放送人権委員会

放送人権委員会とは

委員の皆さん

委員長

 坂井 眞 (さかい まこと)

迅速な救済=メディアへの信頼

放送倫理が尊重され、名誉やプライバシーを傷つけられた方が迅速に救済されることが、メディアに対する市民の信頼を生み出し、それこそが報道の自由を支える大きな力になるのだと考えています。

坂井 眞
1957年生まれ。弁護士。早稲田大学法学部卒。日弁連人権と報道に関する特別部会部会長、東京弁護士会人権擁護委員会報道と人権部会委員。2001年に報道被害救済弁護士ネットワークの設立に参加し、代表を務めた。最近の共著に『裁判員制度と知る権利』(現代書館)、『安部英医師「薬害エイズ事件」の真実』(現代人文社)、『人権を考える本 情報・報道と人権』(岩崎書店)など。

委員長代行

 奥 武則 (おく たけのり)

あるべきジャーナリズムの姿とは?

歴史のダイナミズムの中で「あるべきジャーナリズム」の姿を考えています。長く新聞記者をしていましたから、マスコミの「現場」を知っている立場からも委員会の仕事にかかわっていければいいと思っています。

奥 武則
1947年生まれ。法政大学社会学部教授。早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞社で学芸部長、論説副委員長、特別編集委員などを務めた後、2003年から現職。近現代日本のジャーナリズム史が専門。近著に『論壇の戦後史1945-1970』、『熟慮ジャーナリズム――「論壇記者」の体験から』(ともに平凡社新書)、『メディアは何を報道したか――本庄事件から犯罪報道まで』(日本経済評論社)、『ジョン・レディ・ブラック――近代日本ジャーナリズムの先駆者』(岩波書店)などがある。

委員長代行

 市川 正司 (いちかわ まさし)

表現の自由の尊重と、人権救済の実現

弁護士会の人権擁護委員会で人権救済申立事件の調査を担当してきました。BPOでも、プライバシーや名誉などに対する侵害からの救済の実現に向け、表現の自由の尊重というもう一つの要請にも配慮しながら委員を務めていきたいと思います。

市川 正司
1959年生まれ。弁護士。東京大学経済学部卒。2008年第一東京弁護士会人権擁護委員会委員長。2014年日本弁護士連合会人権擁護委員会委員長。元法務省難民審査参与員。最近の論文に『人権救済申立事件から見たわが国の人権状況~外国人・民族的少数者からの人権救済申立事件』(日弁連『自由と正義』2011年5月号)。

委員

 紙谷 雅子 (かみや まさこ)

かけがえのないもの

「表現の自由」と個人の名誉やプライバシーなどの人権は、どちらも「自由で民主的な社会」においては、かけがえのないもの。一方を軽んじる社会はもう一方をも軽んじる傾向があります。どちらの大切さも伝わるように工夫したいと考えています。

紙谷 雅子
1952年生まれ。学習院大学法学部教授、法学博士(専攻:英米法)。ブリティッシュ・コロンビア大学、コロンビア大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校などのロー・スクールで客員教授を務める。著書に、「アメリカ憲法判例の物語」(共著、成文堂)、「かけがえのない個から」(共著、岩波書店)、「アメリカ最高裁とレーンキスト・コート」(共著、早稲田大学比較法研究所)、「デジタル・コンテンツ法のパラダイム」(共著、雄松堂)、「表現の自由とプライバシー 憲法・民法・訴訟実務の総合的研究」(共著、日本評論社)など。

委員

 城戸 真亜子 (きど まあこ)

視聴者の立場から、表現者の立場から

放送における表現の自由は確保されるべきですが、そこで扱われる個人は、大変デリケートなものであることを。放送は流れては消えていくもののように思うけれど、そうではないのだということを。視聴者の立場から、同時に表現者の立場から考えていきたいと思っています。

城戸 真亜子
1961年生まれ。洋画家。武蔵野美術大学油絵学科卒業。現在、株式会社学研ホールディングス社外取締役、中部国際空港株式会社顧問、中日本高速道路株式会社CSR懇談会委員、中日本高速道路株式会社経営改善アドバイザー。東京アクアラインPAほか各地に壁画等のパブリックアート制作。著書に、「ほんわか介護」集英社、画集「伽羅」「東京プライベートライフ」など。近年は、水や自然の中にたゆたう情景をテーマに制作活動を展開。

委員

 白波瀬 佐和子 (しらはせ さわこ)

多数派と少数派

流行りや主流派というのは、人々の価値観や行動に影響を及ぼします。だからこそ、多数派でない意見、少数派であることを決して排除しない放送環境の整備に少しでも寄与できれば幸いです。

白波瀬 佐和子
1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。国立社会保障・人口問題研究所室長、筑波大学大学院システム情報工学研究科助教授を経て現職。専門は、社会学。特に、社会階層論、少子高齢化論、社会保障論を中心に実証研究を行っている。著書に、『生き方の不平等 お互いさまの社会に向けて』(2010年)、Social Inequality in Japan (2013)、Demographic Change and Inequality in Japan (ed., 2011)、 などがある

委員

 曽我部 真裕 (そがべ まさひろ)

一件一件を大事に、最善の解決へ

憲法学の観点からメディアの自由について研究してきました。公共性の高い放送の自由と個人の尊厳に関わる名誉権やプライバシー権などとが衝突する案件を扱う放送人権委員会の仕事は容易ではありませんが、一件一件を大事にして、最善の解決ができるように努力したいと思います。

曽我部 真裕
1974年生まれ。京都大学大学院法学研究科教授。同研究科修士課程修了、司法修習生、京都大学大学院法学研究科講師、同准教授などを経て現職(専攻は憲法、情報法)。その間、パリ第2大学、パリ政治学院、リール第2大学で客員研究員、客員教授を務める。著作として『反論権と表現の自由』(有斐閣、2013年)など。

委員

 中島 徹 (なかじま とおる)

権力批判の自由が核心

表現の自由とは何か――文明の衝突も視野に入れると難問ですが、権力批判の自由がその核心にあることは疑いありません。強きを助け、弱きをくじく放送であってはならないと思います。

中島 徹
1955年生まれ。早稲田大学大学院法務研究科教授、法学博士(専攻:憲法学)。早稲田大学法学研究科博士課程修了。現在、司法試験考査委員、目黒区情報公開・個人情報保護審査会長。著作に、「財産権の領分」「憲法の理論を求めて」「憲法からみた『国家戦略特区』」(世界、2014年8月号)、「今、政府の存在意義は」(ジュリスト1376)。映画好きとして、「愛することの自由と平等を求めて」「死刑制度とどう向き合うか」(志田陽子編『映画で学ぶ憲法』)。

委員

 二関 辰郎 (にのせき たつお)

ひとつひとつの事案に即して

表現の自由は憲法上優越的地位を占めると言われますが、その分、マスメディアの職責は重いのだと思います。法律実務家としての経験を踏まえ、事実関係をなるべく正確に把握し、事案に即した結論を導けるよう尽力したいと考えています。

二関 辰郎
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1987年一橋大学法学部卒業。2002年日弁連情報問題対策委員会事務局長、2008年第二東京弁護士会情報公開・個人情報保護委員会委員長。最近の論文に「第三者機関を通じたパーソナルデータの保護」(自由と正義、2014年12月号)。