青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第150回

第150回–2013年10月

フジテレビ「生爆烈お父さん27時間テレビスペシャル!!」について、「委員会の考え」公表で審議終了。

夕方の情報ワイド番組と、深夜帯の特撮番組について討論、審議入りせず。

第150回青少年委員会は10月15日、7人の委員全員が出席してBPO第2会議室で開催されました。今回は、一つの審議事案と二つの討論案件について話し合いました。まず、『生爆烈お父さん27時間テレビスペシャル!!』(フジテレビ)について審議が行われ、「委員会の考え」を公表し審議を終了することにしました。また、関東圏の独立局で夕方放送されている情報ワイド番組と、在京テレビ局の深夜帯で始まった特撮番組について討論しましたが、いずれも審議入りしないことにしました。その他、10月の中高生モニター報告、10月4日に札幌で開かれた意見交換会の報告、11月26日開催予定の在京局との勉強会の現状報告がありました。
次回委員会は11月26日に開催します。

議事の詳細

日時
2013年10月15日(火) 午後4時30分~午後6時50分
場所
放送倫理・番組向上機構 [BPO] 第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見委員長、加藤副委員長、小田桐委員、川端委員、最相委員、萩原委員、渡邊委員

『生爆烈お父さん27時間テレビスペシャル!!』(フジテレビ)について審議

・「爆烈お父さん」のコーナーについて引き続き審議を行い、「委員会の考え」を公表することにより、審議を終了することにしました。

2013年10月22日

フジテレビ「生爆烈お父さん 27時間テレビスペシャル!!」に関する
委 員 会 の 考 え

放送倫理・番組向上機構[BPO]
放送と青少年に関する委員会

BPO青少年委員会は、多くの視聴者意見が寄せられたフジテレビ『FNS27時間テレビ女子力全開2013』の「生爆烈お父さん 27時間テレビスペシャル!!」コーナー(2013年8月3日放送)について、フジテレビへ番組の制作意図などの報告書の提出を求めるとともに、番組制作者などを招いて意見交換を行い、さらに追加質問しました。
まずフジテレビには、真摯に対応をしていただいたことに感謝します。これらを受けて審議を行いましたが、下記の「委員会の考え」を公表することになりました。
これは、今後各放送局にも考えていただきたいと委員会が願っている諸点です。

*    *    *    *    *

論点は、以下の3点です。

第1に「出演者の身体に加えられる暴力や危険行為について」です。
フジテレビは「安全面に十分配慮している」「出演者同士が役割を理解している」と説明しましたが、視聴者から、人の頭を踏みつけるシーンや顔に向け足を上げるシーン、顔をいじるシーンなどに対して、多くのクレームがBPOに届きました。
フジテレビは、「爆烈お父さんはドキュメンタリーではありません。お茶の間プロレスコントです」と説明していますが、ある行為の意味は、その文脈・シチュエーションによって変わっていきます。プロレスというスポーツでは相手の顔を踏む行為は技の一種ですし、漫才師がボケとツッコミの役割の中で頭を叩くのはお決まり芸です。
ところが視聴者の多くは、今回のジャイアントスイング前後のシーンに、これが当然でおもしろいと感じる文脈を見つけられませんでした。多くの人が違和感を持ち、「不快だった」「危険すぎる」といったクレームを寄せました。爆烈お父さん、女性芸人、女性アイドルグループの三つ巴の面白さになっていないと受け止めたのです。しかも人間の顔を足で踏むことは人間の尊厳に関わる行為で、さらに不快感を増大させたと思われます。
視聴者の多くは「人間の尊厳に背くような行為をあえてして、それで笑いを取るという形でしかバラエティー番組を作ることができなくなっているのか」という落胆とさげすみのような感情を抱いたことに、局は想像力を働かせてほしいと願います。
青少年委員会は2007年10月に「出演者の心身に加えられる暴力に関する見解」を公表していますが、この中には、中高生モニターが「出演者をいたぶる暴力シーンや人間に対する否定的な扱い」に対して不快感を表明していることが述べられています。中高生のこの認識が、多くの一般視聴者の認識と考えてよいのではないでしょうか。

第2に「女性アイドルや女性芸人に対する性的な際どい演出について」です。
フジテレビは「でん部の露出は女性芸人の持ち芸であり、笑いの表現方法としてバラエティー的に許容範囲であると認識していました」としています。ジャイアントスイングをされている間に宣伝したいビデオや楽曲が流れるとなれば、女性芸人も女性アイドルも、身体を張って挑むことは容易に予測できます。
しかしここでも、女性芸人のお尻が丸見えになる、女性アイドルがパンツも露わに寝転んだり爆烈お父さんに股を開閉されたりするシーンがお茶の間で家族みんなが視聴する時間に流されれば、不快に感じる視聴者もいるだろうことに思いが至っていなかったのではないかと考えます。
放送局が自主的に定めた民放連放送基準には、「性に関する事柄は、視聴者に困惑・嫌悪の感じを抱かせないように注意する」(73条)、「全裸は原則として取り扱わない。肉体の一部を表現する時は、下品・卑わいの感を与えないように特に注意する」(78条)、「出演者の言葉・動作・姿勢・衣装などによって、卑わいな感じを与えないように注意する」(79条)といった条文がありますが、これに抵触するものではないかという認識が欠けていたのではないでしょうか。
お色気ネタが笑いのジャンルの一つであることは間違いありません。そこには快・不快、上品・下品の微妙な境界線が存在しますが、番組が男性の視点で作られていて、制作者に女性や子ども視聴者の視点が欠けていることが、今回のような視聴者とのミスマッチを生じさせたとも考えられます。生放送の特性の一つは、視聴者と出演者が同じ空気を共有出来ることです。それがなぜ視聴者に大きな違和感を残してしまったのか。制作者はこの点をもう一度深く考えてほしいと思います。

第3に「地上波の公共性に対する認識について」です。
フジテレビは、委員会の追加質問に対する回答の中で、「様々な年齢性別、多様な生活習慣と趣味嗜好を持つ全ての視聴者の方々に番組をお届けするのが地上波放送」であると強調しています。しかし、委員会に寄せられた視聴者意見をみる限り、放送時に視聴者が食事中かもしれない、老若男女が集まり家族団らんの中で視聴しているかもしれない、あるいは、このコーナーの内容や演出手法は不快感を与えていないだろうかなどと、さまざまな想像力を具体的に働かせながら制作したものとは残念ながら考えられませんでした。
地上波の公共性は、番組を作る側が最も重視しなければならない視点と考えています。このことはすでに本委員会が強調してきたことですので繰り返しませんが、視聴者には赤ちゃんから高齢者、外国人など様々な価値観を持っている人がいるということを前提に、可能な限り多くの人々が納得のいく番組を作るということ、そして番組の内容が何に笑い、何に悲しみ、何に喜び、何に怒るかという国民の教養の形成に与り、多大な貢献をしているという自覚を持つことの大切さだけはもう一度強調しておきます。

フジテレビは2010年、「私たちのフジテレビバラエティ宣言」を公表しました。そこには、「愛がなければテレビじゃない! 安心できなきゃテレビじゃない! やっぱり楽しくなければテレビじゃない!」とあります。これについて、フジテレビからは、「視聴者に愛され、安心して見ていただけるおもしろい番組」を目指すという決意が込められた宣言であるとの説明がありました。しかし、今回は、上記の3点を鑑みても、視聴者に対する想像力が十分でなかったといわざるをえません。
視聴者目線と電波が公共財であることを忘れると、テレビへの信頼は薄れていきます。お笑いも例外ではありません。テレビをもっと魅力的なメディアにしていくために、また多くの視聴者が心地よく笑えるために、バラエティー番組も「人間の尊厳」「公共の善」を意識して作られるべきでしょう。
参考のために申し添えますと、2009年11月17日に、BPO放送倫理検証委員会が「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」を公表しています。その中で"バラエティーが「嫌われる」5つの瞬間"が挙げられています。下ネタ、イジメや差別、内輪話や仲間内のバカ騒ぎ、制作の手の内がバレバレのもの、生きることの基本を粗末に扱うこと―― の5つです。制作に当たっては、これらのことも常に心のどこかで意識していただきたいと願います。

以上

視聴者意見について

  • 関東圏の独立局で放送されている夕方の情報ワイド番組について「子どもが見ている夕方の時間帯で男性性器のことを口にしたり、下品な話をする」などの視聴者意見があり、全委員が番組を視聴した上で討論しました。委員からは「子どもが見る時間帯に放送されていて問題だ」「地上デジタル放送となり、リモコン操作でキー局と同じように簡単に見ることが出来るようになっている。また、ほかの地区でも放送されている現状を考えると制作者に話を聞いてみたい」という意見が出ました。今回は審議入りしないものの「民放連が定める『放送基準 第3章(18)の解説にある"午後5時から9時に放送する番組について、とりわけ児童の視聴に十分配慮する"』を意識した番組作りが望まれる」という強い意見があったことを明記し、今後も厳しく注視してゆくことにしました。

  • 「深夜帯とはいえ女性の乳首が放送された」という視聴者意見があり、在京テレビ局の深夜帯で始まった特撮番組について、全委員が番組を視聴した上で討論しました。委員からは「深夜帯とはいえ、いかがわしさを感じる。今後の展開を注視したい」「あまりにも隠さないのでCGかと思った。深夜帯でもあるので問題ないと思う」「戦隊モノのような特撮番組で子どもが見る番組を装っているが、実は対象は子どもではないのだろう。深く追及するほどではない」などの意見があり、今回は審議入りしないものの、番組はまだ始まったばかりなので、今後の展開を注視してゆくことにしました。

中高生モニターについて

10月の中高生モニターは、番組ジャンルを報道・情報・ドキュメンタリーに限定し、この3つのジャンルに関する番組感想を自由に書いてくださいとお願いしました。
今回は23人から報告がありました。ジャンル別では、ドキュメンタリー番組13件、情報番組3件、報道番組7件でした。
『情熱大陸』(毎日放送)は3人から、「人選が巧みで、様々な人を取り上げている」「取り上げた人の生き方が分かり、自分の生き方についても考えさせられる」「この番組は、自分応援番組だと思う。見終わった後が心地良く、日曜の夜、明日からまた頑張ろうと思える番組だ」などの好意的な意見が寄せられました。番組テーマはそれぞれ異なりますが『NHKスペシャル』に関する意見が4件あり、「巨大イカが映し出された瞬間の驚きは今でもはっきり覚えている」「緒方貞子さんのように、なんでも全力で取り組めるような人になりたい。番組にたくさんのエネルギーをもらった」「より多くの人に見てもらって放射線の恐ろしさを知ってもらい、これからの原子力問題、日本の今後について深く考えてほしい」「日本の海底に貴重な資源があることを知って驚いた。こういう夢のある番組はとてもいいと思う」などの感想が寄せられました。『ZIP!』(日本テレビ)には2件、「朝から明るい気持ちになれるので、毎朝、家族皆で見ている」という意見がある一方で、「スイーツ特集とかファッションとかバラエティー番組のようで、最新の知りたい情報は伝えられていない」という批判もありました。
放送局では、NHKが8番組、日本テレビが4番組、TBSテレビ、テレビ朝日、毎日放送が3番組、フジテレビ、東海テレビが1番組となっています。
<自由記述欄>では、「ラジオ・テレビについて思ったことを自由に書いてください」と依頼しました。「秋の特番が多いが、つまらない番組が多くなった。視聴者を馬鹿にしているような内容のものも多い」「お笑い番組などで、あからさまに人物を特定できるような会話は、人を傷つけることもあることを考えて欲しい」「19時-22時頃のゴールデンタイムで芸能人が下ネタを言うのは小さい子どもも見る時間帯なのでやめてほしい」などの、厳しい意見が数多く寄せられました。一方、「この頃は、面白い連ドラが多い。主役だけでなく、出演する人全員に個性があり、見ると必ず笑ってしまう」などの好意的な意見もありました。また、ラジオの放送に関して、J-WAVEで放送している子ども向けの本を朗読する番組や、民放ラジオ局が連動して取り組んだ『首都圏ラジオ7局スーパープッシュ』(TBSラジオ/文化放送/ニッポン放送/RFラジオ日本/横浜エフエム放送/FM NACK5/ベイエフエム)などを称賛する意見も寄せられました。

◆中高生モニターと委員の主な意見

●【委員の感想] 人間に対する興味が強くあらわれたリポートが多い。自分と同じ人は1人もいないのだと認識させられたという感想がいくつか見られた。番組を見て、深くいろいろなことを考えて書いてくれているのがよくわかった。

  • (神奈川・中学1年女子)『NHKスペシャル 緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で』この番組は私にとって、遠くに住む自分にもできることはないかを考えるきっかけになりました。同じ日本人として活躍している人たちの仕事を、今の自分の世代が大人になった時も引き継いでいけるような社会を作りたい!!と思いました。緒方貞子さんのように、なんでも全力で取り組めるような人になりたいです。
  • (千葉・中学2年男子)『日本!食紀行 カレーに込めた雲上のもてなし』(テレビ朝日)舞台は富士山の御来光山荘で、登場人物は御来光山荘を営む赤池啓司さん・眞奈美さん御夫妻とその家族です。赤池眞奈美さんのやさしい笑顔や思いやりあふれる言葉が番組全体に流れていて、番組制作者の人たちは、時間をかけて、何日間も辛抱強くカメラをまわして、赤池眞奈美さんを取材したのだなぁと思いました。

●【委員の感想】ビートたけしさんなどベテラン出演者に関する辛口評論が多く、若い人は、新鮮な出演者を待ち望んでいるのかなという感じがした。

  • (東京・中学3年男子)『情報7daysニュースキャスター』(TBSテレビ)。冒頭のビートたけしの注目グッズ紹介の仕方が汚いなと思った。そんなものを流すくらいなら、もうちょっと短くして、もっとニュースを増やしてほしかった。またビートたけしの滑舌が悪くて聴きにくかったので、もうちょっと練習するか、構成を変えてほしいと思った。
  • (神奈川・中学3年女子)『情報7daysニュースキャスター』(TBSテレビ)。番組全体として気になったことがあります。一つはビートたけしさんの最初のトークです。ウケ狙いで話しているのか分かりませんが、不快になるような話があり、コーナー全体の内容がくだらないなと感じました。もう一つは、ある品物が紹介されてもすぐに別の話題に移ってしまうことです。紹介された品物はとても丁寧に細かく作ってあり、きっと職人が一生懸命作ったのだと思います。それなのに一瞬出てきてビートたけしさんが何秒かそれについて話して終わるので、もったいないと思います。

●【委員の感想】ドキュメンタリーに対する関心は高いようだが、生放送のニュースに関するストレートな感想はほとんどなく、今の若者の関心の焦点はそこではないのかと感じた。また、自由記述欄に書かれていた、報道担当者が危険な現場に入ってリポートすることへの懸念が気になった。

  • (秋田・中学2年男子)『NNNドキュメント 「人工ボディー~新たな体に魂を吹き込む~」』(日本テレビ/秋田放送)この番組を見て、「人工ボディー」とは何なのか、そしてその力を知りました。人工ボディーに運動機能はありません。見た目を重視したものです。しかし、人工ボディーをつけた方は、動かなくても、「精神的に楽だ」と言っていました。健常者は、障害がある方を、避けてしまいがちです。しかし、このような番組で、そのような差別をなくしていければいいと思いました。
  • (神奈川・中学3年女子)最近テレビのニュースを見ていて気になったことがあります。それは台風や大雨などの天候が悪い時にアナウンサーが現地の状況を伝える中継の仕方についてです。足がつかるほどの大雨の時に実際にその場に行って、こんなに危険です!!と呼びかけていますが、危険な場所にカメラを持って取材に行くこと自体とても危険だと思うし、逆に見ていてハラハラするので止めてほしいです。それに、その映像を見て実際に行ってみたくなる人もいるような気がして、説得性もないと思います。

●【委員の感想】今回は自由記述欄の表記の方が面白かったように思う。テレビ局が視聴者を馬鹿にしているのでは、という厳しい批判の感想が何通か見られた。

  • (愛媛・中学1年女子)秋の特番が多いテレビですが、なんかつまらない番組が多くなったと思います。出演者が食べてわいわいとお互いを"いじり"あって、出演者は楽しいかもしれないけど、「ぴー」ってテレビで流してはいけないことを言ったりとか、視聴者に聞こえないよう出演者が耳打ちしたり、これらは演出だって最近は分かるようになってきたけど、何か視聴者を馬鹿にしているようでつまらないです。制作している人は良いと思っているのでしょうか?
  • (仙台・中学2年男子)お笑い番組によくある、イニシャルトークのような企画には疑問を感じます。あからさまに人物を特定できるような会話は、人を傷つけることもあるということを考えてほしいです。スペシャル番組をやるとき、どの放送局もスペシャル番組を同じ時間にやっています。
  • (秋田・中学2年男子)他局に対抗することも必要かもしれないけれど、スペシャル番組より、普段やっている番組のほうが面白いということがよくあります。そうすると、面白い番組をどの局でもやっていなく、結局テレビを見ないということがあるので、あまりかぶせないでほしいです。

●【委員の感想】報道番組に関して批判的な意見はなかった。ドキュメンタリー番組を見て一生懸命、感じたことを書いてくれたモニターが多かった。自分で視聴後、深く考えて内的世界を作っていくという意味でドキュメンタリー番組への期待が高いように思った。

  • (宮城・中学2年男子)『池上彰が伝える2020五輪開催地決定SP 完全生中継!東京に運命の瞬間」(テレビ朝日/東日本放送)を見ました。五輪開催地発表の瞬間をリアルタイムに視聴者に伝える番組でした。池上さんはとても尊敬できる方で、開催地に東京が決まり、他局がお祭りムードの中、淡々と開催にあたっての問題点なども誠実に取り上げ、好感が持てました。この手の特別番組は、どのチャンネルを合わせても、お祭りムードだったり、似たような内容だったりして、ぱっとしない番組が多いですが、池上さんの番組は素晴らしかったです。
  • (神奈川・中学3年男子)『NHKスペシャル 被曝治療83日間の記録~東海村臨界事故~』この番組は、2001年に放送された、東海村の臨界事故で犠牲になった大内久さんの治療記録をテーマに制作された番組です。NHKオンデマンドで無料配信されたので視聴しました。僕がこの番組を見て最初に思ったのが「放射線がこれほどにまで人体に影響を与えるのか」ということです。CGや実際の顕微鏡写真、写真などを映像の中に入れ、視聴者側にわかりやすく放射線障害のメカニズムを説明していたことがとても良かったと思います。また、この番組では治療をした医師の人たちや、看護師の人たちにインタビューをしたり、当時の治療や面会した人と患者の会話などを記録した紙を使ったりして、当時の治療の様子、医師や患者の気持ち、面会した人の様子などを取り上げ、「命」の意味について考えさせられるような内容になっていたのも良かったと思います。この番組は放射線の恐ろしさをとてもよく伝えることができるものだと思います。より多くの人にこの番組を見てもらい、放射線の恐ろしさを知ってもらい、これからの原子力問題、これからの日本について深く考えてほしいと思います。

●【委員の感想】モニターは内容の優れたドキュメンタリーを選んで見ているようだ。テレビ番組が、ただ楽しいから見るだけでなく、番組を見る意味はどこにあるか、考える上でモニターの意見は参考になった。

  • (千葉・中学2年男子)多くの人が「お笑い番組やバラエティー番組が一番面白い」と思い込んでいるのだと思う。たしかにお笑い番組やバラエティー番組は笑える。でも笑えるだけで番組を見ているのではないと思います。『半沢直樹』(TBSテレビ)だって『あまちゃん』(NHK)だって、どちらも見たことがないけれど、見ていた大人の話を聞くと、笑えるから見ていたのではないと思います。すべてのテレビ局が週に2回か3回ドキュメンタリー番組をゴールデンタイムに流す協定を結んだらいいと思います。

●【委員の感想】今回は自由記述欄が面白かった。『あまちゃん』の話題ばかりでうるさい、とか、Yahoo!のトップニュースと報道番組のトップニュースの違いとか、中高生の視点ならではの意見があった。

  • (千葉・中学2年男子)『あまちゃん』ばかりがNHKや民放でも騒がれていてうるさく感じた。学校に通っている小学生から高校生は、普通は見られない時間帯の番組だ。大人が勝手に騒いでいる変な感じがしている。Yahoo! のトップページに並ぶニュースとテレビやラジオで流れるニュースと新聞で伝えられるニュースが必ずしも一致していないので、取り上げ方の違いに関心を最近持つようになった。テレビは何でもかんでも「芸能」に結びつけている感じがします。

●【委員の感想】報道番組やドキュメンタリーはあまり面白くないと思われているようだ。やはり若い人に興味を持てる番組作りを目指すべき。モニターの中には、中高生ながらマスコミの報道姿勢に関する明確な批判を含めた独自の考えを示している報告もあり、感心した。

  • (東京・中学3年男子)『報道7daysニュースキャスター』(TBSテレビ)バネの製造現場の技術力などのいろんな日本の良い所を報道していて、日本の悪いことばかり報道する番組とは違って、「これから頑張ろう」というような気持ちになれた。マスコミは「日本はダメ」と決めつけずに、この番組のように「まだ日本は頑張れる」と国民(特に自分のような若い人)に発信して国民の心を明るくするべきだと思います。また、外国(特に隣国)と仲良くするために日本がもっと努力すべきという報道があるが、真の友好関係を築こうというなら、やはり相手国の真実も報道するべきだと思います。

今年度の青少年委員会活動について

  • 10月4日に札幌で行った意見交換会の報告がありました。
  • 11月26日に開催予定の、在京局とのバラエティー番組の"いじめ"や"いじり"に関する勉強会について概要が報告されました。