青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第166回

第166回–2015年1月27日

"休日夕方のアニメで、刺激的なシーン"全委員が視聴した上で討論…など

第166回青少年委員会を、1月27日に7人の委員全員が出席してBPO第1会議室で開催しました。2014年12月1日から2015年1月15日までに寄せられた視聴者意見について話し合い、1案件について討論しました。その他、1月の中高生モニター報告、調査研究の現状報告、2015年2月の山梨での意見交換会などについて話し合いました。
次回は2月24日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2015年1月27日(火) 午後4時30分~午後6時30分
場所
放送倫理・番組向上機構 [BPO] 第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見委員長、加藤副委員長、小田桐委員、川端委員、最相委員、萩原委員、渡邊委員

視聴者意見について

  • 「休日夕方のアニメで、若い女の子が全裸になったり下着を見せたりする刺激的なシーンがあった。子どもたちに悪影響を及ぼすので自重してほしい」などの視聴者意見があったアニメ番組について、全委員が当該番組を視聴した上で討論しました。委員からは「”午後5時から9時に放送する番組について、とりわけ児童の視聴に十分配慮する”必要がある。どうしてあのようなシーンが必要なのだろうか。性的なことを簡単に入れ込んでしまう最近の風潮に抵抗を感じる。時間帯や視聴者の年齢を考えた時、制作者はもっと慎重であってほしい」「ライトノベルや漫画を、時間帯を考えずにアニメ化すると視聴者から意見が来るということだろう」などの意見が出ましたが、「視聴者からの意見ほど刺激的とは思えなかった」という意見が多数を占め、審議入りしないことにしました。

中高生モニター報告について

1月の中高生モニターは、「年末年始番組を見た感想」というテーマで書いてもらいました。今回は25人から報告がありました。
人気番組に意見が集中しました。『紅白歌合戦』(NHK)。「いつもと違い歌をどんどん歌ってくれるのが嬉しくて楽しかったです。子どもから大人まで楽しめるのがこの番組だと思うので、今年の大みそかも期待しています」(岡山・高校1年女子)。「巨大なセットや大きなバックスクリーンを使った演出は、紅白ならではのビッグスケールで歌を何十倍にも楽しめました。また、どの歌手がどのあたりに出るかがあらかじめ分かっていたのも、他の音楽番組と違った良さでした」(東京・中学2年女子)。「今年はウイスパー~アニメ『妖怪ウオッチ』(テレビ東京)のキャラクター~なども出てきてすごくおもしろかったです。小さい子どもも歌ばかりではなく飽きずに見られて良いと思います。2015年も今まで以上に笑えて年越しができるようにお願いします」(滋賀・中学1年女子)。
『絶対に笑ってはいけない大脱獄24時!』(日本テレビ)。「毎年違うテーマで飽きることはありません。とにかくおもしろいです。この番組を是非毎年やってほしいです」(神奈川・中学1年男子)。「年末はいつもこの番組を見ています。クラスの友だちも殆どがこの番組を見ていて、よく話題にします。この番組はいろんな芸能人が頑張っていておもしろいです」(広島・中学2年女子)。
大型ドキュメンタリー番組を視聴したモニターもいました。『戦後70年 ニッポンの肖像 プロローグ 私たちはどう生きてきたか』(NHK)。「戦後70年といっても、私たち中高生はまだそのうちの20年弱しか生きておらず、残りの50年は見聞し想像するしかない。私自身、平和な生活を享受する中で”戦争”“戦後”に思いを馳せることは容易ではなく日本が歩んできた道を確認したいと思っていた。この番組はその願望を見事にかなえてくれた」(東京・高校2年女子)。

■中高生モニターの意見と委員の感想

●【委員の感想】人気のバラエティー番組への熱い賛辞がある一方で正反対の厳しい意見もあり、感慨深く読んだ。

  • (福岡・高校1年男子)『絶対に笑ってはいけない大脱獄24時!』(日本テレビ/福岡放送)。この番組は私にとっては『紅白歌合戦』よりも好きであり、これを見なければ年を越せないぐらいこの番組はおもしろいです。
  • (愛媛・高校2年男子)年末年始、だらだらと放送している番組が多い。例えば『絶対に笑ってはいけない大脱獄24時!』(日本テレビ/南海放送)。年を越してまで放送する必要があるのかと思う。
  • (愛知・高校2年女子)『絶対に笑ってはいけない大脱獄24時!』(日本テレビ/中京テレビ)。BPOの審議にかけられても、年々危なく下品になっていくのは反対です。しかし、そういうことをしていかないとテレビ業界に残っていけないのかと思うと、複雑な気持ちです。危なくなく、下品にならないけれど、心から笑える番組を作ってほしいです。

●【委員の感想】最近の番組は企画の自由度が減っているのか新しいものを生み出そうという制作意欲が感じられないという報告には同感する。

  • (埼玉・中学3年男子)『相棒』(テレビ朝日)のように何度も同じものを再放送されると飽きてしまい、本放送にも影響してしまいます。「新鮮味ある番組」「見たことのない種の番組」を見てみたい。放送局のスタッフならそれに応えることができるはずです!
  • (宮城・高校1年女子)過去の番組のリメイクが多く見受けられ、それがマンネリ化や、視聴者離れを加速させている大きな要因の一つだ。過去の栄光にしがみつくよりも、新しいものを作る努力が今のテレビ局に必要とされていると思う。

●【委員の感想】自分の弱点を笑いにする芸人さんの潔さを褒めているモニターがいた。

  • (佐賀・中学1年女子)『アメトーーク!』(テレビ朝日/九州朝日放送)。”運動神経悪い芸人”のコーナーがとてもおもしろかったです。久しぶりに家族全員で笑いました。人の欠点を笑ってはいけないけれど、一生懸命だし、自分の欠点を笑いにできることがすごいなあと思いました。

●【委員の感想】地方局制作の深夜番組を熱心に視聴し、褒めている感想が印象に残った。

  • (佐賀・中学1年女子)『ナンデモ特命係 発見らくちゃく!』(福岡放送)という深夜の番組があります。「一日限りの高校生」という企画は、ひきこもりで不登校になった若い男の人が高校生にあこがれて、一日だけ高校生を体験する内容でした。普通のことが経験できなかった気持ちが伝わり泣けました。みんなに見てほしいなと思いました。

調査研究について

  • 「中高生の生活とテレビに関する調査」について、3月16日の年次報告会に先立ち、報告会を行うことなどが話し合われました。

今後の予定について

  • 2月13日に、汐見委員長、加藤副委員長、最相委員が参加して、山梨県甲府市で地元放送局と意見交換会を開催することについて事務局から報告がありました。
  • 2月6日に、小田桐委員が石川テレビ制作の青少年向け番組『8ッピーLiveいしかわキッズ!』視察に行くことに関しての報告がありました。
  • 2月5日に、加藤副委員長が講師派遣でテレビ埼玉に行くことについて報告がありました。

その他

  • 「青少年へのおすすめ番組」から、北海道テレビ制作『帰れぬ故郷』、サンテレビ制作『神戸在住』を加藤副委員長が視聴し、感想を送ったとの報告がありました。