本テレビ)幼少のころから幾度となく見てきましたが、いつ見ても退屈さを微塵も感じません。幼少のころはネットやアバターなどの小難しいことは分からなかったのですが、高校生に上がりIT用語が多少理解できるようになると、また違う視点から物語を楽しむことができました。(石川・高校2年・男子)

    • 『NHKスペシャル 香川照之の昆虫"やばいぜ!"』(NHK総合)私も香川さんのように、自分の大好きなことを突き詰めて全力で挑戦できるような人になりたいと思いました。一つのことをマニアックに突き詰めていくような番組は面白いと思います。そのような番組が増えてほしいです。(東京・中学1年・女子)

    • 『生放送クイズバトル リモコンWARS』(NHK総合)視聴者はdボタンでクイズの回答を入力、多数の視聴者が正解していたら海賊を倒すパワーを得て、そのパワーがたまると最後に海賊を倒すことができます。まさに視聴者主体の番組であり、クイズの内容が学校で習うような内容とは全く違い、どちらかというとひらめき力を問うようなもので相応に簡単なものだったので子どもでも楽しめ、大人は大人で楽しむことができ、家族みんなで楽しめる番組だと思いました。(愛媛・高校2年・女子)

    • 『土曜プレミアム ENGEIグランドスラム』(フジテレビ)老若男女楽しめる面白い番組だった。僕はENGEI歌謡祭のコーナーが好きです。特に癖の強い「愛は勝つ」は家族みんな面白くて頭から離れなくなっていて僕も口ずさんだりします。(千葉・中学1年・男子)

    • 『UTAGE!令和の夏!挑戦の夏!3時間SP!』(TBSテレビ)さまざまなジャンルのアーティストのみなさんがいろいろなことにチャレンジしたりコラボしているのがとても面白かったです。若者に人気のアイドルから演歌歌手まで幅広い世代の方たちが出演されていて家族で楽しむことができました。(北海道・中学2年・女子)

    • 『熱闘甲子園』(朝日放送テレビ)「甲子園というのは気になるけれど、夏休み忙しくてずっと見られるわけじゃない…」というときに助かる番組です。「夏跡」というしんみり(?)したものから、アナウンサーがインタビューをしてまわるものまで、いろいろなタイプがあって楽しめる、夏休みのお楽しみです。短い時間の中でも細かく紹介されているので、「この高校の野球部を応援してみよう」と思えて、ひいきチームを見つけることから始められるのでとても面白かったです。(福岡・中学2年・女子)

    • 『声優×怪談』(NHK総合)アニメをはじめとした多くのテレビ番組に出演している声優の方々が、それぞれ一人で怪談のナレーション・登場人物を演じるという新しいタイプの怪談だった。イラストなどに加えて声優の演技力が怪談を引き立てていた。普段から多くのキャラクターに声を入れているだけあって、見た人が想像力を働かせられるような演技だったと思う。さまざまな声優が出演していたので、それぞれの声の個性が見られたのも良かった。(東京・高校1年・男子)

  • 【自由記述】

    • TBSの番組が立て続けに休止になりました。テレビは視聴率を気にすることも分かりますが、「真の姿」を放送するものだと思います。ねじ曲げたり、誇張するのはいけないと思います。ますますテレビ離れが進みそうです。(愛知・中学2年・女子)

    • 『クレイジージャーニー』の報道には驚いた。実際の自然で捕まえている様子を見られて面白いと思っていたので、がっかりすると共に、とても残念に感じた。いつも狙っているのは珍しい生物なので、見つけて捕まえるのはそんなに簡単ではないことを、ありのままに放送してほしかった。(東京・高校1年・男子)

    • TBSの報道について、批判の声が多いようです。けれど、バラエティーなどでは「人々を楽しませる」これが一番大切だと思うので、個人的にはそこまで批判的にならなくてもいいのではないかと思います。(兵庫・中学1年・女子)

    • 『日曜ドラマ あなたの番です』(日本テレビ)2クール連続ドラマと聞いて挑戦的だなと思いました。昔はあったそうですが、私は見たことも聞いたこともなかった。最近はドラマのマンネリ化がよく言われます。テレビ離れが進む中でテレビ局がいろいろな放送の在り方を模索するのは大切だと思います。番組の内容だけではなく、こういう放送の方法をいろいろ試すことももっと必要だと思います。昭和、平成、令和と時代が変わる中で人々の生活習慣も変わるし考え方も変わります。人々の娯楽も変わります。時代の変化において行かれずテレビが残っていくには、いろいろな放送を模索すべきだと思いました。(鳥取・中学3年・女子)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『ライオンスペシャル 第39回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)頭脳明晰で個性的なキャラのメンバーが多かったように思いますが、優勝を目指し、チームワークで頑張っていた。県内の高校の生徒も頑張っていました。(愛知・中学2年・女子)

    • 『ライオンスペシャル 第39回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)来年は自分も高校生になるので友だちを誘って参加してみたいと思いました。私は今のスタジオだけのクイズより昔のアメリカに行ってするクイズの方が好きです。学生にとって夢や希望が大きいかなと思うからです。(鳥取・中学3年・女子)

    • 『ライオンスペシャル 第39回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)私の知っている高校生クイズは知識量で競うものだったので、今年の高校生クイズが思考力で競っていて驚いたが面白かった。(群馬・高校1年・女子)

    • 『青春舞台2019』(NHK Eテレ)高校生たちが青春をかけて舞台に取り組んでいる姿に感動しました。松本穂香さんが高校生にインタビューするシーンはとてもリアリティーがあってよかったです。(北海道・中学2年・女子)

    • 『青春舞台2019』(NHK Eテレ)私の通っている高校には演劇部がないので高校生の演劇は初めて観ました。同じ高校生とは思えないほどの表現力に驚き、すごく刺激を受けました。(広島・高校2年・男子)

    • 『ダーレモシラナイ~爆笑!日本の新常識~』(毎日放送)この番組は視聴者が自分だけが知っているという情報を立証し、VTRを見ている間にプロがインターネットで視聴者の持ち寄った情報を検索するというものです。視聴者主体の番組作りがなされていて持続可能な番組だと思いました。(愛媛・高校2年・女子)

    • 『ひとモノガタリ「"がんになって良かった"と言いたい~京大生のSNS奮闘記~」』(NHK総合)祖母が話していたのを不意に思い出し視聴しました。番組が始まる前にブログを少し拝見していたのですが、やはり本人から直接聞くことができたため心情がひしひしと伝わってきました。何より、大炎上の裏側を知ることができて良かったです。(石川・高校2年・男子)

◇中高生モニター会議について◇

8月3日、テレビ東京で開催された中高生モニター会議について、参加したモニターからの事後アンケートを参照し、委員から感想、意見を聞いて、総括しました。

今後の予定について

  • 10月3日に開催される山形県の放送局の方々と青少年委員会委員との意見交換会について、テーマや会議の進行などについて最終確認をしました。

以上