NHK教育テレビ『ETV2001シリーズ戦争をどう裁くか』第2回「問われる戦時性暴力」に関する意見
2009年4月28日 放送局:NHK
戦争と裁判をメインテーマに、戦時下における性暴力を扱った8年前のノンフィクション番組(『ETV2001「シリーズ戦争をどう裁くか 第2回問われる戦時性暴力」』)が制作過程において政治的な圧力により内容が不当に改変されたと関係者による指摘があった事案。委員会は公共放送NHKの自主・自律を危うくし、視聴者に重大な疑念を抱かせる行為だったなどと、指摘し、放送・制作部門と国会対策部門の分離がなされるべきだと述べた。
2009年4月28日 第05号委員会決定
目 次
- Ⅰ はじめに――放送の自主・自律のために
- Ⅱ 第2回「問われる戦時性暴力」の放送とその波紋
- Ⅲ 法律と倫理――委員会はなぜ、いま、この番組を審議するか
- Ⅳ 番組の概要――企画趣旨は何か、何を描こうとしたか
- Ⅴ 改編の過程――誰が、どのように指示したのか
- Ⅵ 散漫な番組――制作者は誰か、改編の基準は何だったのか
- Ⅶ 政治と放送――放送・制作部門と国会対策部門の曖昧な分離
- Ⅷ おわりに――「閉じた態度」から踏み出すために
- 資料1.NHKへの質問と回答
- 資料2.業務命令と制作者の自由をめぐる論点の整理
2009年6月4日 【委員会決定を受けてのNHKの対応】
目 次
- 1.はじめに
- 2.放送の自主・自律について
- 3.意見に対する疑問点について
- 4.おわりに