青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第171回

第171回–2015年6月23日

視聴者意見について「討論」案件なし
「インターネット情報の取り扱い」テーマに、在京テレビ局と意見交換会・勉強会開催へ…など

6月23日に第171回青少年委員会を、BPO第1会議室で開催しました。7人の委員全員が出席しました。まず、5月16日から6月15日までに寄せられた視聴者意見を基に話し合いましたが、討論案件はありませんでした。そのほか、6月の中高生モニター報告、新規の調査研究、今後の予定について話し合いました。
次回は7月28日に定例委員会と在京局との意見交換会・勉強会を開催します。

議事の詳細

日時
2015年6月23日(火) 午後4時30分~午後7時45分
場所
放送倫理・番組向上機構 [BPO] 第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見稔幸委員長、最相葉月副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、川端裕人委員、菅原ますみ委員、緑川由香委員

視聴者意見について

●討論案件はありませんでした。
委員間で「報道等において刺激の強い映像(とくにインターネットで公開されている動画)を使用することによる影響と、"知らせる"ことのバランスをどう考えるか」「バラエティー番組などの"いじめ""いじり"や"いじられる芸"などの子どもへの影響をどう考えるか」「コマーシャルの影響」などについて話し合いました。

中高生モニター報告について

6月の中高生モニターは、「この1か月程の間に見た番組の感想(ドラマ・アニメ)」というテーマで書いてもらいました。今回は27人から報告がありました。
人気のドラマに対して複数の意見が集まりました。『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ)…「この番組だけは録画してでも毎週家族全員で見ています。それぞれの登場人物に共感するところがあるので全員で面白く見られるのだと思います。家族で犯人を推理するのも楽しかったです」(福岡・中学2年女子)。『天皇の料理番』(TBSテレビ)…「未熟で周りの厚意もくみ取れなかった主人公が、努力に努力を重ねてどんどん道を切り開いていく姿に、見ていて自分ももう少し頑張ってみようという気持ちになれる」(神奈川・高校2年女子)。『アルジャーノンに花束を』(TBSテレビ)…「知能が高くなった主人公は、喜ぶと同時に、世の中への絶望や失望感を抱くことにもなる。科学は一歩間違えれば多くの悲劇を生む恐ろしいものだということを認識することができた」(長崎・高校1年女子)。
アニメ番組に関しても意見が集中しました。『銀魂』(テレビ東京)…「この番組は、漫画では伝わり切れない描写を映像を使って余りなく表現している。深夜に放送するような大人向けのアニメが増えていくなかで、これは子どもから大人まで楽しむことができる」(東京・高校2年男子)。「この番組を見ていると学校での嫌なことや悩んだことを忘れるくらいゲラゲラと笑える。兄弟と、たまに母とも一緒に笑える。これからも、このように面白さ、バカバカしさを追及していく番組があり続けてくれることを願う」(埼玉・中学2年女子)。長寿アニメ番組にも熱い支持が寄せられました。『名探偵コナン』(読売テレビ)…「放送20年目だけあってストーリーも面白く、大好きです。これからも長く続けてほしいと思います」(東京・中学3年男子)。『サザエさん』(フジテレビ)…「サザエさんの家族の構成がステキだなあ~と思いながらいつも見ています。3世代で大きな家に住んでいることがとても羨ましいです」(宮城・中学3年女子)。
自由記述欄は、「ラジオ・テレビについて思ったことを自由に書いてください」というテーマを設定しました。番組を別のアプリと連動しながら活用している例が寄せられました。『プレ基礎英語』(NHK Eテレ)…「言葉が画像と共に表示され楽しく英語の予習復習ができる。ホームページにアクセスして見ることもできるので、ノートにまとめられるから手軽だ」(兵庫・中学1年女子)。「ニュースやドキュメンタリーを視聴しながらタブレット端末を頻繁に使用している。テレビ局には是非"おもいがけない情報に出会う"、そんな"新たな発見"ができる番組を制作してほしい」(岐阜・高校2年男子)。

■中高生モニターの意見と委員の感想

●【委員の感想】ドラマ・アニメというテーマなので、書きやすかったのか、青少年らしい報告内容が多く、とても楽しく読んだ。

●【委員の感想】「番組を家族みんなで見て話題にしている」ということを数人のモニターが書いており、家族の絆を強める役割を果たしているのではと感じた。

  • (東京・中学3年男子)『まれ』(NHK)を録画して、毎日母と見ています。現代ものなので、僕たち中学生でも興味を持って見られます。
  • (大阪・高校1年男子)『天皇の料理番』(TBSテレビ)家族全員で見られる内容で、家族で楽しみだね、と話す機会があるのも良い。昭和時代のセットもすごく興味をひかれる。まだ話は序盤なのでこれからも楽しみだ。

●【委員の感想】BPOのホームページを見て「青少年へのおすすめ番組」を見た感想をよせてくれたモニターがいた。

  • (東京・高校1年男子)BPOホームページ上の「青少年へのおすすめ番組」で紹介されていた関西テレビの『じゅんいちダビッドソンのミラノで伸びシロ見つけました』を見ました。とても面白かったです。夜遅いので普段だと見ない時間帯ですが、このように紹介されていると見ることができて、しばらく家族でもその番組の話をしました。

●【委員の感想】成人の視聴者から内容を批判されるアニメ番組が逆に強く支持されていて、中高生のきちんとした判断力を場合によっては信じた方がいいのかなとも思った。

  • (埼玉・高校1年男子)『銀魂』(テレビ東京)このアニメ番組には適度な性的表現(いわゆる下ネタ)が何回か使われてそれが僕には面白く感じた。こういう表現について大人が心配する気持ちも分かるが、あまりにも品がないものでなければ、普段の僕たちぐらいの男子の会話はそのような内容で盛り上がっている場合も多く、このネタで不快に感じる人は少なく、楽しく見られる内容だと思う。

●【委員の感想】好きなジャンルの番組に対しての意見だけに、非常に的を射た評価をしているモニターが多い。

  • (新潟・高校2年女子)『プチプチ・アニメ 森のレシオ』(NHK Eテレ)第一印象はすごくオシャレなアニメだということだ。細かいところまで完璧に作られていて美術だけでも飽きずに見ていられる。また5分という時間をゆったり使っていることにも驚かされた。日本人特有の"間"での笑いのとり方が非常に上手で、その長さも心地よい。

●【委員の感想】自由記述欄で、鋭い指摘をしている報告があった。

  • (東京・中学3年男子)東京MXテレビで平日の夕方、過去の名作アニメの再放送をやっているのでついつい見るのですが、その時気になるのがいわゆる"放送禁止用語"です。僕は放送当時のまま放送している東京MXテレビを支持します。例えば『みなしごハッチ』の"みなしご"という言葉は今では公共のメディアではあまり使わないようですが、日本語として辞書に載っているような言葉は、必要以上に隠すべきではないと思います。

●【委員の感想】「番組宣伝と再放送が多すぎる」という意見があった。

  • (東京・高校1年男子)最近テレビを見ていて抱く違和感としては、番組宣伝と再放送が多いことだ。時間帯によっては番宣が非常に長く退屈してしまうこともある。あまり楽しくない番組宣伝を多くやるくらいであれば、前の番組の時間を延ばすとか、天気予報などの情報を伝える時間にしてほしい。

在京テレビ局との意見交換会・勉強会について

  • 「インターネット情報の取り扱いについて」をテーマに、NHKを含む在京テレビ局との「意見交換会・勉強会」を、7月28日に開催することにしました。「インターネット上の映像使用について各局はどのような対応をしているのか」「インターネット情報の検証体制」などについて話し合うことにしています。

中高生との意見交換会(守山)について

  • 中高生と青少年委員会委員と放送局の三者による意見交換会を10月30日に立命館守山中学校・高等学校で開催することにしました。これは、青少年が視聴する番組の向上に資するため、青少年のテレビ・ラジオに対する日頃からの思いを放送局関係者や委員に直接話してもらおうという初の試みです。

調査研究について

  • 2014年度『「中高生の生活とテレビ」に関する調査』の報告書が完成し、加盟社と関係部署に送付しました。

  • 調査担当の菅原委員の提案を基に、今後の調査の方向性について意見が交わされました。

今後の予定について

  • 7月3日に愛媛県松山市で開催する意見交換会について、準備状況の報告が事務局からありました。

  • 9月29日に福岡市で開催する意見交換会について、準備状況の報告が事務局からありました。

その他

  • 「青少年へのおすすめ番組」の活用方法について、意見が交わされました。

  • 9月8日に予定していた委員会を休会とすることにしました。