視聴者からのご意見

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2017年6月

2017年6月に視聴者から寄せられた意見

フリーアナウンサーが闘病の末亡くなったが、その過熱した、遺族への配慮を欠く報道のあり方への批判。また、痴漢問題を扱った情報番組への意見や、日本人選手が活躍した卓球の世界選手権の中継について、試合開始時間等の番組編成への意見など。

2017年6月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,844件で、先月と比較して368件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール75%、電話23%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性70%、女性29%、不明1%で、世代別では30歳代28%、40歳代25%、50歳代19%、20歳代16%、60歳以上10%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は885件【48局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

フリーアナウンサーが闘病の末亡くなったが、その過熱した、遺族への配慮を欠く報道のあり方への批判が多く寄せられた。また、痴漢問題を扱った情報番組への意見や、日本人選手が活躍した卓球の世界選手権の中継について、試合開始時間等の番組編成への意見が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は49件、CMについては30件あった。

青少年に関する意見

6月中に青少年委員会に寄せられた意見は166件で、前月から43件増加した。
今月は「低俗・モラルに反する」が28件と最も多く、次に「性的表現」と「表現・演出」がそれぞれ25件、「報道・情報」が24件と続いた。
「低俗・モラルに反する」では、全裸でお盆だけを使って股間を隠す男性芸人の出演について意見が寄せられた。「性的表現」では、バラエティー番組で中学生棋士の連勝を取り上げた際のお笑いタレントの発言について意見が寄せられた。「報道・情報」では、スポーツセンターで男子中学生が女児を投げ落とした事件の報道について意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • フリーアナウンサーの逝去に関し、夫の歌舞伎役者の記者会見があった。何項目にもわたり、執拗に質問を繰り返す様子が報道された。悲しみにくれる家族の気持ちを察し、なぜ早めに切り上げてあげないのか。今聞かなければならないことだろうか。家族の気持ちは十分察しがつくではないか。涙ながらに語る夫の姿を報道した、それだけでいいのではないか。今一度、報道のあり方を見つめ直してもらいたい。全てを事細かにすることが、報道の使命ではないはずだ。

  • フリーアナウンサーの逝去以降、テレビ各局で、朝からそのニュースが報じられているが、どの局も同じ時間帯に報道され、天気予報が確認できず困った。私が住む地域は早朝から雨が降り、農作業をしている関係もあり、天気予報を確認したいが、どの局も天気予報をやっておらず、朝7時40分あたりから一斉に天気予報が始まった。雨の場合、交通手段も変わるうえ、その日の作業予定の問題もあるので、天気予報の時間帯を各局でずらしてもらうわけにいかないだろうか。確かにこの件は気の毒だとは思うが、各局揃って同じ時間帯に報道するほどの内容だとは思えない。

  • 14時半から歌舞伎役者の会見が行われ、生放送していた。また、16時半からは、文部科学省の前事務次官の会見の予定があった。歌舞伎役者の会見は十分に放送されたので、前事務次官の会見の方も最後まで見られるだろうと思っていたが、10分ほどで歌舞伎役者の中継録画に切り変わった。急で不自然な切り替えであり、何か政府からの圧力でもあったのかと疑問を感じざるを得なかった。前事務次官の記者会見会場には各局のテレビクルーがきていたのに、放送しないのはおかしい。不自然だ。何か釈然としない。

  • 昨今の政治に関する報道に、著しい偏りがあるように感じる。テレビ局や後ろにいる新聞社の思惑によって、視聴者を誘導するような行為が横行しすぎている。本来、報道とは真実を伝えることが大事なはずだが、最近では、局側の意向に沿う専門家と呼ばれるような人間や、ジャーナリストをずらっと並べて、一方的な見解を視聴者に押し付けている。現在のテレビの報道は、週刊誌と同レベルの質の低いものになっている。マスコミ全体がもっと中立性をもって報道するべきだと思う。報道の自由という言葉を勘違いしてはいないか。

  • 元放送局社員から暴行を受けたと訴える女性が、実名と顔出しで会見を開いた。しかしその後、どこの局もパタッと報道しなくなった。女性が性被害をここまで訴えるということは、相当な覚悟が必要だったであろう。マスコミはきちんと追及するべきだ。

  • テレビで「痴漢」の問題が出るときに、「冤罪」がセットで出てくるのが気になる。ニュースでも「痴漢だと誤解されたら」といった特集が多く、あたかも痴漢騒動のほとんどが冤罪であるような扱いだ。女性も冤罪の可能性は考えるし、ある程度確信を持ってから勇気を振り絞って声を上げるので、そうそう冤罪が起こるとは思えない。実際、痴漢被害はすごく多い。「痴漢」でネット検索すると、痴漢を訴える女性を責める言葉が山のように出てくる。それは、テレビが痴漢=冤罪というイメージを強調しているのも一因ではないか。

  • 東名高速道路で、観光バスと中央分離帯を飛び越えた乗用車の事故があったが、一命をとりとめた運転手が入院した病室でインタビューを受けていた。鼻に管があり、点滴の姿も痛々しい運転手に対して、マイクやカメラを向ける姿勢は疑問だ。ある番組では「家族と本人の許可を得て」などと、あたり前のように言っていたが、放送局への抗議を減らすための言い訳にしか聞こえなかった。許可を取ろうとなんだろうと、痛々しい姿の運転手に対して、この時点で取材すること自体が非常識だと思わないのだろうか。命は助かったのだから、コメントは後日でもいいはず。回復を待たず、しかも病院にまで乗り込む必要がどこにあるのか。人の気持ちを考えた報道を肝に銘じてほしい。

  • 新潟県三条市の寺で火事があった。野次馬が警察の制止を振り切り、寺の境内に入り込み、ひどい者は墓石に登るなどして、スマホで火事の動画を撮影していた。結果、その動画がNHKのニュースで使われたのを皮切りに、民放各局のニュースで流れていた。モラルの無い撮影に唖然としたことは言うまでもない。しかし本当に問題なのは、このように撮影された動画をテレビ局が使用したこと。「危険を冒してでも自分の動画がテレビで放送されるならば撮影しよう」という行為の助長につながりかねない。誰でもスマホで簡単に動画を撮れる時代だ。良い面もあるが、今回のようなケースもあることを、放送局の人達に認識してもらいたい。

  • フィリピンで300人からの死者が出て、外務省も渡航注意情報を出しているというのに、なぜテレビは報道しないのか。ロンドンよりよほど近いのに、欧米とアジアで人命の重さを秤にかけているのか。外国の交通事故みたいな、国民生活にほとんど関係ないものなどを放送し、日本に火の粉が掛かるかもしれない重要事項を報道しない。「テレビはくだらん」と視聴者が離れるのは当然と思う。

【番組全般・その他】

  • 日曜日の番組で、茨城県取手市の中学生自殺について、女性タレントの加害者を過剰に庇うような発言に問題があった。被害者は亡くなっているのに、それを気にも留めずに、加害者の今後だけを心配しているように聞こえた。そもそも、いじめによって被害者を自殺に追い込んでいるのだから、加害者もその責めを負うべきではないか。きちんと罪を償ったうえで、今後の心配をするのであればそれはわかるが、責めを受けないまま、それを擁護するのはおかしい。

  • 自民党女性議員の音声データについて。私は現在、上司からのパワハラで心療内科に通院中だ。起きたばかりの無防備な精神状態のところに、いきなり怒声が大音量で繰り返し流れ、非常に驚いた。今も動悸と身体の震えが止まらない。ニュースの内容を考えると、音声データを流したほうが視聴者には分かりやすいし、いきなりのほうが興味も惹く。番組制作側の意図は理解できるが、視聴者に与える影響力を考えれば、慎重に取り扱ってほしいと願うのはわがままだろうか。議員の怒声はパワハラの記憶をフラッシュバックさせる。音声データは今後も各局から流れることだろう。私個人は、しばらくテレビは見ることができない。いつまた、あの怒声が流れるかわからないので。

  • 東海地方の番組で、「日本一バラエティー豊かなえびせん料理」ということで、私の住む町が取り上げられていた。えびせんべいをみそ汁に入れたり、醤油をつけて焼いたえびせんべいをご飯にのせて"海鮮丼"にしたり、すき焼きにえびせんべいを入れて"海鮮すき焼き"にしたりして、あたかも町の人がそのようにして食べていると紹介していたが、住民の一人として「そんな事実はない」と断言できる。番組に出演した町の人達も、この内容に不満の声が多かった。町をバカにされ非常に不愉快だ。何故このような間違った情報を流したのか調査してもらいたい。

  • 世界卓球と全仏テニスをセットで放送していた。具体的な放送予定を曖昧な表現で一切案内しなかったので、視聴者は、延々とチャンネルを合わせたまま待っていなければならなかった。また、卓球とテニスという異質なスポーツを組み合わせたことにより、卓球を見たい人はテニスを、テニスを見たい人は卓球を見ながら待たなければならない。さらに、長い時間待ったあげく、期待していた試合はライブではなく、VTRで試合途中からの放送となり、しかも、結果のスコアは事前にテロップで知らされてしまい、とても残念だった。

  • 私の父は目が見えないので、"テレビを聴くこと"が好きだ。最近はニュースを見ていてもバラエティーを見ていても父には理解できないものばかり。字幕はたくさん見かけるが、外国語のときはなるべく通訳したものを放送してほしい。副音声を選べばいいと言われそうだが、視覚障害者のための副音声はあまりに少なく、ほんの一部の番組でしか行われていない。見えなくても、番組を楽しみたい気持ちは私達と一緒なので、少しでも改善してもらえると嬉しい。

【ラジオ】

  • FMを聞いているが、今月いっぱいで午後のシネマコーナーが終了する。とても良質なコーナーなので残念だ。その週に公開される映画を紹介するのだが、紹介の前に必ず、リスナーに一週間前に出したお題の回答を読み上げる。通常のラジオ番組では、お題の回答はEメールやハガキなどで読まれるが、このコーナーは掲示板での書き込みで回答する。リスナー同士のコミュニケーションもできて、とても画期的なコーナーだった。

【CM】

  • ホラー映画のCMは流すのをやめてほしい。4歳の娘が毎回怖がる。突然始まるので、チャンネルを替えるにも間に合わない。

青少年に関する意見

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • バラエティー番組に全裸で股間をお盆で隠す芸人が出演しているが、不愉快だ。最近、お盆以外のもので隠したり、際どいポースを取ったりと、エスカレートしている。大人のモラルの欠如は、子ども達の心へ良い影響を与えない。

【「性的表現」に関する意見】

  • バラエティー番組で、中学生棋士の連勝の話題を取り上げた際、お笑いタレントが「彼が童貞でなくなったら変わると思う」と発言した。プロの棋士に対してあまりに侮辱的な発言だと思う。大人が、少年に対し性的発言をする行為は、立派なセクハラではないか。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、女性国会議員の元秘書に対する暴言・暴行の問題について面白おかしく取り上げ、笑いにしている。ふざけ過ぎる内容を元にいじめを行う子どももいると思う。取り上げるからには真剣に報道してほしい。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 広島県のスポーツセンターで男子中学生が2階から女児を投げ落とした事件のニュースで「加害者は特別支援学級に通っていた」と伝えているが、「特別支援学級」を特別視することにつながり、差別感を生む。また、小さい町で、加害者が特定されてしまう。加害者がまだ中学生であることに、報道する側の配慮が感じられない。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • バラエティー番組で茨城県の中学生いじめ自殺事件について、スタジオの女性タレントが「加害者の生徒が、罪悪感を一生背負っていかなければならないと思うと心配だ」などと発言した。被害者側の気持ちはまるで無視するような発言だ。このような加害者のみに配慮し、一切の責任は問うべきではないという考え方が、世の中に浸透することの悪影響を懸念する。

【「視聴者意見への反論・同意」】

  • 全裸の芸が批判の的になっているようだ。その理由として「わいせつだ」や「教育上問題だ」などが挙げられているが、それほど目くじらを立てるほどのものだろうか。彼の芸を見てもわいせつな感じはない。また、子どもたちが真似をするとも思えない。