青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第142回

第142回 – 2013年2月

東海テレビ『幸せの時間』についての審議

第142回青少年委員会は2月26日に開催され、審議対象となった東海テレビ『幸せの時間』に関する青少年委員会の要請に対する東海テレビの回答について審議し、委員長談話を公表することを決めた。

議事の詳細

日時
2013年2月26日(火) 午後4時30分~6時30分
場所
放送倫理・番組向上機構[BPO]第1会議室
議題
出席者
汐見委員長、加藤副委員長、小田桐委員、川端委員、最相委員、萩原委員、渡邊委員

東海テレビ『幸せの時間』についての審議

東海テレビ制作の昼の連続ドラマ『幸せの時間』(11月5日~12月28日、FNS系列全国放送)については、第141回委員会で審議し「委員会の受けとめ」を公表するとともに、再発防止に向けた東海テレビの社内議論を深めてもらいたい旨の「要請」を行い、今回、東海テレビから寄せられた「ご報告」について審議した。

◇『幸せの時間』に関する東海テレビへの要請

◎今後に向けて~東海テレビへの要請

  1. 青少年委員会が意見交換で提示した様々な意見を受けて、社内で行われた議論と検討の内容について詳しく報告してください。
  2. 今後、今回のような問題を繰り返さないために、どのような体制やシステムを構築するか、取りまとめた再発防止策について具体的にお示しください。
  3. 地上波の公共性に関する東海テレビの認識についてご説明ください。

以上の要請に基づいて東海テレビから提出された報告書について委員間で審議した結果、委員会が提起した問題点について社内でさまざまな議論・検討が行われたことから、委員会はこの回答を了承した。したがって、前回公表した「委員会の受けとめ」が、これまでの「委員会の考え」を色濃く反映したものであることから、今回は「委員長談話」を公表することで、『幸せの時間』の審議を終了することとした。

◇東海テレビ「ご報告」

全文はこちら(PDF)pdf

概要

今回の問題は、制作現場のみならず、社としてのチェック体制のあり方に改めるべき点があったと認識し、再発防止策を実行していくことで、同じような問題を繰り返さないよう努めてまいります。また、刻々と変化する社会状況に即し、地上波の公共性をより一層意識し、変化を敏感に捉え、視聴者の求める質の高い番組制作を心掛けます。

目次

  • はじめに
  • 回答要請1について
    • 全社的な議論や検討
    • 社としての総括
    • ドラマ制作現場を中心とした議論と検討
    • 本社制作部の意見
    • 社内議論のまとめ
  • 回答要請2について
    • 体制の改善
    • 勉強会や研修会
  • 回答要請3について
  • おわりに

【委員の主な意見】

  • 部門ごとに原因や今後の再発防止に向けてよく話し合われた様子がうかがわれる内容で、本報告を了としたい。
  • 委員会からの要請に真摯に対応したものと評価できると考えるので本報告書は了としたい。なお本件については、当該局の第三者機関であるオンブズ東海や番組審議会においても厳しい意見が出されている。今後も、これらの第三者機関を積極的に活用し、自律的な番組つくりを心がけてほしい。
  • やや既視感のある報告だと感ずるが、提出された回答に魂を吹き込んで、実効性のあるものにしていってほしい。

【委員長談話】

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2013年3月4日

東海テレビ『幸せの時間』に関する【委員長談話】

放送倫理・番組向上機構[BPO]
放送と青少年に関する委員会
委員長 汐見 稔幸

昨年の11月に始まった東海テレビ制作の連続ドラマ『幸せの時間』については、放送開始直後から、昼間の番組であるにもかかわらずその性的描写が過激であるとの批判が視聴者意見として多数寄せられました。
BPO青少年委員会では、子どもが視聴する可能性のある時間帯の放送であったこともあり、本番組を委員全員で視聴し、討論した結果、審議すべきであるとの判断にいたりました。そして、2013年1月の臨時委員会で東海テレビの制作責任者等関係者と意見交換を行いました。しかし、この意見交換会当日の局側の意見では、十分に納得のいく説明がされていないと判断せざるをえませんでした。そこで、その内容を「青少年委員会の受けとめ」という文書でBPO報告等に掲載し、東海テレビに対しては改めて「今後に向けて」とする要請を行いました。
この文書で私たちは3つのことについて改めて回答を要請しました。それは(1)青少年委員会で提示した委員会の意見を受けて、社内でどのような議論と検討が行われたかを示してほしい、(2)今後このような問題を繰り返さないために、どのような体制やシステムを構築するか、再発防止策を示してほしい、(3)地上波の公共性に対する局側の認識を示してほしい――この3点でした。それに対して、2月の委員会の直前に東海テレビから「ご報告」という文書が届きました。この文書を委員会で精査しましたが、報告では上記3点について誠実に回答されていますし、1月の意見交換の時よりも、問題の本質を把握しようとする姿勢と問題点の自覚、今後の再発防止策の提示、公共性の責務への自覚などの点で明らかな深化を示していると判断できるものでした。その点で、東海テレビ側の今回の対応を評価したいと考えます。
私たちが今回の事例で最も重視した論点は、テレビというメディアの持つ公共的責任ということでした。東海テレビの「報告」にも「制作現場に地上波の公共性についての認識が十分に共有されていなかったことは否めません」と書かれていますが、このことは今後、各局とも強く自覚していただきたいと思っています。
テレビ・ラジオの公共性ということばには、誰もが見、聴く可能性があることへの配慮が大事という意味あいがあることはもちろんですが、それ以上に大事なのは、テレビ・ラジオの番組内容が国民の教養形成に与える影響の大きさです。公共というのは、すべての人々に関わるということで、公共の責任とは"公共善"の実現への責任ということを意味します。誰にとってもそれが善であるというあり方を求める責任が公共責任で、その自覚が公共意識です。
テレビやラジオは、いまやネットの世界とともに、国民の教養形成の最重要のメディアです。教養とはcommon senseつまり人間に共通の感覚のことで、何にこそ感動し何にこそ怒るべきかという国民共通のセンスのことです。今回の『幸せの時間』のようなシーンが昼間堂々と流されることで、視聴率競争の激しい文脈の中では、これが標準パターンとして是認されていくということを、私たちは懸念しました。外国人は、これが日本人の教養だと認知していく可能性があることも含めて、こうした教養形成の問題に制作側がどれだけ自覚的であったのかということを問題にしたのです。番組の制作者側はそうした"公共善"の実現の仕事をしているという自覚をこれからも是非持っていただきたいというのが、今回の事例に対する委員会の基本的要望です。
その点について、東海テレビ側はきちんと対応すると明言しています。その姿勢を多としたのですが、これを現場の制作スタッフだけの問題ではなく、局全体の問題として取り組んでくださることを強く願っています。
また、今回の番組に対しては東海テレビに視聴者から多くの苦情が届いていること、番組審議会、そして局の第三者機関である「オンブズ東海」でも厳しい意見が出たと聞いています。今後、これらの機関を積極的・有機的に活用して、きちんと自律的な番組つくりを心がけてほしいと願っています。

以上

視聴者意見について

その他の視聴者意見について討論し、特段審議対象とすべき番組はなかったが、委員から以下の意見が出された。

  • 伝統芸である"ゴムパッチン"がすべていけないという結論を出す意図はない。ただし、出演者に恐怖感を与え、その様子を笑いの対象にするという設定には疑問を感ずる。こうした設定で番組が作られることが視聴者にどのような影響を与えるのか、十分な配慮を行いながら慎重に考えていくことが大切ではないか。

  • アニメの登場人物が喫煙するシーンについての視聴者意見が寄せられているが、未成年者の喫煙問題への影響を考えながら、これからも注視していくことが大切ではないか。

中高生モニター報告

2月は、見てみたい、作ってみたい「バラエティー・クイズ・音楽」番組の企画を書いてもらい、27人のモニターから企画案が寄せられた。内訳は、バラエティー企画8本、クイズ企画9本、音楽企画8本、その他2本で、各ジャンルとも平均的に集まった。
「最近は品のない笑いが多いので、江戸時代から続く日本の伝統芸能の落語」を取り上げた番組企画や、女性による女性のための情報バラエティー企画、「今は中高生を楽しませようとする番組がほとんどないので中学、高校、大学に特化したバラエティー番組を」、という企画もあった。
クイズ番組では、リモコンやツイッターを使って視聴者も番組に参加する企画や、早朝に小中高生向けのニュースクイズ番組、100問全部を正解しなければ賞金を獲得できない番組の企画などが寄せられた。
音楽企画では、「音楽が多様化したのにどの音楽番組を見ても同じ歌手ばかりで物足りないので、メディアへの露出の少ない歌手の特集番組」を作りたい、「売れっ子アーティストを詰め込みダラダラと放送している音楽番組と違った、まるで出演歌手のブログを見ているような」番組を作りたい、など現在の音楽番組に対する不満からの発想企画が目立った。

【委員の所感】

  • バラエティーの企画が思ったより少なかった。既成のものを逸脱したところまで想像をたくましくするのは難しいのかな、と思った。

  • 中高生にとって、彼らが楽しめる番組がないんだなという思いが伝わってきた。

  • 本当はもっと色々なバラエティーがあってもよいと思うが、新しい発想はあまりなかった。笑いを新しく企画するのは難しいことのようだ。

  • 中高生のニーズとして、自分たちも参加したいという思いがあるようだ。また一方で、テレビを一人で見る傾向が強くなっているなかで、家族以外の人と情報を分かち合いたい、共有したいという思いもあるようだ。新しいテレビ視聴の形かもしれない。

  • 落語番組の企画があったが、本当に落語を知らない人が多くなっているので、伝統的な芸能をちゃんと放送することが必要だと思った。

  • 音楽の世界が低調なのに、音楽企画が多いのに驚いた。普段音楽情報を取得しているであろうユーチューブでは得られない承認要求、認めてもらいたいという要求を、マスなメディアで満たしたい気持ちがあるのかもしれない。

モニターの企画書に対する在京局の制作現場の方から届いたコメント

企画1.『music×presentation』(神奈川・中学1年女子)
放送時間:日曜10時30分~11時30分
出 演 者:毎回代わるアーティスト
内    容:タイトルの通り音楽をプレゼンする番組。
普段、色々な音楽があり、その中から好んで聞いているが、「色々な曲がありすぎで選べない・・・」「もっとマニアックな音楽が知りたい」といった人たちのための音楽家による音楽家からの音楽好きのための音楽番組。だけど、司会者やタレントが紹介するのではなくて、ミュージシャン=音楽家が期待する、注目する、または気に入っている好きな歌手(グループ)を紹介する。マニアックになりがちではあるが、それでこそ歌手(グループ)の面白さを知ることが出来て、音楽への関心も高まると思う。

企画2.『皆よ これが音楽だ』(宮城・中学2年男子)
放送時間:23時~24時
出 演 者:RADWIMPSなど普段メディアへの露出が少ないロックバンド・歌手。
内    容:音楽が様々な形となって日々進歩を続けています。しかし、音楽の幅が広がっているにも関わらず、メディアの露出が少ない歌手・バンドが増えてきているのも現状です。そのためか、どの音楽番組を見ても「またこの歌手か」と物足りない気がします。
そこで僕はメディアへの露出が少ない歌手を特集した番組を是非作ってほしいと思います。これらの歌手・バンドはメンバーが直接作詞作曲を担当していることが多く、僕も実際に震災のときや人間関係で悩んだときに何回も心を救われました。
歌手・バンドの皆さんには、何か自分たちのルールみたいなものがあり、番組への出演を控えたりしているのかもしれませんが、皆さんの歌が誰かの心を救うのだということを分かって、番組に出演してほしいです。
僕たちファンは「多くの人と様々な音楽を共有したい」「素晴らしい音楽を皆で分かち合いたい」と言う気持ちでいっぱいです。是非日本の音楽を広めましょう。

【NHKエンターテインメント番組部 元・デスクの感想】
『music×presentation』『皆よ、これが音楽だ』は、本格的な音楽好きに送る番組企画だと思いました。確かにどの音楽番組を見ても、新曲発表のタイミングにあわせて同じアーティストばかりが出ていたらつまらないですよね。もっといろいろなアーティストや曲を知りたい、というのはもっともだと思います。ただし、テレビはいろいろな趣向をもった人たちに、同時に、たくさんの人に見てもらうもの。これなら関心のない人でも見てもらえる、という「切り口」についても考えてみてください。

企画3.『True or False?』(大阪・高校2年男子)
放送時間: 土曜日23時~
出 演 者: MC 福澤朗 西尾由佳理 出演 芸能人クイズ王&各局クイズ番組王者
内    容:『True or False?』は〇×クイズだけの全く新しいクイズ番組です。1問正解すると1万円、100問正解すると100万円の賞金をプレーヤーが手に入れることができます。しかし、1問でも間違ってしまうとその時点で脱落してしまい、賞金は没収されてしまいます。
100問正解するのは、1/2の100乗=1/1267650600228229401496703205376という天文学的確率で大変難しいことなのです。〇×クイズという単純かつ明瞭なルールでありながら、一問も間違えることができないというドキドキハラハラしたクイズ番組です。

【テレビ東京 制作局CP制作チーム部長の感想】
中高生の皆が考えた企画書を見て気付かされたことがあります。皆よくテレビを見て、分析しているなと・・・確かに視聴者参加型クイズ番組は少ないし、タレントが画面上で単に騒いでいるクイズ番組が多すぎるかもしれない。画面上の芸能人のやりとりを見せられている事に飽きが来ているのであろう。
中高生が求めているのは、自らが楽しく参加できるクイズ番組。中でも『True or False?』はそれだけで企画になりそうなシンプルでいい企画。中高生の頭の柔らかさに感服した。

企画4.『寄席へ行こうよっ!!』(群馬・高校1年女子)
放送時間:19時~20時
出 演 者:落語家
内    容:先日『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ/講談社)というマンガを読んで、とても落語に興味を持ちました。落語は江戸時代から続く日本の伝統芸能です。影響力の強いテレビによって、身近に落語を親しんでもらい後世に伝えることができるのではと考えました。内容としては、親しみやすいようにクイズを織り混ぜた形がいいと思います。毎日身近な出来事や季節に合わせて落語を取り上げます。最近は特に品のない笑いが多かったり、若手の出演が少なかったりします。この番組では若手にもたくさん出演していただいて、伝統ある笑いで視聴者を笑顔にできたらいいと思います。

企画5.バラエティー&クイズ『天は二物を与える』(長野・高校1年女子)
放送時間:毎週金曜20時~21時
出演者:司会 向井理、菊川怜
内 容:毎週一般参加者3名が頭脳、運動神経、料理分野で1位を争う。プラスそれぞれの人のキャラクターもポイントとする。たとえば頭脳では理数系問題と文系問題からそれぞれ5問程度出題。運動神経については基礎体力的な5課題に挑戦する。料理についてはおいしさや、見た目は他の番組で競う物がたくさんあるのでそこにカロリーなど栄養バランスのよいものかというポイントを加える。キャラクターについては容姿でなく人に愛される雰囲気を持っているかを競う。司会者を向井さんと菊川さんにしたのはもちろん"天から二物を与えられた"お二人だから。

企画6.『クイズでバッチリ!!最新ニュース』(滋賀・中学1年男子)
放送時間:朝6時50分~7時、(再放送)21時50分~22時(日曜日を除く)
出 演 者:マスコットキャラクター(人は使わず)
内    容:僕が毎朝見ているNHK教育『0655』をアレンジした番組。小中高校生向け、クイズ番組。内容は、最新ニュースがネタになった4択クイズ。簡単な解説付きで、社会、経済などのニュースの興味を持たせることが目的。
10分という短い時間で、学校に行く前に見ることができるが、内容について、詳しく知りたいことは、番組のホームページで紹介する。また、土曜日には月曜日から金曜日でした内容のテストを行い、点数化する。さらに、月末土曜日には1か月のまとめテストで、理解チェックや重要なところを知らせる。
身近にニュースに触れる番組が、週に一度ではなく、毎日継続して見られるよう企画できたらと思います。

【テレビ朝日 編成制作局制作1部ディレクター(『SmaSTATION!!』『中居正広の怪しい噂の集まる図書館』担当)の感想】
落語や日本国憲法、校舎で流れた音楽など、個性豊かな企画が多く楽しく読ませていただきました。ジャンルとしては、芸人さんの企画が多いかなと勝手に予想していたのですが、意外にもクイズ番組が多く、今の中高生が知識欲旺盛であることに驚きました。その中でも『天は二物を与える』や『クイズでバッチリ!!最新ニュース』といった企画には、クイズ×トライアスロン、クイズ×最新ニュースといった掛け算の要素があり、面白い発想だと思いました。企画を伝える手段としてクイズという枠に縛られず、新しいタイプのゲームやロケ・解説の方法などを掛け算していけば、さらに魅力的な企画になると思います。

企画7.『みんなでクイズ』(東京・中学1年女子)
放送時間:(土)19時~(生放送)
出 演 者:週替わりのゲスト その時ブレイクしている人など
内    容:私が考えたのは視聴者参加型クイズです。これは生放送の番組でないと実現することはできません。今はテレビのリモコン1つで番組に関する様々なコンテンツを楽しむことができます。それを利用したものです。具体的には、例えばその日の番組ではあるタレントがゲストだとします。そしてクイズが10問用意されています。そのゲストがクイズに答えるというのは当たり前ですが、視聴者もリモコンから参加し、ゲストと視聴者全体の正解率の割合を競争して、ゲストが勝てば、ゲストに景品、視聴者側が勝てば抽選で景品などというシステムにすれば、視聴者も自分たちの参加によって番組が動いている、わずかではありますが番組作りに携わっているような感覚を得られるのではないかと思います。出演者だけのテンションだと視聴者がついていけないこともありますが、参加型にすることにより、しっかりついていけると思います。

企画8.『ザ スクール デイズ!!!』(東京・高校2年男子)
放送時間:木曜日 20時~21時
司  会:香取慎吾、川島海荷
出 演 者:平成ノブシコブシ、渡辺直美、18歳位の女優・俳優、尾木直樹、つるの剛士
内    容:中学・高校・大学にまつわる様々なおもしろ情報や勉強面や生活面のアドバイスを紹介したり、イベントを行う番組。たとえば、「うちの学校にある○○部!」のような形で日本各地にある珍しい部活の紹介、また「高校生ダンスバトル」などいろんなスポーツで、いくつかの学校の有志で対決する企画など。今は中高生を特に楽しませようとする番組がほとんどありません。今の中高生の間ではどんな流行があるのか、またどんな生活を中高生が送っておりどんな悩みをもっているのかなどを共有する場がテレビ番組に必要なのではないかと考えたためこの企画を考えました。

企画9.『ドラごっこ』(ドラマごっこの略)(静岡・高校2年男子)
放送時間:10時30分~11時
出 演 者:バナナマン
内    容:約50%ノンフィクション・ドラマ・バラエティー。毎回、主役となる芸人もしくはタレントが選ばれる。その芸人には「一日あるドラマの主役となってもらう」ということと、開始時間、場所だけが伝えられる。時間になるとドラマ撮影スタート。その日、カットがかかるまで1日間、その周りの人にはすべて台本が与えられていて、監督からの指示が受けられるようになっている。監督、脚本を務めるのも芸人やタレント。監督は、その日、車などから撮影の様子を見ながら指示を出し、物語が思い通りになるよう努める。撮影は一度始めたら、すべてとり終えるまでカットはかけられない。監督と主役の駆け引きによってどんな作品になるかが決まる。撮影の様子がそのまま作品となる。撮影中の監督の様子も流す。スタジオでは、バナナマンの2人と監督が作品を見て、コメントなどをする。ドッキリ×ドラマ×リアルで、主役のリアルな反応と予想できない物語を楽しむバラエティー番組。

【TBSテレビ 制作局バラエティ制作部プロデューサー(『ひみつの嵐ちゃん!』担当の感想)】
みなさんの企画の中で、「視聴者も自分たちの参加によって番組が動いている感覚を得られる」「今どんな流行があるのかを共有する場が必要」などのニュアンスの言葉が多くありました。きちんと視聴者像をイメージしながら考えられているなと感じつつ、これらの言葉の中に、視聴者のみなさんが今のテレビに求めている事のヒントが隠されているような気がします。様々な企画の中で、『ドラごっこ』という企画は切り口が興味深く、例えばどんな演者さんでやると楽しいのかな?どんな設定?撮り方は?とさらにその先の展開を期待させてくれる企画でした。
また、企画が何周もしている感のあるクイズというジャンルの中で『True or False?』にはある意味ハッとさせられました。「盛る」ことで企画を成立させようという考えになりがちなのとは逆に、「削ぐ」ことを追求したらこうなるのかと。
みなさんの発想の柔軟さ大変勉強になりました。

企画10.『GIRLS ONLY! (NO BOYS ALLOWED)』(東京・高校2年女子)
放送時間:深夜
出 演 者:ちょっとおしゃれで面白い女性タレント 例えば、はるな愛、ベッキー、菅野美穂、YOU、森三中、友近など(可愛いけど、あまりトークが面白くない女性はレギュラーとしては出さない)
内    容:コンセプト・・・10代後半~20代女子に人気の雑誌をテレビ化する事
・流行中の若者カルチャーを取材・・・ファッション、グルメ、雑貨に限らずイベント(バレンタイン、クリスマスなど)ごとに注目のニュートレンドを取材する
・ファッションレクチャー・・・人気のモデル・女優と一緒にショッピングして様々なファッション技を教えてもらう(例:脚痩せコーデ、着まわし術など)
・ガールズトーク・・・恋愛の思い出話、最近起こった出来事、理想の男性像など、女子どうしでしか話せない事をぶっちゃける
・簡単クッキング・・・簡単だけど本格的に見えるスイーツや男の子の胃袋をつかむような料理に料理が苦手なタレントが挑戦する
・自分磨き・・・ヘアアレンジ、ネイル、メイク、ダイエット法など女の子たちの自分磨きを応援する

【フジテレビ バラエティ制作センター(『ネプリーグ』担当プロデューサー)の感想】
『GIRLS ONLY!』このテーマ!私も長い間向き合っています!
雑誌は月に何冊も読んでいるのに、テレビにはそれを求めない層を魅了できる番組ができるのではないかと・・・。そこでぶつかる壁は、ファッション雑誌と言っても、20代~40代の年代別、同世代でもファッションのジャンルによって何種類もの雑誌があり、読者はそれぞれ自分の趣味に合ったものを選択している・・・。テレビ番組は、コアであってはいけません。より幅広い年代、幅広い趣味嗜好の人、女性だけでなく男性も見られる事が必要です。その為の発明ができるといいですね!期待しています!

【企画総評】

【日本テレビ 制作局長代理(バラエティ番組CP)の感想】
全体として、クイズ番組が多いが、仕組みや展開案が書かれていないのでよく分からない。既存の番組のコーナーを独立して一本の番組にしようというのは、単なる"パクリ"であって企画とはいえない。ましてや既存番組の拡大版では評価の仕様がない。マニアックすぎて「誰が見るの?」という企画も多い。MCの人選も平凡でつまらない。
全体的に言えることは、「テレビはそんなに簡単じゃない、素人のおもちゃでは決してない」という事です。

【自由記述】

ラジオ・テレビ放送に関して自由に書いてもらい19人から報告があった。

  • 僕たち、子どものためになりそうな番組が意外と変な時間帯に放送されている時があります。そういう番組を、土・日の昼間に再放送してほしいです。(静岡・中学1年男子)

  • 台風の時期や、大雪の時期にいつも思うのですが、首都圏で何かがあるとすぐ全国ニュースで大々的に取り上げるのをやめてほしいと感じます。地方の人達のことをあまりに考えてなさすぎるのではないかと感じます。(大分・中学3年男子)

  • 最近、そういえば震災についての番組が減ったなーと感じました。前に被災者の方々がおっしゃっていたのは、「震災は3月11日だけではない」ということでした。これからは視聴者に震災の事を新しい切り口から伝える番組が必要だと思います。(東京・高校2年女子)

  • 最近のテレビを見ていて感じるのは、テレビの前で2~3時間も座って見たいと思える番組がなくなってきていることや、Youtubeなどで一般の人が作っている映像のほうが面白いということだ。(神奈川・中学1年女子)

  • 毎朝、ラジオで『基礎英語』(NHK)を聞いています。英語の勉強や英検対策にも役に立っていると思っています。知らない人も多いので、もっと宣伝したらよいのにと思います。(滋賀・中学1年男子)

その他

  • 2013年度中高生モニター募集状況と、3月17日(日)に開催する中高生モニター会議について事務局から報告し、了承された。

  • "震災報道への配慮"を再要望。昨2012年3月2日に青少年委員会が公表した「子どもへの影響を配慮した震災報道についての要望」を、2013年3月4日に開催された2012年度「BPO年次報告会」で配り、汐見委員長から、震災映像等の使用に関して改めて配慮を呼びかけることとした。