放送人権委員会

放送人権委員会 議事概要

第249回

第249回 – 2017年7月

都知事関連報道事案の通知・公表の報告、浜名湖切断遺体事件報道事案の審理、沖縄基地反対運動特集事案の審理…など

都知事関連報道事案の「委員会決定」の通知・公表が7月4日行われ、事務局が概要を報告した。浜名湖切断遺体事件報道事案の「委員会決定」の再修正案を検討し、了承された。また沖縄基地反対運動特集事案を審理した。

議事の詳細

日時
2017年7月18日(火)午後4時~8時50分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

坂井委員長、奥委員長代行、市川委員長代行、紙谷委員、城戸委員、
白波瀬委員、曽我部委員、中島委員、二関委員

1.「都知事関連報道に対する申立て」事案の通知・公表の報告

本件事案の「委員会決定」(見解:要望あり)の通知・公表が7月4日に行われた。事務局がその概要を報告し、当該局のフジテレビが放送した決定を伝える番組の同録DVDを視聴した。

2.「浜名湖切断遺体事件報道に対する申立て」事案の審理

今月の委員会では、前回の委員会後に修正された「委員会決定」案が提示され了承された。
その結果、8月上旬に「委員会決定」を通知・公表することになった。

3.「沖縄の基地反対運動特集に対する申立て」事案の審理

対象となった番組は、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)が本年1月2日と9日に放送した情報バラエティ―番組『ニュ―ス女子』。2日の番組では、沖縄県東村高江地区の米軍ヘリパッド建設反対運動を特集し、「軍事ジャ―ナリスト」が現地で取材したVTRを放送するとともに、スタジオで出演者によるト―クを展開、翌週9日の同番組の冒頭、この特集に対するネット上の反響等について出演者が議論した。
この放送に対し、番組内で取り上げられた人権団体「のりこえねっと」の共同代表の辛淑玉氏が申立書を委員会に提出、「本番組はヘリパッド建設に反対する人たちを誹謗中傷するものであり、その前提となる事実が、虚偽のものであることが明らか」とした上で、申立人についてあたかも「テロリストの黒幕」等として基地反対運動に資金を供与しているかのような情報を摘示し、また、申立人が、外国人であることがことさらに強調されるなど人種差別を扇動するものであり、申立人の名誉を毀損する内容であると訴え、TOKYO MXに対し訂正放送と謝罪、第3者機関による検証と報道番組での結果公表等を求めた。
これを受けて同局は、申立てに関する「経緯と見解」書面を委員会に提出した。その中で「本番組は沖縄県東村高江地区のヘリパッド建設反対運動が、過激な活動によって地元の住民の生活に大きな支障を生じさせている現状等、沖縄基地問題においてこれまで他のメディアで紹介されることが少なかった『声』を現地に赴いて取材し、伝えるという意図で企画されたものであると承知している」と放送の趣旨を説明。放送内容は、「申立人が主張する内容を摘示するものでも、申立人の社会的評価を低下させるものでなく、申立人が主張する名誉毀損は成立しないものと考える」と反論した。
前回の委員会後、被申立人から「再答弁書」が提出され、所定の書面が出揃った。今月の委員会では、事務局が双方のこれまでの主張をまとめた資料を説明、それを基に委員が意見を交わした。今後、論点を整理するため起草担当委員が集まって協議することとなった。

4.その他

  • 7月27日(木)に開催される第14回BPO事例研究会について改めて事務局から説明した。当委員会からは、「事件報道に対する地方公務員からの申立て」と「STAP細胞報道に対する申立て」の2事案を取り上げる予定で、坂井眞委員長、市川正司委員長代行、曽我部真裕委員が出席する。
  • 8月は休会とし、次回委員会は9月19日に開かれる。

以上