視聴者からのご意見

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2017年4月

2017年4月に視聴者から寄せられた意見

千葉県の小3女児殺害事件について、各局の情報番組における取材のあり方への意見や、北朝鮮を取り巻く緊迫した海外情勢を伝えた報道番組への意見など。

2017年4月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,456件で、先月と比較して645件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話26%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性70%、女性29%、不明1%で、世代別では30歳代25%、40歳代25%、50歳代18%、20歳代17%、60歳以上12%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は715件【56局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

千葉県で起こった小学3年生女児殺害事件について、各局の情報番組における取材のあり方への意見が多く寄せられた。また、北朝鮮を取り巻く緊迫した海外情勢を伝えた報道番組への意見。そのほか、スポーツシーズンを迎え、プロ野球や海外ゴルフなどの中継番組に関する意見が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は69件、CMについては48件あった。

青少年に関する意見

4月中に青少年委員会に寄せられた意見は90件で、前月から67件減少した。
今月は「表現・演出」が30件と最も多く、次に「低俗、モラルに反する」が14件、「いじめ・虐待」が11件、「性的表現」が8件と続いた。
「表現・演出」では、バラエティー番組で皮膚の病気の人、美容整形に失敗した人を扱った海外企画について複数の意見が寄せられた。「低俗・モラルに反する」では、全裸でお盆だけを使って股間を隠す男性芸人の出演についての意見が目立った。「いじめ・虐待」では、バラエティー番組でのローションを塗って階段を駆け上がる企画について意見が寄せられた。「性的表現」では、深夜に放送したアニメ番組の内容について複数の意見が寄せられた。「暴力・殺人・残虐」では、ドラマでの暴力的表現について意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 住宅の床下から女性が遺体で発見されたという事件の報道で、近所の人達が取材に応じて、かなり具体的なことを答えていた。「行方不明になった頃、金づちの音が聞こえた」「業者が出入りしていた」などである。これらは事件の核心部分に当たる重要事項かもしれず、警察が捜査の参考にすべきものだ。住民がテレビ局の取材に応じて、軽々しく話してしまったようだが、取材者として「大事なことなので警察にも伝えたほうがいい」と助言したのだろうか。素人ながら、とても気になった。

  • 千葉県の小3女児殺害事件を取り上げていたが、容疑者が以前に勤務していたという会社から入手したとされる「勤務状態評価表」なるものが、テレビ画面に映し出されていた。個人情報保護法の基本原則からすれば、企業が、外部に開示されることが許されないものを提供することは違反だと思う。それに対して、個人情報を慎重に取り扱うべきマスコミが、スクープを優先させるためにテレビで流すのは、個人情報保護法を軽視している。正義の名を借りた、行き過ぎた報道には疑問を感じる。

  • 各局とも「北朝鮮から、いつミサイルが飛んできてもおかしくない」「日本のどこが狙われるか」など、ここ数日、戦争がすぐにでも始まりそうな報道が続いている。空母カール・ビンソンをめぐる錯綜した情報は、国民の不安を煽ることになる。備えは必要であるが、ことは国際問題、戦争にも発展しかねない問題だ。落ち着いて報道してもらいたい。

  • 以前、緊急事態を想定した国民保護訓練に参加したことがある。その訓練で再認識したことは、テレビやラジオ、携帯電話などからの情報の入手が貴重であるということだ。訓練後のアンケートで、国民保護サイレンの存在を知らず、聞いたこともないと答えた人が全体の約4割いた。また、防災行政無線の音量が小さくて聞こえにくかったと答えた人は、全体の約半数に上った。平素より、各種の警報や退避に関する放送を行い、分かりやすく国民に周知することに努めてほしい。

【番組全般・その他】

  • アメリカで開かれたゴルフトーナメント中継を見た。ボールが落ちた位置や事実関係など実況に誤りが多く、名勝負に水を差した。実況では「間違いなく天国の先輩が背中を押してくれました」などの私見も多く、聞き苦しかった。「間違いなく」というのは妄想的な表現だし、そんな私見を挟む前に優勝者をほめるべきだろう。苦難の末につかんだ優勝を、オカルトや都市伝説みたいな話に矮小化すべきではない。中継の終わり方も最悪だった。優勝者の表情を伝えることなく、突然中断。メジャーな大会なのだから時間には余裕を持ってほしかった。

  • 私は、朝の番組の「花見に迷惑撮影者が殺到」というコーナーのロケの日に、現場でSLを撮影していたが、置いていた三脚が、線路に近いということで撤去させられた。そのことは自分が悪いと思うが、その後、番組撮影隊の一人がビデオカメラを片手にやって来て、「もう1回ここで撮影チャレンジしちゃいます?」と、笑いながらこちらを煽るようなことを数回言って来た。その他にも、私と同じようなカメラマンに話しかけていたが、同じように煽っているのではないかと思った。注意して引き留めるなら納得するが、ネタになるからと相手を煽って、事件でも起こしてほしいのではないかと、不信感を持った。

  • 千葉県の小3女児殺害事件で、芸能リポーターが被害女児の同級生女児にインタビューしていた。まだ、同級生が学校関係者に殺されたという、生々しいショックが癒えない時期にもかかわらず、亡くなった同級生についてのインタビューをしている。言語表現や思考の幼い低学年児童に話をさせる様子は、放送に都合が良い言葉を児童から引き出すための誘導尋問に思え、番組の過大演出や、他局番組とのスクープ合戦に子どもを利用していて憤りを覚えた。このことにより、取材を受けた児童が、今後いじめを受けるおそれや、心の傷となるかもしれないことなどを考えれば、大人の勝手な都合を重視した、配慮に欠けた行為だと思う。

  • 「ある男性が連日連夜、隣家の住人を大声で罵倒」というご近所トラブルを取り上げていた。男性はいったん逮捕されたが数ヵ月後に釈放され、番組ディレクターの取材に応じて、これまでの隣家とのいきさつなどを語った。その際、ディレクターの「理由はどうであれ、罵倒するのは良くない。もうやめてくださいね」の言葉にも素直に応じていた。ところが、彼はまた同じトラブルを起こして再度逮捕される。その際、証拠映像を撮るよう隣家にアドバイスし、実際にカメラを設置したのは番組スタッフである。ディレクターが「もうやめて」と諭していた言葉と矛盾する。再びトラブルがあることを期待しての番組作りだったのか。見終わって疑問だけが残った。

  • 昼の番組の「ジャーナリスト10人と報道の自由を語る」というテーマは、とても魅力的だった。しかし、出演したジャーナリストが全員保守系で、政権寄りの人達だった。そのため、活発な意見が飛び交い論戦が展開されるということもなく、皆で同じ方向を向いて気勢を上げることに終始した。せっかくのテーマとコンセプトが生かされず残念だ。出演者を選ぶ際、同数とまではいかなくとも、せめて一人か二人、リベラル系の人達を加えるべきだ。

  • 各局とも夕方や午後11時台に、似たようなニュース・情報番組を放送している。取り上げる内容も時間帯もほぼ一緒で、チャンネルを替えても変わりばえがしない。最近、テレビそのものを見たくないと思うことが増えた。ネットが普及し、安易に情報を得ることのできる現代、このような思いを抱く人間はほかにもいるのではないか。

  • 夜11時代の番組は、報道番組でありながらアットホームな雰囲気があり、軽すぎず見やすい。お硬い報道番組の中にこのような番組が一つぐらいあってもよいと思う。特に、ツイッターで集めた意見をリアルタイムで放送するのはユニークだ。ただ、取り上げられるツイートには、政治的・思想的な偏りが見られるもの、内容が薄いものや低俗なものもある。偏りがあることは報道番組として致命的だと思う。寄せられたツイートの意見の比率が忠実であれば良いが、ツイッター上で確認するかぎり、賛成意見が多い場合でも、表示されるツイートは反対意見のほうが多い、といったことがある。最近では、関西の学園の件で、民進党議員との関係性を指摘するツイートが相当数あったにもかかわらず、一つも取り上げられなかった。取り組み自体は、ニュースを見るだけでは得られない、多種多様な意見を知ることができる面白いものだと思うので、一層ブラッシュアップして今後も続けてほしい。

  • プレゼント応募をしようとしたら、どこかの会社へ登録しないと応募できない仕組みだった。いろいろと登録したくないのであきらめたが、本来であれば、番組中に説明するのが一番よいと思う。せっかく番組を最後まで見て、さあ応募というところで、登録が必要だとは、時間を無駄にしてしまった。それなら「プレゼントには登録が必要です」と番組中に知らせるべきだ。登録しなければ応募できないと分かっていたら、やめる人も多数いるから、あえてそれは伏せていると容易に推測できる。こういった手法がよくとられているので、どうにかしてほしい。

【ラジオ】

  • 午後3時台だったと思うが、FMで"ピンクリボンフェスタ"を伝える特集番組を放送していた。私は、乳がんを経験して現在もつらい状況にあるため、この番組に元気をもらえるかと大いに期待していた。ところが、聞き始めると、ゲストの女性芸人とパーソナリティーの間で酒談議になり、乳がんとは無関係な能天気な話ばかりが続いた。"ピンクリボン"をうたう番組に似つかわしくない成り行きに失望し、悲しい気持ちになり途中でラジオを消した。番組の趣旨は一体どうなってしまったのだろう。

【CM】

  • 清涼飲料水のCMで、トランペットを演奏している後ろから友人がぶつかってくる描写が、危険だからと放送が打ち切りになったというニュースを見た。確かに危険だが、最近はインターネット上で問題視されたからと、たやすく打ち切りや内容変更になる事例がよく見受けられる。打ち切りまではいかなくとも、クレームを気にするあまり「CM上の演出です」「このあとスタッフが美味しく頂きました」などといった興ざめなテロップを表示させざるを得ないこともある。番組やCM制作には莫大な費用がかかる。クレームを恐れ、打ち切りや内容変更を考えるのは、昨今の番組がつまらなくなっている理由にもつながっていると思う。負けずと毅然とした態度で制作をお願いしたい。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、体の一部から木のようなものが生えてくる病気にかかった人の映像を紹介していた。いずれもモザイク処理されていなかった。番宣でもこの映像が使われていて子どもが見てショックを受け、トラウマになったようだ。"見世物小屋"のような感じがして不愉快だ。

  • バラエティー番組で、複数回の美容整形手術に失敗した女性の画像が"どアップ"で映し出された。瞬間的に出たのでテレビを消して回避する余裕すらなかった。私もとても気持ち悪くなり吐き気がしたのだが、何よりも3歳の娘も直視してしまい、それから怖がって泣きじゃくっている。

  • バラエティー番組で、女性タレントが、氷の張る湖に入れられるなど体を張った遊びをやらされていて気の毒だ。一歩間違えれば心臓麻痺などの事故を起こしかねない。また、男性の芸人が、張られたロープの上を高速で突っ走るペットボトルをお尻で止めるゲームをやらされていた。大きな衝撃を受けたはずだ。これらの場面を見た子ども達が影響を受けて、友達に対して似たようなことをやらせる可能性もある。

  • バラエティー番組で女子中高生が、援助交際をしている実態を話しているが「みんなやっているから」と男性タレントが連呼している。来日外国人が見たらどう思うか、日本の子どもは全員売春婦だと認識する構図となっている。みんなやっている訳がなく、「みんな」という表現は不適切だ。

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • 素っ裸にお盆一枚で局部を隠す裸芸をしているが、公共の電波を使って裸芸は問題がないのか。子どもの教育にも悪影響があると考えるので今後、テレビに出演させないでほしい。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • バラエティー番組で、ローションを塗って階段を駆け上がるゲームは、とても危険だと感じた。転んで打ちどころが悪ければ下半身不随や骨折など大けがをする。学校で、子ども達が真似をしないか心配だ。人を蹴落とすシーンもあり、いじめを誘発しかねない。番組にもモラルと配慮を求めたい。

【「性的表現」に関する意見】

  • 深夜のアニメ番組について、極めてわいせつな内容だった。アニメ作品のため、子どもが間違えて見てしまう可能性がある。この番組に限らず、あまりに性的に過激な内容のアニメ番組の放送は、テレビ局、制作者に考えを改めてもらい、控えてもらいたい。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • スペシャルドラマで、殺人・暴力・自殺のシーンがリアルに出てくる。小学生・中学生も見ている時間帯であり、なぜこのような番組を放送して良いのか、倫理はどのようになっているのか、理解できない。なぜこのように暴力だけを放送するのだろうか。まるで殺人を助長しているようだ。

  • 何故、サスペンスや殺人ドラマの宣伝は人が殺されるシーンになるのか。サスペンスや殺人ドラマを放送するのはいいが、宣伝の内容を考えてほしい。人が刺される、飛び降りて血を流して死ぬシーンを子どもが見ている。