長野放送
『働き方改革から始まる未来』に関する意見
2019年10月7日 放送局:長野放送
長野放送が2019年3月21日にローカル放送した持ち込み番組『働き方改革から始まる未来』については、2019年5月の委員会で、番組で取り上げられている特定企業の事業紹介が広告放送と誤解されかねない内容になっているのではないか、考査が適正だったか検証する必要があるとして審議入りし、議論を続けてきた。
委員会は、長野放送が、民放連放送基準の「(92)広告放送はコマーシャルによって、広告放送であることを明らかにしなければならない」や、民放連が策定した「番組内で商品・サービスなどを取り扱う場合の考査上の留意事項」の「視聴者に『広告放送』であると誤解されないよう、特に留意すべき事項」に照らした適正な考査を行わず、本件番組を放送したことについて、放送倫理違反があったと判断した。
2019年10月7日 第30号委員会決定
目 次
- I はじめに――「番組か広告か」で初の審議入り
- II 審議の対象とした番組
- III 委員会の調査
- 1 持ち込まれた1社提供番組
- 2 なくなったCM枠
- 3 構成案は提出されず
- 4 考査段階で"素通り"
- IV 本件番組の問題点と背景
- 1 不十分だった考査体制
- (1)"最後の砦"の役割
- (2)持ち込み番組の取り扱い
- 2 当事者意識の希薄さ
- 3 番組と広告の境目
- 1 不十分だった考査体制
- V 放送後の局の対応
- VI 委員会の判断――放送倫理違反があった
- VII おわりに
2019年10月7日 決定の通知と公表の記者会見
通知は、2019年10月7日午後1時30分からBPO第1会議室で行われ、午後2時30分から千代田放送会館2階ホールで公表の記者会見が行われた。記者会見には、43社80人が出席した。
詳細はこちら。
2020年1月10日【委員会決定に対する長野放送の対応と取り組み】
委員会決定 第30号に対して、長野放送から対応と取り組みをまとめた報告書が2019年12月26日付で提出され、委員会はこれを了承した。
長野放送の対応
目 次
- 1. はじめに
- 2. 視聴者に対する委員会決定のお知らせ
- 3. 「役員・社員に対する放送倫理・番組基準の徹底と意識改革」に関する取り組み
- 4. 「考査態勢の再構築」に関する取り組み
- 5. 「持ち込み番組を含む外部制作番組の取り扱い要領の明文化」に関する取り組み
- 6. 「制作会社に対する番組基準・放送倫理をめぐる情報共有」に関する取り組み
- 7. 当社番組審議会での審議や報告
- 8. おわりに