放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 委員会決定

第16号

関西テレビ『スーパーニュースアンカー』
「インタビュー映像偽装」に関する意見

2013年8月2日 放送局:関西テレビ

関西テレビの夕方のローカル番組『スーパーニュースアンカー』が2012年11月30日に放送した「大阪市職員 兼業の実態」という特集企画で、兼業について証言した情報提供者のモザイク映像が、取材スタッフを使って偽装した映像であったうえ、新聞報道で発覚するまで3か月余りも視聴者に説明していなかった事案。
委員会は、社内でのチェックが機能せず問題のインタビュー映像を放送してしまったこと、問題発覚後これを視聴者に伝えない決定をしたことの2点について、放送倫理に違反すると判断した。そのうえで、今回の問題の本質は、関西テレビがいう「不適切な映像表現」ではなく、テレビを信じてモザイク映像の放送を容認している視聴者の信頼を裏切るような「許されない映像」が放送されたことにあると指摘した。

2013年8月2日 決定の通知と公表の記者会見

通知は午後2時30分から、千代田放送会館7階BPO第一会議室で行われた。
また、午後3時15分から、同2階ホールで公表の記者会見を開き、25社54人が出席した。
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2013年11月8日 【委員会決定を受けての関西テレビの対応】

『スーパーニュースアンカー』「インタビュー映像偽装」に関する意見(2013年8月2日)を受けて、当該局の関西テレビは、局としての対応と取り組み状況をまとめた報告書を、10月28日に当委員会に提出した。
2013年11月8日に開催された委員会で、報告書の内容が検討され了承された。

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目 次

  • I. 委員会決定の報道
  • II. 委員会決定内容の周知徹底
  • III. 番組審議会への報告
  • IV. 再発防止に向けた取り組み
  • V. 終わりに